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果たされなかった恋人紹介

作者: きつねあるき

皆様は、恋人紹介をした事はありますか。

あれって、けっこう難しいですよね。

紹介だけして、あとは当人同士でうまくやってくれればいいのですが、中にはフォローを求めてくる場合もありますからね。

それでも、紹介者の意思を汲んでくれれば助かるのですが、自己中心的な方もおりますからね。

それに、紹介者が苦労をして会食の場を設けても、当の本人が全く乗り気でない事もありますからね。

だとしても、あまりにも当人の態度が悪ければ、次は考えさせて頂きます、となるのが常です。

ただ、時にはうまくいく事もあるのですが、何と言っても当人の詰めが甘いのです。

今、この案件をどうしてもやらなければならない、という事柄を、なんやかんや理由をつけて先延ばしする方はおられるでしょうか。

そういった方の、恋人紹介をするとなると、本当に大変だと思います。

どう考えても、カードはこちらが握っているのにもかからわず、当人が主導権を取っていると勘違いしているからなのです。

しかしながら、それが長年の友達であるならば、力を貸してあげる事もあるかと思います。

皆様だったら、どこまで仲介してあげられるでしょうか。

それでも、仲介役として破局の理由まで求められたら、拒むしかありませんね。

現在でも、恋人紹介をしてくださる友人、知人はおりますでしょうか。

もし、いるようでしたら、本当に貴重な存在なので大切にしてあげてください、と切に願うばかりです。

このお話においては、皆様は恋人の紹介者になった気分でお読み頂けたらと思います。

 このお話は、今となっては昔の出来事になりますが、もしよかったらご覧になっていただければと思います。


 令和7年からだと、かれこれ25年前になるのですが、その時に現実でこんな事って起きるの?と、目を疑うような事態があったのです。


 タイトルにあるように、男性にとって、彼女がいる、もしくは嫁さんがいるという人は、恋人紹介を頼まれる事があるかと思います。


 ただ、そのタイミングとなると、結婚式の後に行われる披露宴(ひろうえん)または2次会が定番だと思います。


 その場合、当日にお越し頂いた、新郎の男友達、新婦の女友達、を引き合わせるべく、


「披露宴会場で、新郎新婦のお友達同士での一席を設けましたので、是非お越し下さい」


 という感じの、ご案内をするのではないでしょうか。


 今迄、全く出会いがなかった人にとっては、恋人を作るチャンスである事は間違いないと思います。


 その席で、新たなカップル誕生となれば、皆様にとっても喜ばしい事でしょう。


 さて、そろそろ本題に入りたいと思いますが、このお話は作者自身が体験した出来事になります。


 僕は、縁があって2000年に結婚する事が出来たのですが、当時親交があった男友達から恋人紹介をするように再三再四言われていたのです。


 しかしながら、僕が独身時代から恋人紹介をしていたものの、全くうまくいかなかったのです。


 何故なら、僕の男友達は、積極性に欠けているだけではなく、警戒心も強いからなのです。


 なので、せっかく女友達を引き合わせても、アドレス交換する訳でもない、隣に座る事もない、はたまた次の連絡は女性側からして欲しいと言ってくるのです。


 それでもって、短期間で破局しようものなら、


「何であんな女性を紹介したんだよ!」


 と、クレームをつけてくるのです。


 僕は、その男友達の態度にムカっ腹を立てながらも、


「今回で最後だからな!」


 と言って、恋人紹介をする事になりました。


 ただ、今回ばかりは、


「お前の方から女性に連絡を入れる事」


「女性へのクレームは一切受け付けない」


 という事を、約束させたのです。


 話しは飛びますが、披露宴会場には、新郎新婦の両親、兄弟、親戚、知人の他、僕の男友達と嫁さんの女友達を一緒にしたテーブルも用意しました。


 その席で、独身同士で盛り上がってくれれば助かるのですが、お互いに警戒心が強いのか、打ち解けている様子はありませんでした。


 僕の男友達は、意外にも積極的に話し掛けていましたが、盛り上がる事はありませんでした。


 その様子を、僕は(はた)から見て、


「ああ、これで最後の恋人紹介も終わったのかな」


 と、思っていました。


 しかし、ここで終わりではなかったのです。


 後日、男友達から連絡が来て、


「披露宴会場で、隣の席にいた女性が気に入ったから、紹介してくれないか?」


 と、頼まれたのです。


「何だよ、またこっちに面倒事を押し付けてくるのかよ!」


 僕は、一時的に憤慨(ふんがい)しましたが、嫁さんの女友達にも確認してからでも遅くはないと思ったのです。


 それに、男友達の過去の失態を何度も確認した上で、


「これが最後だぞ!」


 と、念を押したので、これも乗り掛かった舟と腹を決めました。


 そこで、その日の夜に、嫁さんから女友達に連絡してもらう事にしたのです。


 すると、お相手の女性から、


「えっ、いきなり2人で会うって事ですか?」


 と、言われたそうです。


 その時は、嫁さんが何とか誤魔化(ごまか)してくれたのですが、女友達は明らにガードを固めていたようです。


 嫁さんの情報によると、女友達はそれほどモテる訳でもないので、こういった機会が少なかったのだと思われます。


 それに、交際の申し込みに関しては、直接本人から言って欲しかったのでしょう。


 女友達からしたら、


「そんなに私の事が気になるなら、素直に連絡先を交換しようって言ってくれれば良かったのに」


 と、思っていたのか、


「う~ん、あの人はいろいろと話し掛けてきてくれたけど、正直タイプじゃないのよね」


 と、感じたのかは定かではないものの、嫁さん経由でお誘いするというのは、頂けなかったのかも知れません。


 僕は迷いました。


 彼女は、僕の男友達を良く思っていないのでは?


 それならば、ここが潮時だろう。


 いやいや、僕と嫁さんを含めて4人で遊びに行くのなら、彼女も来てくれるのではないだろうか?


 いろいろと皮算用もしましたが、男友達にはその事を正直に伝える事にしました。


 ー 中略 ー


「あれさ、恋人紹介の件なんだけどさ」


「うんうん」


「正直に言っていいか?」


「もちろんだよ」


「それがさぁ」


「何だよ」


「彼女は、お前と2人きりでは会いたくないんだとさ」


「マジかよ…」


「だからさ、お前に恋人紹介するのも、これで終わりでいいか?」


「い、いやいや、ちょっと待ってくれよ…」


 それからは、ああでもないこうでもないと、言い合いになったのです。


 ー 中略 ー


「俺にとっては、久々のどストライクだったんだよ」


「だったら、何で直接言わなかったんだよ」


「それはそうなんだけどさぁ…」


「もう、終わったようなもんだろ?」


「いや、今度こそ本気だから」


「何だよ、往生際が悪いな」


「もし、うまくいったら、ちゃんとお礼をするからさ」


「まあ、それは置いといても、実際問題これからどうやって盛り返すんだよ」


「それならば、俺に考えがあるから」


「ふーん、聞くだけなら聞いてみてもいいけどさ」


「いいか、よく聞けよ」


「はい、はい」


「来月の最終日曜日にな、披露宴会場にいた連中でボーリング大会をするってのはどうだい?」


「はぁ?法人でもないのにボーリング大会なんか出来るかよ」


「それが、行きつけのボーリング場ならやれるんだよ」


「実際にやった事はあるのか?」


「あるに決まってんだろ」


「但し、1人最低3ゲームやらないとならないけどな」


「どうやって申し込むんだよ?」


「そんなの、カウンターに行って予約さえすれば簡単に出来るよ」


「お前は、ボーリングの腕を見せてモテようって魂胆(こんたん)なんだな」


「へへ、まぁ、そういう事になるかな」


「とにかく、2人っきりじゃなければいいんじゃない」


「いい案だろ」


「まあ、そうだな」


「じゃあ、決まりだな」


「でも、男友達はお前で集めろよ」


「任せとけって!」


「でも、今度こそはアドレス交換するんだよな?」


「そのためにやるんだよ」


「本当だな?」


「本当の本当だよ!」


「了解、今度ばかりは楽しみにしているから」


 ここで、電話を切りました。


 しばらくして、僕は考え込みました。


「嫁さんの女友達はそんなには集まらないのでは?」


「それに、男友達が気に入っている彼女が来なかったら、何の意味も無いんじゃないか?」


「開催に失敗したら、またクレームを言われるんだろうな…」


 そんな事を思っていましたが、予想外にもフルメンバー集まったのです。


 その中には言わずもがな、お目当ての彼女もいたのです。


 僕と嫁さん、男友達と彼女、それ以外の参加者は男女4人ずつでした。


 男友達が彼女と会う為、苦肉の策として開催したボーリング大会は、総勢12名で行う事になったのです。


 最悪の場合、ボーリング大会は、僕、嫁さん、男友達が1レーンずつ使えばいいと思って、3レーン予約していたのですが、まさかの満席でした。


 披露宴に出席してくれた8人には、事前に気になっている異性がいるかどうかをリサーチしておいたので、何組かは希望通りのペアにしました。


 その際、僕の男友達とお目当ての彼女をペアにしたのですが、案外と和やかにボーリングを楽しんでいたのです。


 僕は、ボーリング大会もそっちのけで、盛り上げ役に徹していました。


 男友達と彼女はもちろん、他のペアのツーショット写真も撮りまくりました。


 皆さんのシングルショットや、僕と嫁さんを含んだグループショットもかなりの枚数を撮ったのです。


 ただ、その写真を撮ったのがフィルムカメラだったのです。


 それが故に、後々あんな事になろうとは思いも寄りませんでした…。


 ボーリング大会が終わると、例の男友達がこんな事を言ってきました。


「今日はめちゃくちゃ楽しかったね」


「また、機会があったら来月中に皆で会おうよ」


 それには、多くの方が賛同しました。


「だったら、今度は俺が企画するよ」


「いいね~、今度は酒の席にしよう!」


「そうね、予定が合えば参加するわ」


「だったら、その席でボーリング大会の写真をお披露目ってのはどうかな」


「いいんじゃない」


「でしたら、僕が人数分焼き増ししておきますよ」


「そうしてくれると助かるよ」


「お代は後で出すからね」


「ツーショット写真は、ちゃんと撮れているのかなぁ?」


「あれって、けっこう照れるよね」


「よく言うわよ、最後の方はノリノリでポーズを決めてたじゃないの」


「それにしても、カメラマンはくっ付けさせ過ぎじゃない?」


「ははは、バレたか」


「バレバレよ、そんなにカップルにさせたい訳?」


「まあね、今回だけは気合いを入れたんだよ」


「その理由は?」


「僕は今迄、何人もの友達に恋人紹介してきたんだけど、一度だってうまくいった事がなかったんでね」


「何だ、そういう事か」


「でも、かなり強引だったわね」


「その辺は、非日常って事で勘弁して下さいよ」


(一同、笑い)


「今度の飲み会も楽しみだな」


「じゃあ、気を付けて帰って下さいね」


 ボーリング大会は、こんな感じでお開きになりました。


 翌日、僕は駅前のディスカウントストアに、24枚撮りのフィルムを2本現像に出しました。


 出来上がりは明後日でした。


 僕は、昨日迄の事を思い浮かべながら、喜びを()みしめていました。


「この写真さえあれば、楽しく飲めるんだ」


「来月が楽しみだなぁ」


 そう思ったのも束の間、不安に思う事もありました。


 僕は、男友達と彼女が、進展したのかどうかが気になったのです。


 その晩、僕は男友達に電話をしてみました。


「おう、昨日はどうだったんだよ」


「バッチシよ、ありがとうな」


「ところでさ、昨日のボーリング大会でアドレス交換したのか?」


「いいや、していないよ」


「はっ?何でだよ」


「だって、来月飲み会があるだろ」


「その時に交換すればいいじゃないか」


「お前なぁ、約束が違うじゃないか!」


「そう、怒るなよ~」


「来月は、本当の本当で絶対だから!」


「あのな~、彼女だって、お前が連絡先を聞いてこない事に苛立(いらだ)ってるんじゃないのか?」


「かもな…」


「次がダメだったら、そうそうチャンスは無いからな」


「分かったよ…」


「でも、今回のボーリング大会は成功だと思うし、次こそは期待しているから」


 そこで、僕は電話を切りました。


 そのタイミングで、僕は何だか(すご)く嫌な予感がしたのです。


 次の日、僕は写真を受け取りに、駅前のディスカウントストアに行ったのです。


 すると、店内は騒然(そうぜん)としていて、従業員は片付けに追われていたのです


 僕は、それを尻目にして、レジカウンターに向かいました。


「すいませーん、写真の受け取りに来たのですが」


 近くにいた男性店員に、引き換え票を渡すと、慌てふためいた感じでした。


 そして、段ボールの中に詰め込まれた写真袋を、絶え間なく探し続けたのです。


「無い!」


「何度探しても無い!」


 男性店員は、僕の手首を(つか)むと、


「悪いけど、ちょっと店の奥迄来てくれないかな」


 と、言ってきたのです。


「あ、あの、写真は?」


「その事を話すんだから、こっちに来て!」


 男性店員は、厳しい顔をしてそう言いました。


「分かりました」


 店の奥まで連れて行かれると、男性店員は新品のフィルムを3本差し出してきました。


「どうか、これで勘弁して下さい!」


 僕は、何を言っているのか分かりませんでした。


「あの、僕の出した写真は?」


「それなんだけどね、恐らくは盗まれたんだと思うよ」


「えっ…、写真を盗む人なんかいるんですか?」


「でも、あなたが出した写真だけが無いんですよ」


「ちなみに、以前にも写真を盗まれた事はあるんですか?」


「いいや、今回が初めてだよ」


「狙われた原因は分かりますか?」


「この私が分かる訳ないでしょう…」


「こんな事件が実際に起きるんですね…」


「不可解だけど、そう思うしかないんですよ」


「ふざけないで下さい!」


「そんな説明じゃ納得いきません!」


「でも、無いものは無いんですよ…」


「おかしいでしょう!これが逆の立場だったら納得出来るんですか?」


「そうは言われても…」


「あれは、大事な写真だったんです!」


「事のあらましを、包み隠さず話してくれたら引き下がりますから」


「分かりました」


「ですが…、この事は他の人には秘密にして頂けますか?」


「ええ、お話頂けるのであれば」


「では、お話しましょう」


 ここから先は、男性店員のお話になります。


 昨日の晩の事なんだけど、最後に店を出たのが、店長であるこの私だったんだけどね。


 その時は、確実に施錠したんだよ。


 ただ、今朝方、従業員が大騒ぎしていてね。


 事情を聞くと、レジにあった現金が全部盗まれていたんだよ。


 それで、すぐに警察を呼んだんだよ。


 私は、昨晩確実に施錠した事を警察に伝えたんだが、それに関しては間違いないと言っていたよ。


 それに、この店には、警備会社のセキュリティ対策を導入しているから、入り口扉をこじ開けたら即座に出動される仕組みになっていたんだよ。


 ただ、窃盗犯にとってはそんな事は分かっていたんだよ。


 だから、奴らは扉からじゃなく壁から侵入したんだよ。


 そうなれば、扉のこじ開け警報は作動しないからな。


 恥ずかしい話、この店の壁はトタンの波板だったんだよ。


 それを、バーナーで焼き切られてしまったんだよ。


 だから、今後は壁の改修工事もしなくちゃいけないんだよ。


 そんな事があったから、今日はあんなにわちゃわちゃしていたんだよ。


 それで、何であなたの写真が無くなったかと言えば、憶測でしかないんだけどね。


 警察が言うには、あなたの写真袋に現金を入れて持ち去ったんじゃないか?って言ってるんだよ。


 でも、不可解なんだよね。


 1分1秒を争う窃盗で、そんなところに現金を入れるのかな?ってね。


 レジの下には、紙袋だってわんさとあるし、何でそれを使わなかったんだろうね。


 それに、写真袋なんて、写真とネガが入っているから、そんなには入らないのにね。


 男性店員は、鬼気迫った様相で語っていました。


 ただ、僕にとっては悲しくなる一方でした。


 それでも、僕は男性店員に質問を続けました。


「あの、盗まれた写真袋は僕のだけだったんですか?」


「残念ながら、その通りだよ」


「でも、写真袋に現金を入れたんなら、写真とネガは何処かに捨ててあったんじゃないですか?」


「それが、店内を(くま)なく探したけど何処(どこ)にもなかったよ」


「そ、そんな…」


 その後、僕はしばらくの間、棒立ちになってしましました。


「我々にとっても、これから大変なんだよ」


「どうか、ここは胸に納めてくれないか」


「我々だって(つら)いんだよ」


 男性店員が、悲壮な表情を浮かべたので、ここで引き下がるしかありませんでした。


「あっ、ちょっと待ってくれよな」


「裸で渡す訳にはいかないからな」


 そう言うと、先程僕に渡してきたフィルム3本をレジ袋に入れてくれたのです。


 後日、僕の男友達に、ボーリング大会の写真とネガが盗まれた事を伝えました。


 その時は、あれやこれやと言われましたが、どうにもなりませんでした。


 他の参加者にも、写真が盗まれた事を伝えると、一様に驚いていました。


 結局のところ、ボーリング大会で撮った写真が無い為、来月に予定していた飲み会も中止になりました。


 僕の男友達は、彼女とのアドレス交換をしなかったので、そのまま疎遠(そえん)になってしまいました。


 それからは、男友達に恋人紹介をする事はありませんでした。


 それはそれで、気が楽にはなりましたが、来月の飲み会を楽しみにしていた人には、後ろめたさを感じる事はありました。


「ボーリング大会の時は、あんなに頑張ってツーショット写真を撮ったのに…」


「ああ、何であの日に現像に出してしまったんだろう…」


「次の日だったら、事件になる事もなかったのに…」


「クソっ、今思えば他の店でも良かったのに…」


 どうにもならない事ではありましたが、悔やまれずにはいられませんでした。


 この一件があってからというもの、僕は長い間モヤモヤした気持ちでいたのです。


 男友達にとっては、多くのチャンスがあったと思いますが、何にせよ失敗に終わったのです。 


 長くはなりましたが、これが僕にとっての最後の恋人紹介だったのです。

このお話に出てくるディスカウントストアは、何十年も前に閉店していますので、秘密保持に関してはご安心下さい。

この当時は、壁から侵入する窃盗犯が多発していたのです。

狙われるのは建物と建物の隙間が狭い店舗でした。

隣の建物がチープな壁を目立たなくしているので、窃盗犯にとってはそれが狙い目だったのでしょう。

ただ、レジから盗んだ現金が、僕の写真袋だけに入れられるなんて事が、実際に起きるものなのかと、驚くばかりでした。

今では、フィルムを現像に出す事も少ないのかも知れませんが、店舗の壁の厚さにまで気を配っている人は、どれくらいいるのでしょうか。

恐らくは、そんな人はいないんじゃないかと思います。

今回のお話は、以上になります。

最後まで、お読み下さいましてありがとうございました。

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