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創造主のデバッグ・ログ ~神の箱庭とふたりの僕~

作者:久悟
しがない大学生の僕、橘健人が、天文学的な倍率をくぐり抜けて当選したのは、超大型VRMMO『World Creation』のβテスト。
そのコンセプトはあまりにシンプルかつ壮大だった。――あなただけの世界を、創造せよ。

数日間を費やして創り上げた、剣と魔法の王道ファンタジー世界『ティエラ』。
完成した世界を、創造主として静かに眺める『GODモード』でログイン!
――するはずが、次の瞬間、僕は石畳の上で目を覚ました。

そこは、ログアウト不可のデスゲームと化した、自作の世界。
しかも、僕は神ではなく、所持金ゼロ、スキルなしのひ弱なプレイヤー『ケント』になっていた!

絶望的な状況で、僕に残されたのは、創造主としての「知識」と、正体不明のアビリティだけ。

《銘記》――他人のスキルを見て、その理を盗む。
《混成》――盗んだ理を掛け合わせ、新たな法則(スキル)を創造する。

この力はチートか? それとも、世界をバグらせた創造主に課せられた、終わらないデバッグ作業なのか?

途方に暮れる僕の前に現れたのは、太陽のように快活なエルフの聖職者「ララノア」と、ドワーフらしからぬ華奢な体にコンプレックスを抱えた盾職人「ドーリ」。
ひょんなことからパーティーを組むことになった僕たちは、絆を深めながら、この理不尽な世界を生き抜く術を学んでいく。

だが、平穏な冒険は長くは続かなかった。
世界を静かに蝕む、未知の『汚染』。凶暴化するモンスターたち。
そして、その陰で暗躍する、黒衣の天才魔術師マルコス。

「君は、私の出来損ないの『オリジナル』だ」

そう嘲笑う彼は、一体何者なのか?
なぜ、僕が創ったはずの世界はバグに満ちているのか?
そして、僕がこの世界に閉じ込められた、本当の理由とは?

これは、神の力を手にしたただの青年が、かけがえのない仲間と共に、自らが創り出した世界の謎と、もう一人の自分に立ち向かう物語。

創造主の知識と最強のスキルを武器に、バグだらけの自作世界の真実を解き明かす、本格ファンタジー戦記、開幕!
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