銀の銃弾
聖別された銀の弾丸。
今の武器といえば弾丸6発と特別製のセミオートマチック拳銃が一丁。
あとは陶器でできた手榴弾が3発だ。
何が問題かといえば、これぐらいでどうにかできるような相手じゃないということか。
「ったく」
悪態をつきつつも、世のどこかにいる神様へと最後の祈りをささげる。
この一発一発には、あの化物どもを殺すためだけに込められた祈りがある。
それは今までやつらに殺された者たちの鎮魂のためでもある。
だから、俺がするしかない、彼らの恨みを晴らすためには、これをするしかない。
「……神よ、我に力を与え給え」
聖句をつぶやき、それを力として奮い立つ。
後先のことは考えない、ただ相手にぶち込むだけだ。