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熾天使ハニエル

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「俺に盗撮の濡れ衣を着せた張本人、俺の相手はお前だ鳴海」


鳴海英志を指差し宣戦布告する。

真実を晒された鳴海はさっきまでの王の風格とやらが嘘の様に


「あ?え?な、何言ってんだ仲立!俺?え、俺がお前に濡れ衣を着せたって言った?いやいやいや、俺何も知らないぞ!」


いやテンパり過ぎてキャラが変わりすぎだろ・・・。


周りで聞いていた真田、長谷川、夏川、ルルも初耳の驚きの表情を顕にしている。


「誤魔化しても無駄だ。お前さ、知ってるか?この世界って人間界で起きたこと全部映像保存されてて、いつでも再生可能なんだぞ。今ここでお前とヒロの公園でのやり取りを映像で流してやろうか?」


そう言った途端、鳴海の顔が鬼の形相に変わり


「やめろおおおお!!テメェは死ねぇぇえ!」


こいつ分かり易過ぎる。そう思った瞬間、上空から聖剣を振りかぶり急降下してきたのですかさず横にかわす。

鳴海は地面に聖剣が突き刺さり抜けずに困っている模様。


「動きが無駄だらけだな。俺が最初に闘ったガーゴイルよりひどいぞ・・・」


ついに聖剣を諦めた鳴海は俺との距離を詰めパンチを繰り出す。

その動きがあまりに遅いので右手で受け止め、左手でレールガンを鳴海の腹にお見舞いする。

悶絶した鳴海はその場でのたうち回っている。


こりゃ相当弱いぞ。ケンカ慣れした高村の方がよっぽど厄介だったな。


「マスター、おそらく彼は今ミカエルの加護を受けていませんね。何か変です。さすがに弱すぎます」


痛みが引いてきたのか落ち着いた鳴海は


「よくも俺様にこんな仕打ちを!こうなったら奥の手だ!くらえ、最終奥義ゴッドブレス!!!」


鳴海が両手を合わせ、か○はめ波のポーズをとり両手を俺に突き出す。

しかし、その手のひらから出てきたのは、へなちょこなビームの様な何か。

警戒して張った結界に当たるとポンッという音と共に消滅した。


「あれ!?おいミカエル、どういう事だ!聞いているのか!ミカエル!!」


状況から察するにミカエルが鳴海にそっぽ向いているのではなかろうか。

確かにこれまでの鳴海を見ていると、正義の大天使ミカエルのパートナーとしては残念すぎる振る舞いだ。

恐らくだがミカエルに見限られたんだろうな。

そういう事ならそろそろこの闘い終わりにしようと、左手に魔力を貯め再びレールガンを撃つ。


俺の放ったレールガンが再度鳴海の腹に音速で直撃する。

追い討ちで打つのは流石に鳴海が耐えきれないと判断しやめといた。

先程と同じく自分の腹を抑えて地面を転がる鳴海。

そして動きが止まったと思ったらそのまま動かなくなった。


「え、死んでないよね?」


近くに寄って様子を見てみると白目を剥いて気絶しているだけだった。

その姿を見て大絶句なのは真田と長谷川だ。

2人ともフラフラと地上に降り、鳴海の元へ駆けつける。


「え、あれ?エイジ・・・?」

「鳴海君?そんな嘘でしょ?」


気絶した鳴海の融合が解け、いつもの鳴海英志に変わる。

するとその左手に付いた腕輪が喋りだした。


「すまぬ、仲立とやら。もっと早くこの男の暴走を止めるべきだった。止めてくれた事を感謝する」


話し方の感じ、どうやらミカエルは思ったよりまともそうだ。


「いやいいよ。それよりいいのか?ここで俺がこいつを倒したらお前の理想が叶わなくなるぞ?」


「もう良い。契約者選びを間違えた私の責任だ。どうせこの男と最果てを目指したとしても辿り着けるとは思えん。私はこの戦いから幕を引く事とする」


「随分潔いいんだな。まぁそれならそれで、もうこいつの幼稚な王様ごっこに付き合わなくて済むから俺達は助かるけど」


「ふむ。お前の契約相手はルシフェルだろう。お前達なら最果てに辿り着く可能性は大いに有り得る。我亡き後、この世界を頼んだぞ」


「亡き後!?おい、まさか!」


ミカエルはそう告げると青い炎に包まれ白い煙と共に消失した。そしてその直後


契約相手の鳴海英志も白い煙となり消失した。


「な!嘘だろ!?鳴海!」


目の前で同級生が消えたショックで、場の全員が息を飲む。

天使であるジレンさんも驚きを隠せずにいる。


「うわああ、エイジぃぃぃぃ!!!」


真田が鳴海の消えた跡の残る地面を抑え大声を張り上げた。

そして数十秒間地面に額を付けうつ伏せた後、俺を鬼の形相で睨め


「仲立ぇぇぇぇ、テメェのせいでエイジが!俺達のクラスメイトが!!!許さん、許さんぞぉぉお!貴様だけはぶっ殺してやる!」


途端、真田の体が真っ白に染まり、眼球も白へと変わる。背中の翼が一回り大きくなり、ぽっちゃり体型だった体が引き締まり、その手には十字の槍を持つ天使そのものに変わる。


「マスター、下がってください!この男、真田優希は熾天使ハニエルに侵食を許しました。前に居るのは真田優希ではなく、愛と美の天使ハニエルそのものです」


脳内でルシアが警鐘を鳴らす。


「みんな下がれ!こいつから距離をとれ!」


俺の叫びにルル、夏川、ジレンさんが反応し、すかさず後ろに距離をとる。

俺は後ろにいるシーナと少女を抱き抱えて上空へ避難する。


「この罪人からの解放を齎した汝らに感謝する。これにより我は自由な肉体を手に入れた。亡き大天使ミカエルの跡を継ぎ、我がこの国の王となる。我の元、汝らは付き従い再び神の軍としての進撃を開始する」


「な、何だいきなり。お前に付き従えって事?」


「そうだ。汝らには神の軍の一部として我に付き従う権利を与える。愛と調和、規律をもってこの国を美の国へと変革する。我の命に従え、人の子よ」


「ふざけんなよ。なんでポッと出のお前に付き従わなきゃならんのだ。邪魔するつもりは無いがこっちはこっちで好きにやらせてもらうぞ」


「汝、我の命に背くか。ならば法に従い、汝を処罰する」


真田、いやハニエルが十字槍を突き出すと周りの大気が震えだす。


「マスター!結界を展開します!衝撃に備えてください!」


いつも冷静なルシアが早口で告げる。


「従わなけりゃいきなり処刑かよ!むちゃくちゃじゃねーか!」


言われた通り、抱き抱えた2人を庇うように身を丸める。

途端、結界の外で大爆発が起こり、空中にいても大地震の様な衝撃を体感する。

爆発が治まり、地上のルル達を確認する。どうやらルルと夏川の2人とも結界展開していた様で無事なようだ。

しかし、力天使のジレンさんは爆発の衝撃をモロに受け、焼け焦げたかのように真っ黒になり地面に倒れていた。


「ジレンさん!!てめぇ、いきなり何を」


倒れたジレンさんにルルがすかさず回復魔法をかけている。


「ハニエルを止める!シーナ達を頼んだ!」


俺は地上にいる夏川にシーナ達を預ける。

再び魔剣倶利伽羅を抜き、ハニエルに向かい切りかかる。

ハニエルはそれを槍で受け止め、俺に向かい魔法発動をする。


「マスター、かわしてください。ゴッドブレスが来ます」


ハニエルの左手から放出されるエネルギー波をかわそうと身をひねるが右肩をかすり出血する。

俺もハニエルとの距離を縮め、至近距離でホーミングアローを繰り出す。


ハニエルはそれをかわしつつ、更に俺との距離を詰める。


「やるではないか人の子よ。だが所詮は人の子、これで安らかに眠るが良い」


ハニエルが繰り出した十字槍の強烈な一撃を避けきれず、十字槍が俺の背中に命中する。

気を失いそうな程の衝撃が全身を襲い、気が付くと地面に転がっていた。

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