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交渉の裏側

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時は少し遡り、田中瑠々との通話前 仲立涼太の視点。


「エルメス!この先でいいのか?」


「そのまま真っすぐじゃ!広場に出た所で東門へ続く一本道が左手に出てくる。そこで一度地上に降りるがよい」


俺とシーナは大聖堂カテドラルで天使兵6体を倒した後、ルルのいる王城を目指し東門へ向かっている。

高速での低空飛行移動のため、途中何人かの住人には見つかったが、幸い騒ぎになることなく進路を進めた。エルメスの言う広場に出た所で地上へ降りる。


「この先は警備の者が徘徊しておる。一度建物の陰に身を隠しタイミングを見て進むのが良かろう」


エルメスの助言通り、広場に接する大きめの建物の裏手に回り、警備兵の様子を伺う。先程倒した天使兵と同じ見た目の者もいれば、獣、いや神獣を連れ見回りしてい者もいる。

流石に王城と言うだけはあり、警備の数はかなりいる。

正直見つからずに忍び込むのはかなり厳しい状態っぽい。

こうなったら、この東門から強行突破するか否かを考えているとカバンから振動が響く。スマホを取り出し画面を確認すると、そこには田中瑠々の文字が映し出されている。


「もしもし涼太君?」


「ルル、どうした?何かあったのか!」


「ううん、違うの。さっき希莎ちゃんに相談したらね」


どうやらルルは長谷川希莎に相談し、俺と真田の争いを仲裁しようとしてくれたらしい。

俺を始末しようとした真田が簡単に話し合いに応じるとは思わないが、出来ることなら俺も生徒同士での争いはしたくはない。ルルの話では、長谷川が真田を説得してくれるらしい。

上手くいくかどうかは分からないが、俺の方は話し合いで済むならとルルに返答し電話を切る。


「ルシア、エルメスどう思う?真田は話し合いに応じると思うか?」


どうもきな臭いので2人にも意見を求める。


ルシアは


「可能性は低いかと。一度りょーたに殺意を向けた者です。話し合いと見せかけ包囲し、始末する算段かもしれません」


一方エルメスは


「真田優希の契約天使はハニエルじゃ。平和、調和を何よりも重んじる天使じゃ。もし話し合いの約束をするならば、それを反故する様な事はハニエルが許すとは思えん」


「ふむ。とりあえずルルからのアップデート次第で判断するよ。それまではここで待機だね」


話し合いになるか否かハッキリするまで、ここで待機することにする。


「そういえばシーナとエルメスって融合は出来るの?」


「もちろんじゃ。シーナ、大事な人へ伝えたい想いを思い浮かべながら妾に呼びかけてみよ」


大事な人への想い。それがエルメスとの融合条件なのか。

シーナは瞑想する様に目を閉じ、エルメスの名を呼ぶ。


「エルメス、私に力を貸して」


シーナがそう呟いた途端、彼女のチョーカーが淡く光り、シーナの身体を包み込む。やがて光がおさまると、変貌したシーナが立っていた。

薄い紫色のポニーテールだった髪の毛は、濃い紫のストレートヘアに変わり、青がかった瞳もより濃さを増している。

使用人のボロ衣服から、薄いベージュのローブに変わり、金の刺繍や装飾が施されている。

さっきまでの子供っぽいシーナから、素敵な女性という名に相応しい姿になっていた。


「おぉ、この変身ぶりはすごいな。似合ってるよシーナ」


シーナは窓に映る自分を見て


「わっ、これが私ですか!?すごい・・・」


やはり女の子なのか、少し嬉しそうに窓ガラスに釘付けになりくるくる回っている。


「エルちゃん曰く、私は魔法使いみたいです。さっきの範囲攻撃と直接攻撃、あとメッセンジャーリンクが使えるとのことです」


「すごいじゃん!少し時間があるから今のうちにエルメスに魔法発動のレクチャーをして貰いなよ」


それからシーナは何やらエルメスと魔法発動について指導を受けていた。暇な俺は鋼のナイフの整備をして時間を潰した。

30分程経過した所で


「シーナ、エルメス。そろそろルルに連絡を入れたい。メッセンジャーリンクをお願い出来る?」


「あ、はい。では手を貸してください」


シーナの手を握ろうとした時、俺のカバンが振動する。

スマホ?誰かから着信か?カバンからスマホを取り出し画面を確認すると、先程同様にルルの名前が表示されている。


「貴重な通話の2回目?!何かあったのか!」


慌てて電話に出ると、どうやら真田が話し合いに応じたいとの連絡だった。通話中、突然男の声に変わった。

真田だ。


「やぁ仲立。無事だったみたいだね」


「無事もクソもお前が俺を殺そうとしたんじゃねーか。よくそのセリフが言えるな」


第一声でムカついたので嫌味たっぷりで返す。


「その件は済まなかった。あの時は悪魔と契約した君に危険性を感じたんだ。この通り謝るよ、ごめん」


本心かは怪しいが、一応謝ってきたので


「とりあえず無事だったしそれはもういい。ルルから聞いたが話し合いするってことでいいのか?」


「そうだね、一度話し合おう。この城の正門をくぐった所に広場がある。そこで落ち合おう」


「別にいいがその広場とやらに着いたらすぐにルルをこっちに解放しろよ。あと、長谷川とルル以外は誰も連れてくるな」


「もちろんだよ。これは僕達クラスメイトの問題だからね。全員で向かうよ」


「それまでルルに何かしたらお前を許さないからな。絶対に危険に晒すなよ」


「ああ、その心配ないよ。何かあれば僕が守り抜くよ」


「お前の守りなんていらねーよ。ただ危険に晒さなければいい。あとうちのシーナもだ。ルル同様に身の安全を保証しろ」


「もちろんさ。客人は丁重に扱うつもりだ。」


「最後に、俺達も争いは避けられるに越したことはない。お互い話し合い中の融合は無しだ」


「約束するよ。じゃあこれから俺達も向かうよ。また後ほど」


通話が切れた。


通話後ルシアは


「広場に着く前にメッセンジャーリンクでルルに連絡し、向こうの状況を探りましょう」


それに同意したのは融合を解いたシーナの首元のエルメス。


「そうじゃな。正門前でリンクしてみようぞ。もし広場が危険と判断した場合、シーナの範囲魔法でその場にいる者全てを眠らせてから脱出じゃ」


「問題なく和平交渉が出来ればそれでいい。但し、これが罠だったり、交渉決裂の場合はルルを連れてすぐに逃げよう。白昼堂々と敵地ど真ん中での戦闘は分が悪すぎる」


「了解じゃ。ひとまず正門近くまで案内しようぞ」


そこからは目立たないように徒歩で正門まで向かう。

王城自体が高校の敷地二つ分くらいの大きさなので、正門近辺に着くまで10分程かかった。


ここでルルに対しメッセンジャーリンクを試みる。


「ルル、聞こえるか?」


心の中でルルへ呼びかける。


「うん、聞こえるよ!今、希莎ちゃんと一緒に待ち合わせ場所へ向かってるよ」


「そうか。何か周りに物騒な点は無いか?」


「うん、大丈夫だと思う。真田君の姿が見えないけど、多分先に向かってるんだと思う」


「くれぐれも用心して。俺達と会ったら直ぐにこっちに来るように」


「うん、分かった。涼太君、ちゃんと話し合いしようね?」


「真田次第だけど、俺から拗らせる様な事はしないよ。こっちも出来れば穏便に済ませたいからね」


「約束だよ。でももし戦うことになってしまうようなら私は涼太君達の味方だからね」


「ありがとう。そうならない事を祈るよ」


ここでルルとのリンクを切る。


「じゃあ行こう。シーナは俺から離れないようにね」


俺とシーナは正門へと向かう。正門前に守衛が4名立っていたが、名前を告げるとすぐに開門し中へ通してくれた。

正門をくぐると、目の前にまるで映画で観るような大スケールの城がそびえ立つ。先へ進むと真田の言った通り大きな広場が広がっていた。中央付近まで歩くと、ベンチに真田優希が座っていた。


「やぁ、仲立。ようこそ我が国エヴァーガーデンへ」


真田はキザったらしいお辞儀をして俺達を出迎えた。

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