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ティエラムンド〜誰かの心の物語〜

実験と忘却

作者: 榛原朔

堆く重なった雲の下で

雪に彩られ街は輝く

幾夜も繰り返されるのは

今を謳歌する者の試み


出会い別れ巡る命に

新たな意味を与えましょう

全て朽ちてしまう前に

全て終わってしまう前に


さようなら

恨むあなたに送る詩を

朧気な意識で紡いでく


いつかすべてが終わる頃

きっと苦しみが襲うでしょう



どこまでも生い茂る草原の上で

光に照らされて雫は輝く

かけがえのない出会いがもたらすのは

過去に囚われた旅人たちの詩


出会い別れ巡る命に

新たな意味を与えましょう

全て忘れてしまう前に

全て壊れてしまう前に


さようなら

愛する貴方へ捧げるこの身を

確かな意思で叱咤する


いつか願いと向き合う頃

きっと救いに包まれるでしょう



絶望の淵で貴方に呼ばれ

私は意識を取り戻す

この辛く苦しい浮世にあって

共にいてくれると貴方が言ったから


ありがとう

偉大なる貴方を惜しむ詩を

霞む意識と口ずさむ


どうか貴方が安らかにありますように



レーテー レーテー

忘れられた河川よ



レーテー レーテー

忘れてしまった旅路よ


読んでいただきありがとうございます。

基本明るいダークファンタジー「化心」を連載中ですので、そちらも読んでいただけると嬉しいです。



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