タコ部屋の壊れた王女様
何か怪しげな風情があるタコ部屋
アリサ王女はにいいい~と笑って こちらを見る
怖い マジで怖いいい
「よく来たくれたわあああ くくくっ」
まるで悪役令嬢の風情なんですけどおおお~~~~
「あのね アシが二人倒れたの うふふ 復帰まで時間かかるわね」
「今度入る予定の子は 売り子専門というか まだ絵がちょっとねええええ来てないし
逃げたかもしんない うふうふ」
「はあ~」顔が近い 近くて嬉しいような嬉しくないような
物の怪にとりつかれたとしか思えない笑顔 乱れ髪が怖いですううう
「まあ実情を知られた以上 逃す気はなし くくくっ」
「最悪 記憶を消すって手もあるけど」
「え アリサ王女様 魔法使えるですか?」
「使えるけど 下級程度かな 記憶操作は兄ちゃんか誰かに頼むもん」
「暇ならアラシャお父様に頼むから うふ~~~」
「・・・・・・」
ええと いいのか か弱いにやんこな人 大丈夫か
「魔法とか 魔法のゴーレムに手伝わせるって駄目?」
「細部がちょっとねええ~~無理ぽい」
「タクス君には 後輩の指導も頼む予定だからね~
同人誌も参加よん
よろぴくね まずはこちらの原稿ねん くくくっ」
「はあ・・」
「少しづつだけど 漫画のデジタル化も進むから
くくくっ そしたらそしたら・・くくく」
「・・・なんでデジタル化 まだなのよおおおお」
駄目だ やはり 何かを間違えてる僕の選択
いや、王女と出会った時点で 運命の歯車は動きだした
泣きたい 転生して また壊れた漫画家のアシ・・