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実録Super小学生!高倉君!  作者: Ken Ohnaka
2/5

高倉の父 遂に登場!

episode.20


高倉の父登場⤴


高倉君の強烈なキャラは高倉の父によって生み出されたと言っても過言ではない。僕がその存在を知ったのは、忘れもしない小学4年生の父兄参観日だった。


生徒の父兄が揃った頃に⤴隣に座っている高倉君の落ち着きがない…⤵


「どないしてん?顔面真っ青になってんで?」


すると高倉君は⤵


「おとん⤵まだ来てへんねん…!絶対来てやって、昨日約束したのに…⤵おとん!全国の現場回ってんねん…⤵」


授業が始まって数分後!


後ろの扉が大きな音を立て倒れた!


パンチパーマにニッカポッカ⤵ダボシャツに地下足袋⤵腹巻きに黄色いヘルメット姿の厳つい高倉の父が遂に登場したのであった!


高倉の父

「すんまへん…!遅くなって!現場から空飛んで来ましてん!」


その顔を父兄全員と生徒全員が見る!勢い余って扉にぶつかったので…⤵両方の鼻の穴から鼻血が出ていた。


高倉君

「おとん!鼻血出とる…⤵」


すると高倉の父は⤵噛んでいたガムを口から取り出すと二つに切って丸め出すのであった。そして、そのガムを両方の鼻の穴に突っ込んだのであった。


担任先生

「高倉君のお父さん⤵大丈夫ですか?」


顔も厳つい高倉の父は⤴声もデカイ!そして⤴低音ヴォイスで響き渡る声だった!しかし両方の鼻の穴に噛んでいたガムを詰め込んでいたので⤵なぜか甲高い声になっていた…!


高倉の父

「ガム詰めてますねん⤴新発見や⤴」


父兄と生徒全員に笑いが生まれる!


横に座っている高倉君は真っ赤な顔をしていたのであった。そして⤴こう突っ込んだ!


高倉君

「そのガム…⤵後でまた噛むつもりやろ!」


すると再び甲高い声で高倉の父がボケる!


高倉の父

「なんで知っとるねん…!」


その場にいた全員が爆笑する⤴


すると…高倉の父は鼻の穴に突っ込んだガムのポジションがよろしくないようで…大きな大きなクシャミをしたのであった…!


高倉の父

「ハハハハハハークション!!!!」


クシャミと同時に鼻の穴に突っ込んだガムが、美しい放物線を描いて⤴空中へと飛び出すのであった。そのガムの着地点は黒板であった!


国語の授業で⤴黒板には平仮名を漢字にする問題が書かれていた。


その平仮名は?


はし=橋


ガムはなんと…なんと…!


しの右サイドに2つともピタッと張り付いたのであった…!


はじ=恥


この息子にして⤴この親父である。


こうして!高倉の父は学校で1番有名人となり、その存在は教職員も凌駕するのであった。


episode.21


高倉の父 運動会でのパフォーマンス


秋晴れの10月初旬に開催される大池小学校の運動会!生徒もさることながら、教職員や父兄までもが⤴一同となってのカーニバルである。


僕は小学校5年生に生徒会副会長!そして6年生には生徒会長をしていたので⤴この年は全学年生徒を赤組と白組に分けて⤴得点を競い合うビッグプランを実行したのであった。しかも⤴運動会だけではなく、写生大会や読書感想文大会!そして白組対赤組による⤴選抜ソフトボール大会⤴女子生徒にはキックボール大会⤴運動が苦手な生徒には⤴白組対赤組の選抜園芸大会(学校内とその近くの公園に花の苗を植えての品評会の開催)⤴白組対赤組の書道会!複数の対抗戦なので約1年をかけるのであった。そして⤴対抗戦を締めくくるのが運動会である。


この年の対抗戦を含めて⤴運動会は異様に盛り上がり⤴新聞紙にも取り上げられ記者もカメラを片手に取材をしていた。


高倉君と僕は白組で⤴高倉君は白組応援団の団長に君臨していたのであった。


それは⤵全校生徒の各組選抜メンバーと教職員と父兄参加の紅白玉入れ合戦に起こった…!


白組の父兄の中に⤵あの高倉の父がいたのである。しかも…その傍らには⤵高倉の母がいたのであった。嫌な予感がした僕は高倉君に言った!


少年おやっさん

「なぁ〜…高倉君?おとん&おかん⤵おるけど…大丈夫なんか?」


高倉君

「心配あれへんで⤴家族全員で3ヶ月前から⤴夜に公園で秘密特訓しとってん⤴赤組なんかぶっちぎりで勝ってやるから!」


興奮する高倉君は⤴どうやら虎の穴ならぬ!玉入れの穴で鍛えられていた様子ある。


総勢200人による⤴玉入れ合戦が始まるのであった⤴!


最初は普通に拾っては⤴籠に向かって投げていた高倉家の面々。残り5分の太鼓がドーンとなる!そして…事件は起こった!


高倉の父が高倉の母を肩車したのであった。


高倉の父は叫んだ!


高倉の父

「幸三!そのへんに散らばっておる⤴玉持ってこぉ〜い!」


高倉君

「おとん!まかしてくれぇ〜!」


高倉君が散らばっている玉を⤴高倉の父に渡す⤴高倉の父が高倉の母に手渡す!高倉の母がヒョイヒョイと籠に投げ込む!見事なまでの連携プレーであった。


運動会参加の全員の眼が⤴その姿に釘付けになるのであった。


その⤴華麗な連携プレーを見ていた赤組の山本家が反応した。


山本の父

「進!おかん呼んでこい⤴」


山本の母は⤴山本君に連れられて、山本の父に肩車をされようとしていた…!しかし…山本の父は⤵ほっそりしたか細い体型!されど⤴山本の母は⤴でっぷりした…あんこ型!結果⤵


山本の父は⤴山本の母を肩車出来ずに…その場にへたり込んだのである⤵


終了の太古が連打される!結果発表!


僕が⤴白組の籠から白玉を⤴カウントされるのと同士に空中に投げる!


少年おやっさん

「???????????」


高倉君

「どないしたん?」


少年おやっさん

「白玉?…⤵赤玉になっとる?」


高倉君

「嘘ぉ〜ん…⤵」


そう⤴高倉君は⤴興奮すると白玉より赤玉に手が行くのであった。


高倉の父

「しもたぁ〜…!!!!」


高倉の母

「あかんがな…!!!!」


少年おやっさん

「なんです?????」


高倉の父

「秘密の玉入れ特訓で⤴嫁はん…赤玉作りよってん!」


高倉の母

「アホか!あんたが⤴生地買って来たんやんか…!」


そう!この家族全員は⤴興奮気味すると⤴赤に反応するのであった!


そう言えば…!


高倉君の妹も⤴冬になったら赤い毛糸のパンツを穿いておったのである!


恐るべし⤴高倉家の人々!


※本日の教訓※

赤は⤴人間を興奮させる色である!


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