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実録Super小学生!高倉君!  作者: Ken Ohnaka
1/5

おやっさんのマブダチ⤴高倉君!

思い起こせば小学生時代!

母校の茨木市立大池小学生にSuper小学生高倉君がいた。僕は高倉君とも家が近かったので、ごく自然に仲良くなった。6年間同じクラスで、良い意味でライバルでもあった。ただ…どうしても勝てないのが運動能力でした。僕は早生まれの3月12日なのだが、高倉君は4月2日生まれ!おおよそ11ヶ月と21日違うのだから…体格的はハンデもあった。高倉君は⤴そんなことも露知らずに、体育祭や市内の小学校連合運動祭では⤴ぶっちぎりの身体能力を発揮する。ひとつ欠点があるとすれば⤴その運動能力をサポートする学習能力に不安要素があった。もう一つの欠点は、とてつもない天然大ボケなこと。そんなこんなを綴った想い出の友人。涙あり笑いありの⤴昭和の小学生シリーズです。


episode.1

高倉君は右手でボールを投げ

左手で字を書く!

興奮するとそれが逆になる…


episode.2

高倉君は走るのがごっつ速い⤴

グランドは左回りだ。

逆に右回りで走るとごっつ遅い…!


episode.3

高倉君は連続逆上がりが得意。

眼の前で披露してくれた。

20回連続で終わって

得意顔で振り返った。

両方の鼻の穴から

大量の鼻血が流れていた…⤵


episode.4

高倉君は跳び箱が得意!

7段目まで完璧に跳ぶ。

着地を完璧に決める!

8段目になると変な跳び方をする。

跳び箱に向かって勢いよく走る。

踏切台を蹴る!

跳び箱に手を!

開脚も美しい。

しかし…?

なぜか着地は正座だった…。


実録Super小学生!高倉君!

episode.5

高倉君は水泳も得意だった。

夏休み前に全校生徒で記録会がある。

僕も泳ぎは速かった。

高倉君が飛び込み台から華麗に跳ぶ。

そのクロールは実に美しい。

しかし…?

顔を横向きでの息つぎが出来ない。

すると彼は前人未到の息つぎをした!

クロールで泳いでいたが、

手を平泳ぎにして足はバタ足のまま。

変な息つぎが終わるとクロールに戻る。

ぶっちぎりのタイムでゴール⤴

見事だった!


episode.6

夏休みの水泳特訓で高倉君は、

驚異的に25mでのタイムを縮めた。

バタフライもすぐに会得した。

しかし…?

背泳だけは不可能だった。

初めて背泳を泳いだ時!

高倉君は仰向けになり激しく手を回す。

肘が曲がったまま。

しかもキックも膝が曲がっていた。

前に進むことが出来ない。

腰が水中に沈みだす。

だが!

高倉君は水中に沈んだままでも!

手足を必死に動かしていた。

恐るべし高倉君!


episode.7

高倉君は漢字の読み方が変だった。

小学2年の参観日。

担任の先生が黒板に魚と書いた。

高倉君が勢いよく手を挙げる。

椅子から立ち上がって答えた…!

「ぎょ」

父兄も生徒も爆笑!

しかし…?

これで終わりではなかった!

高倉君は言った。

「うお」

全員が悶絶した…!!


episode.8

高倉君は左回りの徒競走は、

全校生徒でも一番速い。

右回りは別として …⤵

そこで僕は左回りのスキップなら

高倉君に勝てると思って勝負した。

ヨーイドン!

スキップで走り出すと高倉君は、

スタートの位置で

ヘンテコリンなダンスをしていた。

その場で右片足3回上げて!

その後に左片足を3回上げて!

僕はスタート位置に戻る。

「どないしたん?」

高倉君が答えた。

「どうしたら前に進むん?」

面白かったので、

こう言ってやった!

「もっと早くしたらええねん⤴」

すると高倉君はより激しく足を上げた。

右片足3回!!

左片足3回!!

同じ位置で…!?


episode.9

高倉君は大阪府茨木市の

小学生走り幅跳びの記録を持っていた。

3年生の体育の時間に始めて

走り幅跳びをした。

僕もそこそこに跳んだ!

さぁ!高倉君だ!

勢いよく助走して空高く舞い上がる。

しかし?

跳び箱と同じように!!

正座して着地していた…?


episode.10

高倉君はいつも腰に

白いタオルを巻き付けていた。

それが高倉君のトレードマークだ!

ある日!

高倉君の白いタオルに、

ハデハデな柄が入っていた。

そっと後ろから近づき

タオルをぶんどる。

勢いよく広げると!

そこに登場したのは!?

魔法使いサリーちゃんの満面の笑顔だった!


episode.11

高倉君はめちゃ髪の毛が硬い!

それは!それは!剛毛だ!

そんな剛毛なのに、

坊っちゃん刈りにしていた⤴

散髪屋が一緒だったので、

二人で行くことになった。

おっちゃんに散髪して貰っている、

高倉君が寝言を言った…!

「大人になったらパーマしたろ!」

おっちゃんのハサミが狂った。

数分後?

鏡に映った高倉君は!

小学生なのにワッキーに

そっくりだった…!!


episode.12

高倉君には好きな女の子がいた。

万美子ちゃんだった!

高倉君は万美子ちゃんの前に来ると、

顔が赤くなって全身硬直が始まる。

それを見ていた僕が一言!

「前にならえ!」

すると…?

高倉君は華麗にビシッと

前にならえを決めた!

驚いた万美子ちゃんは、

高倉君の前から走って逃げた。

高倉君は前にならえをしたまま!

スキップして追いかけようとした!

右足3回!!

左足3回!!

同じ場所で…!?


episode.13

高倉君には変な癖がある。

鉛筆✏を持ってノートに記入する時!

必ず鉛筆の先っぽを舐める。

眠たい眠たい給食の後の授業。

横を見ると高倉君は寝ていた。

すると…?

鉛筆の変わりに人さし指を、

ペロペロと…?

ひっきり無しに舐めていた!


episode.14

高倉君はたこ焼きが大好き。

二人でオババが作ってる

自宅兼の店に毎日通っていた。

10円で8個のアホみたいな価格。

しかし…⤵たこ焼きでありながら、

タコなんか入ってない。

二人で20円分買って公園で食べる。

二人ともがっついて食べる。

高倉君は一度に5個喰らう!

そして!!

呑み込む前にさらに3個追加する。

その時!?

高倉君が激しく咳き込んだ…!

ゲホ!ゲホ!グホ!

そして大きなくしゃみを一発!

鼻の穴から飛び出したのは…⤴

たこ焼きのタコだった!?

高倉君は飛んでいったタコを、

拾い上げると走った

オババの店に行って、

こう言った!

「タコや!タコ!」

そこで…!

僕は高倉君の顔を見た。

その顔は!????

口を尖らせたタコそのものだった!


episode.15

理科の授業が終わった休み時間。

高倉君が僕を呼び止めた。

「なぁ!なぁ!屁って燃えるん?」

予期せずの大胆質問だ。

しかし!

僕は自信を持って答えた。

「そんなんなぁ!

やってみんとわからんやん!」

高倉君が笑顔になる。

「そら!そうやなぁ!」

この日から二日間。

高倉君は干し芋が主食になり、

僕は徳用マッチを手に入れて

セロテープで3本束ねる作業に没頭する。

そして!

屁を燃やす実験日はやって来た⤴

学校がおわると高倉君と一緒に帰る。

いつもは大股でズンズン歩く高倉君。

なんや内股歩きで歩幅も狭い。

すかさず茶化す!

「おばちゃん歩きなっとるやん!」

すると!

「もうな!屁がパンパンやねん…」

ツボに入ってゲラ少年となる。

どうにか高倉君の部屋にたどり着く。

高倉君はよつん這いになったり、

仰向けになったりポーズ模索してた。

「なぁ!よつん這いやったらな…?僕の屁燃えたん見えへんやん?」


結局!?

仰向けになり開脚した脚の間から、

手を入れ頭を起こすポーズになった。

その変テコリンな格好が、

ツボに入って再びゲラ少年となる!

笑いも収まったので。

ついに茨木市で始めての

屁を燃やす実験が厳かにスタートした!

白いブリーフで、

仰向けポーズをを華麗に決める高倉君!

3本重ねのマッチを持つ僕!

タイミングは⤴

高倉君の合図の一言!

せ~の⤴で決まった。

真っ赤な顔になりだす高倉君。

そして屁は厳かに降臨した!

「せ―の!」

可愛い…可愛い…プゥ~音が流れる…!

マッチを擦った手が震える!

そして…!?

ついに大御所がお出ましになった!

ブブブブ…!ブリブリ…!ブッホ!!

すると…!

高倉君のケツの穴から火が飛び出た!!

驚いた高倉君!!

たまげた僕!!

実験は大胆成功したのであった⤴!!

しかぁ~し!?

その数分後…!

部屋中にこの世とは思えない(臭)

強烈でとんでもない臭いが…!

僕はドアを開け部屋から逃げ出した。

待てども高倉君はやって来ない。

すると…!?

部屋から声が聞こえてきた。

「たたた助けて…⤵」

ドアを開けると!?

高倉君が仰向けポーズで硬直化してた!

千切れるほど笑い転がる!

すると…!?

高倉君がいい放った!!

「ししししし死ぬ…」

追い打ちされて⤴

僕は笑い死んだ…!!


episode.16


僕は頭につむじが2個ある!

✳文献より✳

つむじの数は1個の人が大多数だが、

まれに2個ある人がいて発生率は

約7%とかなり珍しい!


しかぁ~し⤴!

高倉君は頭につむじが3個あった!


✳文献より✳

つむじが3個以上ある人も、

ごくまれにいるが発生率は

約1.5%と極めて少ない❗


恐るべし!!

Super小学生高倉君!!


episode.17

高倉君とは!

ほぼほぼ毎日銭湯に行った!

近所に住んでいる爺の天国化としている、

夕方の早い時間帯!


銭湯に入り湯船に浸かると、

高倉君が何かを発見した!


「なぁ~!太中君!あの隅っこにある、

ちぃ~こい湯船なんやろ?」


その方向に眼をやると…?

大人一人が入る湯船が新設されていた!

興味津々な二人が湯船の前に進む。

そこには…!?

電気風呂と書かれていた!


二人は…!!

電気風呂なるものに初遭遇!

高倉君が呟く!

「おお!電気流れとるんか?」


すかさず返す

「そらな⤴入ってみんと分からんで!」


おもむろにジャンプして!

電気風呂に飛び込む高倉君!


すると…!?

高倉君は叫んだ!!!

「チンチン取れそうや!助けて…⤵」


ゲラのスイッチが入った僕は!

面白かったので、ほっといた!


すると…!?

「キンタマ無くなった!!助けて…⤵」

側におった爺が引っ張りあげると...


高倉君は!

「ごっつ気色ええ!!」


僕はゲラで撃沈した!!!


episode.18

翌日の登校時間。

高倉君は口を開けてポヨヨンしていた。


「なぁ!太中君!昨日の電気風呂な!

ごっつ気色エエで⤴今日、一緒に入ってな!」


「そんなん!?高倉君!当たり前やん!

僕も入りたかってん…!」


二人揃ってアジャパー顔になっていると、

万美子ちゃんが登場した。


「二人の顔!なんか変?」と言い残して、

走り去っていった。


授業も終わり。

日暮れまで鉄棒して遊ぶ。

いよいよ!待ちに待った電気風呂!

しかも!同時に!


銭湯の前で待っていると。

高倉君!登場!

そのカッコ見てビックリポン…!


「なぁ~⤴高倉君!?なんで頭に

シャンプーハット被ってんねん…?」


「そんなん被るわけないやろ!太中君!」

僕がシャンプーハットを奪い取る!


「これ!見てみ!シャンプーハットやん!?」


高倉君は家を出た時から、

銭湯まで被ってきたようだ。

野球帽と間違えて…⤵

二人でゲラに落ちる!


そして…!

ついに!電気風呂の前に⤴!


「行くで!高倉君!」


「よっしゃ!太中君!」


二人揃って電気風呂に飛び込む!


すると…⤴

二人はシンクロした!

「チンチン!取れそうや!おっちゃん…!」


近所のおっちゃんがゲラ男になる。


再び!

二人はシンクロした!

「キンタマ!無くなった!おっちゃん…!」


近所のおっちゃん…!

怪人ゲラ男に変身しよった⤴!


昨日の爺が!

二人を引っ張りあげる!


そして…またもや!

二人はシンクロした!

「ごっつ!気色ええ!!爺ちゃん…!」


アジャパー顔になった二人!

怪人ゲラ男からラムネの差し入れが⤴

ありがたく頂戴する。


すると…?

怪人ゲラ男が言い放った!

「わしも!明日!入いろかな!」


※本日の教訓※

好奇心は大人の心も動かす!


episode.19


翌日も高倉君と⤴

いざ銭湯♨にレリゴー!


怪人ゲラ男!すでにおった!

妙なニタリ顔しとった。


「なぁ!高倉君!はよ行かな!」


「ほんまや!太中君!」


怪人ゲラ男をスルーして!

いざ電気風呂に…!


すると…!

そこには…!

戦慄の光景が…!

近所の爺が…!!

すでに電気風呂に…!!!

まさに入る瞬間だった…!!!!


すると…!

爺が言い放った…!


「ボン!チンチン!引っ張られる!助けて…!」


怪人ゲラ男と3人で笑い転げる!

すると…!爺がこう言った!


「ボン!キンタマも!引っ張られる!助けて…!」


怪人ゲラ男が、

爺を引っ張りあげる!


すると…!

爺がメガトン級の!

パンチを繰り出した…!

「あぁ…!お釈迦様がおった…!」


怪人ゲラ男と少年二人は…!

両手を合わせて拝んだのであった!


※本日の教訓※

好奇心は爺の心も動かす!


episode.19


事件は続く⤴翌日も!

高倉君と銭湯に行く。


「太中君!今日も一緒に入ろな!電気風呂!」


誘われたら断らないのがマブ達!


「ええで!高倉君!入いろ!入いろ!」


てな訳で!

スッポンポンなって!

いざ!電気風呂に!レリゴー⤴


すると!

観音様爺と怪人ゲラ男が待っていた!

「ボン!4人で一緒に入いろか?」

面白い展開なってきたで…!


すると!

高倉君がいい放った!

「観音様見たいねん!僕!」


ニタリと笑う爺と怪人ゲラ男!

せ~ので!一緒に電気風呂に!


4人では!ごっつ狭い!

電気ビリビリも半端やない!


全員がシンクロする!

「ああぁ~⤴キンタマ引っ張られる!助けて…!!」


風呂におる人!

全員ゲラ男になる!


再びシンクロする!

「おおぉ~⤴チンチンどっかいった!?探して…!?」


風呂におる人⤴

悶絶しとる…!!


最後のシンクロも4人で!

「ああぁ~…!観音様おったぁ~…!!」


風呂におる人⤴

気絶寸前になっとる…!!


すると…!

銭湯の男湯に!

番台のオバハン登場しよったで⤴!


「あんたらな!電気風呂に観音様おるわけないやろ~!!アホ!!」


そう言うと⤴

バケツ一杯の水をぶっかけた!!


最後に爺がオバハンにいい放った!

「ああぁ…!観音様や…!!!」


翌日!

電気風呂は閉鎖されていた!


※本日の教訓※

男はいつまでたってもドアホである!

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