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君と交わした約束  作者: 千里 旅路
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プロローグ



「暇だな……」



彼は、床に大の字になりながら、ぼそりとつぶやく。

彼がいるこの場所には、何もない。

彼がいるこの場所には、暗闇しか広がっていない。



「というか、これからずっとこの生活か……退屈しそうだな………………はぁ…………」



彼はこれからのことを考えると、自分が思っていた以上に辛いものだと気づき、大きく溜め息をついた。



「……しかも、約束守るって言ったのに、ここに来た時点で約束はもう守れなくなったな……」



彼は、この場所に来る前にある約束をしてきていた。

その約束は、彼にとって大切な者との約束だった。

だが、彼が言う通り()()()()によって、彼は約束を守ることができなくなってしまった。




「……あいつらも、心配だな………」



彼は、自分が元居た世界にいる人達の心配をしている。

彼が、元居た場所の人達の心配をするのは、彼がこの場所にいることに関係があるようだが………。



「………ふぅ……なんだか色々あったせいで、疲れたな………………」



彼は、そう言い目を閉じた。

彼がさきほどから、なぜこのような状態だったのかというと、実は彼は、彼が元居た世界を大きく変えるようなことをしたのである。

だから、少しくらいは世界を変えたという達成感があるはずだ。

だが、今の彼には世界を大きく変えたという達成感ではなく、元居た場所にいる人達の心配や大切な者との約束を結果的に破ってしまったという後悔、そしてなによりも………………………………



「(……あいつにまた会いたい………)」



という感情が、勝っていた。

そして、そう彼が考えたとき、彼の頭に大切な者との約束が浮かんだ。



ーーー全部終わったらまた一緒に…ーーー




「……………………」



そう彼の頭に言葉が浮かび上がった直後、彼は目を開け、ゆっくりと立ち上がった。



「……約束はやっぱ守らないと、あいつに悪いよな……!」




そう言った後、彼は決心を固めた。



「俺は、あきらめねぇ!ここから絶対に脱出してやる!!!」



彼は目の前に広がる暗闇に向かって叫ぶ。









「あいつと交わした約束を果たすために!」



そう宣言した後、彼はこの場所から脱出しようと試みる…。

そして、これから語るのは彼がここに来る前の彼が元居た世界にいたときの話である。




これから連載していきます。未熟な部分もありますが、宜しくお願いします。あと、更新頻度はまだ未定です。

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