※登場キャラクター紹介その3
新しいキャラを加えてのキャラ紹介&解説&用語解説です。
一部は前回のキャラ紹介と被っていますが
あまり新キャラがいないので、ほぼ前回と同じですね。
情報は大幅に更新されています。
○シリス
年齢:14
身長:139センチ
容姿:長い黒髪、黒眼、華奢で小さい体。
装備:『小太刀・桜花』『星宝剣』『森妖精の黒絹の肌着』
魔力:10万(限界値:?)
正式魔法:『可能性の英雄』『魂の覚醒』
ほぼ完全に前世(それ以前を含む)の記憶を思い出したシリス。
その始まりは遥か遠く、記憶が擦り切れるほど古い。
発端を知ったものの原因であるアルマティアについては詳細不明。
現在はいくつもの人物の記憶が混ざり込んでしまっている。
そのため時折、ぼぅっとしてしまう癖が付いていたりするが、これは無意識のうちに記憶の整理をしている一時的な症状である。
それが隙になるわけもなく、危険が迫れば瞬時に対応できてしまう。
ただ周囲から見れば、黙ってぼんやりとしているシリスは儚く可憐な少女として映ってしまい、普段の活発な印象とのギャップから落ちる者が続出している。
『可能性の英雄』
シリスに発現した本来の正式魔法。
いずれ至るであろう自分を、現在の自分自身に重ねる奇跡。
武術会で披露した大人姿のシリスは、いつか『剣を極めたシリス』という可能性を手繰り寄せた結果である。
実際にそのような未来に至るかは、今後のシリス次第。
ちなみに武術会で大人化した状態の身長は、およそ170センチ。
その他にも『歌姫のシリス』や『料理人のシリス』といった可能性や、あるいは『新妻シリス』『悪堕ちシリス』『聖女シリス』『獣人化シリス』などのバリエーションが存在する……かも知れない。
『魂の覚醒』
魂に刻まれた経験を呼び起こす奇跡。
それは記憶のみならず、筋力や技術まで完全に継承することに他ならない。
主に身体能力の向上を目的として使用されるが、その真価は積み重ねられた経験の獲得である。
あらゆる場面において直感が働き、常に最善の選択を最速で導き出せる。
本人ですら、なぜそんな行動をするのか理解できない。
以前まではシリスの正式魔法だと考えられていたが、真実はシリスにかけられたアルマティアの正式魔法であり、祝福であり、呪いである。
これ以降、シリスは何度でも生まれ変わって記憶を引き継ぎ、ある意味では永遠を生きる存在となってしまう。
それを苦と思い、死を願うようになってしまうかは、ずっと先の話である。
また『魂の覚醒』が失われた過去(前世)の自分を、現在に引き寄せる奇跡だとしたら、『可能性の英雄』は未来の自分を、現在に手繰り寄せる奇跡と言える。
『小太刀・桜花』
エドから譲り受けた薄桃色の片刃剣。
刃渡り約六十センチほど。
たまに意志があるかのように震えるが、シリスは気のせいだと考えている。
実は刀身の素材に、ちょっとした秘密が隠されている。
『星宝剣』
羽毛のように軽く、鋼鉄よりも頑丈な白い両刃剣。
刃渡り約七十センチほど。
『森妖精の黒絹』
黒インナーと、黒スパッツそのもの。直で着用します。
○メルフィナ
年齢:13
身長:141センチ
容姿:真っ白な長髪、赤眼、病的なまでに白い肌。
魔力:1万
正式魔法:『最愛の黒』
とうとう本性を露わにしたメル(通常運転)。
なんとなく記憶に引っ掛かるものがあったりするも、シリスのようにはっきりとは思い出せない。
きっかけはシリスの歌を聞いたことだが、あくまできっかけに過ぎず、いずれは同じようなことが起きていただろう。
今でも『シリスのために』という気持ちが燻っているが、今のところはシリスの意志を尊重しており、守られる立場を素直に受け入れている。
また感情が暴走すればどうなるのかは本人にもわからない。
『最愛の黒』
強すぎる憧憬が変質し、一種の呪いにまで昇華した奇跡。
その根幹にはシリスに対する尋常ならざる思慕が秘められており、一方的に歪んだ愛を与えようとする。
即ち『私がシリスになって戦えば、シリスが戦う必要ないよね?』というシリスには理解も許容もできない純粋すぎる慈愛である。
家に閉じ込めて管理しようとするのも、また愛である。愛なら仕方ない。
あくまでシリスの保護が目的のため、その猛威はシリスの敵に対しても容赦なく向けられる。その場合、手加減は考慮されない。
対象へ抱く理想像を、なぜか自分自身に宿す正式魔法だが、本来の使い方は対象へ押し付けるものである。
仮にシリスに使われていた場合、シリスの戦闘能力は飛躍的に上がっていたはずだが、どうやってもメルが抱く理想を越えることはない。
精神面にも洗脳に近い影響を及ぼせるが、メル自身がそれを良しとしないため、割と安全だったりする。
○プロン(本名:プロキオーヌ・パピィ)
年齢:13
身長:143センチ
容姿:柔らかく長い白銀の髪、碧眼、人形のように整った顔。
装備:『聖騎士の鎧』(剣と盾付属)(いつの間にか槍も追加)
魔力:300
シリスをリーダーとする『三輝星』のメンバー。
その正体は元聖女候補なのだが、シリスは未だに知らない。
『聖騎士の鎧』
古より聖騎士が身に着けていたと伝えられる白銀の全身鎧。
様々な魔法の力が込められた至高の鎧であり、唯一プロンだけが着用可能。
装備者は重さをまったく感じない。
○ベティ・エルゲウス(本名:ベルティクス・ノス・エオルゲイン)
年齢:10
身長:130センチ
容姿:結い上げた明るい桜色の髪、紫眼、愛嬌のある表情、溢れる気品。
装備:『ベルティクス王女専用装備一式』
魔力:700
正式魔法:安寧の箱庭
シリスをリーダーとする『三輝星』のメンバー。
その正体は隣国の王女様なのだが、シリスは未だに知らない。
『安寧の箱庭』
ベティを中心として、周囲にいる守護者を支援する奇跡。
その効果は本人ですら詳細を理解していない
○ディーネ・ビースワン
年齢:16
身長:156センチ
容姿:空のような蒼髪、金眼、抜群のプロポーションと美貌。
装備:『変幻自在の水精霊』
魔力:600
冒険者パーティ『月華美刃』のリーダー。
試合ではアズマに負けてしまったが、これくらいで折れるほどヤワではなく、さらに腕を上げたら勇者として再戦を挑むつもりでいる。
○アルル・イータ
年齢:14
身長:146センチ
容姿:柔らかい金髪、碧眼、愛らしい容姿、自覚している可愛さ。
装備:『レイピア』
魔力:150
冒険者パーティ『月華美刃』のメンバー。
精霊歌唱会ではシリスが目立ったおかげで影が薄くなってしまったが、それでもアルルを評価する者たちから少なくない勧誘を受けていた。
もちろん彼女は断り、これからも冒険者を続けるつもりである。
○ヴェガ・ハルプ
年齢:15
身長:155センチ
容姿:後ろでまとめた淡い翡翠色の髪、発育がいい、天然。
装備:『舞曲剣』
魔力:200
冒険者パーティ『月華美刃』のメンバー。
試合でシリスに破れてしまったが、自身の欠点に気付かされる試合でもあり、むしろ負けたほうが嬉しく思っていたりする。
○アズマ・ブレーズ
年齢:17
身長:174センチ
容姿:赤髪、赤眼、好青年。
装備:『勇猛果敢の炎精霊』
魔力:800
炎の精霊の愛し子。炎の勇者。
ディーネとの試合では普段の攻撃的な炎とは異なる、幻影を生み出すという炎の使い方を披露したアズマだが、本人の好みは派手な爆炎である。
本音では剣に炎を纏わせ、ディーネが生み出す水の分身体を攻撃したかった。
そうしなかったのはシリスに注目されている試合で、少しカッコつけたかったからというのが真相である。
また、シリスに対して抱く感情も自覚し始めている。
試合前に交わした約束は、それに関係していたのだが、残念ながらシリスに思いを伝えることは叶わなかった。
とはいえ落ち込んでいるヒマもなく、シリスが学院に入学するという情報を掴んだアズマは、すぐに行動を開始する。
作者的に実らせない恋ですが、頑張って欲しいですね。はい。
○シュバルトス
年齢:27
身長:185センチ
アルデバラン傭兵団の団長。
かつてシリスが所属していた傭兵団であり、孤児院と同じで家族も同然。
団長本人に対してシリスは兄のように見ており、傭兵団でもシリスを妹のように扱っている。
所属している団員は、それぞれが上級冒険者に匹敵する実力を持っている。
中でも団長のシュバルトスは、シリスも一目置くほどの豪傑であり、普段こそ落ち着いた雰囲気だが、戦場では一騎当千の英雄として怖れられる。
その実、個人の戦闘力は当時のシリスを上回らない。
シュバルトスの気質は戦士というより、傭兵団をまとめ上げる統率力に優れた指揮官であった。
それを認めて十全に発揮している姿を、シリスは尊敬している。
○エド
年齢:??
身長:170センチ
装備:『霊刀・オロチ』
冒険者パーティ『剛鉄組』のリーダー。
高齢の熟練者が多く、国内でも有数のトップランクの冒険者パーティ。
ただし体力面の問題から各地を飛び回ることをやめており、今は封印都市に根を下ろしている。
エドの剣術であるエルドラド流は、東にある黄金の国とも呼ばれる島国エルドラドの名前から取られている。
彼の持つ『霊刀・オロチ』や『小太刀・桜花』は、その国で打たれた品。
○ルクス(本名:???)
年齢:12
身長:136センチ
容姿:プラチナブロンド、緋眼。黒いリボンのツインテール
魔力:???
シリスとの試合で、見事なムチ捌きを披露した少女。
口数が少なく表情もあまり動かないことから、どこかプロンを彷彿とさせる。
○アルマティア
年齢:??
身長:??
容姿:メルが成長したような姿。
魔力:??
正式魔法:魂の継承
シリスが思い出した、最も遠い過去の記憶に登場した女性。
転生の原因であると思われるが、詳細不明。
○剣気
魔力制御の一種。
肉体に纏わせることで身体能力の向上を目的とした魔力制御を、純粋に攻撃力へと転化した奥義とも呼べる技術。
使い方によって飛ぶ斬撃の他、刃を持たない武器による斬撃や、剣気で形成した刃を伸ばしての攻撃という手段も可能。
シリスは元より、メルさえも軽く使いこなしているが、本来は熟練の戦士でなければ到達できない領域である。
仮に剣気を込めた武器と、通常の武器で打ち合えば、元の性能が同等であれば剣気を込めた武器が優勢であり、使い手によっては相手の武器を切断できる。
これは剣気の使い手同士の戦いでも同じであり、より高度な剣気を込めたほうが有利となる。
ただし剣気とは魔力であり、それだけの魔力を込めて耐えられる武器はそう多くなく、少なくとも鋼鉄製の剣では自壊するだろう。
魔力を込めるのに適した素材は希少な星宝銀や、幻の緋王金であり、図らずもシリスはどちらも手にしていたりする。




