CSO-003に関する記録 1
初投稿です。至らぬ点もあると思いますが、何卒。
※某サイトに少なからず影響を受けています
―――
コントロール・システム・セキュリティ 外部からのアクセス者を確認:
セキュリティ・クリアランス・レベルの提示を要求:
PANカードによる認証に成功:
開示先情報を確認:
要求レベルとの照合に成功:
―――
ビデオインタビュー記録映像003-1 を開示:
―――
質問者:…まず、第一次偵察時の様子について聞かせてもらえますか。
ジェイムズ・ロメオ少尉:あんな偵察任務なぞクソ食らえだ。武器もない、人員もない、指揮もロクに取られてない…
質問者:当時の状況についてお聞かせ願いたいのですが。
ロメオ少尉:…ああ…すまん。初動から阿鼻叫喚だったな、何が起こったか理解できなかった。他の奴らもそうだったんだろう。
質問者:損傷を与えることはできましたか?
ロメオ少尉:奴に損傷を与えることは不可能なんじゃないか?AKSが2丁――クソ、やっぱり少なすぎる――支給されてたが、引き金を引いた戦闘員はその瞬間に殺されてた。残念ながら、奴の体に損壊はないよ。
質問者:引き金を引いた瞬間に殺された?その時の状況を詳しく聞かせてください。
ロメオ少尉:[十数秒沈黙]…わかった。奴の動きは目で追えないほど速いんだ。時速[編集済 ノイズ]kmといったところか。クソ、そのスピードで戦闘員は殺されていった。詳しく言うと、[数秒沈黙]その…[編集済 ノイズ]とかだ…クソ。
質問者:わかりました。あなたはどうやって逃げ出したのですか?
ロメオ少尉:ああ…簡単なことだ。奴が暴れまわってる間、忍び足で海に出た。奴が追ってこなかったから、そのまま脱出用の原潜に引き摺られて帰ってきたんだ。…敵前逃亡だよ。いくらでも罵倒してもらって構わん。
質問者:いえ、貴方が脱出を図らなければこうして記録を録ることも叶わなかった訳ですから、気負う必要はありません。お疲れさまでした。これでインタビューを終了します。
[数秒 遠ざかる足音]
質問者:…何か分かりましたか?
クラウド・ノア博士:ええ。私はできる限り迅速に、CSO-003捕獲作戦の認可をHR職員各位に要求します。
質問者:では、記録を終了します。
―――
CS-HR-12より国防総省ウィリアムズ大佐に宛てた覚書 を開示:
[確認不可]
上記覚書における補遺A を開示:
―――
当覚書で示したCSO-003捕獲任務失敗時の援助要請に先立ち、同ゼータ-02による第一次偵察時において生じた障害について記す。
先ず、対象オブジェクトCSO-003の身体的特徴について留意されたい。
CSO-003は体長約1.95m、体重56kgと推定される。胴体は非常に痩せ細っており、上半身と下半身は不釣り合いで足が非常に長い。
極めて特異なのは頭頂部にまで届く長い耳である。
この耳はとても敏感な聴覚を備えており、研究職員の報告では半径10m以内の音を瞬時に察知しその発生源をすぐさま破壊しようとするとのことであり、この情報をペンタゴンの職員各位に伝達することを求める。CSO-003の攻撃優先度は音の高さ・音量と比例するようであることも同時に留意されたい。
先の偵察任務ではこの性質のためにゼータ-02に所属し攻撃を遂行しようとした隊員の殆どが[確認不可]されており、CSO-003に目立った損傷を与えられたという報告は未だ挙がっていない。
次に、CSO-003の発見経緯/発見位置についてだが、こちらの詳細かつ秘匿優先度の高い情報は当覚書本文を参照されたい。
CSO-003が初めて確認されたのは[確認不可]の[確認不可]氷山地帯であり、その一帯を観察及び監視することを目的として駐留していた[確認不可]氏による[確認不可]管理局への報告であった。
その報告によれば、対象は防護信号を発信していた近くの通信塔を破壊したとのことであり、対象は破壊を行ったのち半径約6m程の穴倉と思われる空洞に戻っていったとのこと。この際、対象は氷山の寒さにはなんの反応も示していなかったことが同時に報告されている。
その3週間後、我々CSの機動部隊ゼータ-02は偵察任務を行ったが[以下五行確認不可]
上記を踏まえた上、対象の捕獲任務失敗時に我々CS幹部もといHRは国防総省に援助要請を送るが、それは非常に稀少なケースであり、対象捕獲任務で得られた情報を加味したうえ、再検討を重ね要請することを同時に記す。
―――
感想・アドバイス頂けると有難いです。