#1
気ままにある程度で以って
早朝、アラームが鳴って目が覚めたら、その目覚まし時計の方へ首をひねって時間を確認する。四時だ。同時に、鳴っているアラームをすぐに切る。この部屋の壁は薄く(って言っても安アパートの平均的なそれだけど)、壁際にビタ付けで設置された簡素で軋むベットの上で眠る俺は、覚醒と同時に、隣室までアラーム音が響くことを恐れるからだ。これは、集合住宅に住める一住居人としての健全な配慮ばかりが先立って…という訳ではない。「チッ、うるせぇな…」等のマイナスな意識が(隣人に)発生する事それ自体よりも、むしろ、その不快感が自分に向く事を過剰に意識してしまうからだ。要は、「俺って臆病だなぁ…」ってな事。
数分を布団の中でモゾモゾしたのちの起床は四時五分。今は二月の下旬で、夜も明けていないような朝は尚寒い。部屋の電灯を点け便所で用をたす。次に歯を磨き、部屋着から出掛けの格好に着替える…この辺りはいつもの流れだ。
家(賃貸の一室だが、認識から俺は家と呼んでいる)を出るのは四時半頃。向かう先は徒歩十分程で着くスーパー。二十一でアルバイター(Arbeiter)の俺は週に数回この近所のスーパーで働き、最低限の収入を得て生計を立てている。最低限の収入に伴う最低限の労働を終えると、俺は一人家へ帰る。その時刻は9時半。仕事を終えると、拘束のないfreeな時間の中に移動する。 と、1日は続く訳だが、著者は眠たいので端折らせて頂きます。
これから、ここから、平凡を下回る生活を営む「俺」がその日々を通して感じる「意識」といった様なものを、些細な共感や寄り添い又それに反するもの等を得るべく書き綴ってゆこうと思う…どうなることやら。
小説を書こう!にまだ慣れていませぬ(システム的な面で)。