1話_空から落ちる
さて、このお話を読んでくれる皆様に私の事を少し自己紹介しておこう。
北神 優羅(17)花の女子高生である。
どっちかといえば整ってるかなーぐらいの顔に、常に平均点を記録している学力と運動力。そして欠片も無い女子力!…うん。自分で言って泣けてきた。
…そーんな何処にでもいるような(?)私の悩みは、いわゆる"異世界の記憶"とかいうやつである。
グワーっと襲いかかる魔物達をタコ殴りにしたり友達の顔面に魔法を叩きつけたりするような、地球では無い何処かの世界で生きていた記憶があるって事だ。
一つ言わせてもらうと、これは"前世の記憶"では無い"異世界の記憶"だ。
たしかに異世界の私は地球の私とは色々違うし、異世界で私は一度死に、地球の私になっている。
でも、前世とは言えないのだ。
ややこしい話だし全部言ってしまうとネタバレもいいところなので言わないが、具体的な例を一つあげるとしたら、私には魔法が使えるという事だ。
記憶だけが継承されるものなら魔力やらは継承されない筈なのだ。それこそ魂に結びつけない限りは絶対に。
…ところでだが、何で私がこんな話しを持ちかけてきたかわかるか?
それはだね…ワトソン君。私が…空から落ちているからだよぉぉぉぉぉぉおお!!!
何で!?何でや!?私悪い事したかね!?まさか隣のクラスの村田の足を引っ掛けて転ばしたのが悪いのか…天罰なのかっ!?いやいやいや…それにしては私、よーく知ってる場所に落ちて行ってる気がする…
何故こうなったんやっ!
ふぅ…読者の人達が早速ついてこられなくなりそうだし、
どうして私が空から落ちているのかを話そう。
それは、ほんの2分ぐらい前の話しだ______
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私は今日もいつもと変わらずに家を出て、いつも通り学校前を彷徨く不良を蹴飛ばし、いつもと同じにように教室の席についた。そしておはよう!と言おうとした瞬間…
私は空に放り出されていたのだ。
しかも、クラスの人達も一緒に___
いや、私は断じてクラスの人が心配なわけでは無い。寧ろそのまま落ちて地面に叩きつけられろと思っているぐらいだ。
そもそもこのクラスは変人が6割を占めている。危機感何てまるで無いのだ。
今もほら、変人達が何かやっている…っておいっ!
芝田!スマホをいじるな!現在の状況を考えろ!そこ栗原!祈るなよっ!その数珠どっから出したし!おぅいっ…可南部!脱ぐなっ!服を着ろ!
あぁ…もう嫌だ…こんな手ェかかるのが沢山だ何て…!
人生初のクラス転移がこれって…嫌だ…
ん?私達が落ちてく場所…見た事あるような…
そう、もう気づいた人も居るだろう。この世界、私の記憶にある世界と同じ…なのだ。
人生初のクラス転移は…変人とともにいく見知った異世界…でした。
いや、ね。
完全にノリで書き始めました。そんな作品ですがどうか飽きずに見てあげて下さい…