いらない?
『お前はいらない。』
って
そんな簡単に言わないでよ。
僕って不必要?それとも必要?
いらない。いらない。いらない。いらない?
僕っていらない?
頭のなかに
『いらない。』って響いてきて
いらない。いらない。いらない。
「…いらない。」
って呟いてみた。
「…ふっ」
って笑ってみた。
自嘲気味に笑ってみた。
月を見上げたら
冷たくカガヤイテタ。
不意に手を伸ばしたら
月は雲に隠れて消えてしまった。
届かない。
伸ばせない。
みなさんさよなら。
またいつか。
月にむかって
手を伸ばした。
たかい、たかい場所から
落ちていく感覚がした。
いらない僕の
最後の抵抗。
でも誰が
僕が居なくなって
泣いてくれるというのでしょう。
さよなら。さよなら。
それではまた。
どこかの夢で
会いましょう。
そんな悲しい夢を見た。