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水面下の恋  作者: 苗木
1/6

出会い

素人作品です。会話文多めですので苦手な方はご注意ください。r18シーンも今後出てくる可能性があります。その際は※をタイトルにつけておきます。また、他サイトと二重投稿をしております。無断転載ではないのでご安心ください。

優馬「先輩のことが好きなんです!」


伊月「…は?」


ある日のこと、高瀬伊月は後輩の小田優馬に告白された。あまりの急なことに伊月は声を発することができなかった……

________________________________________________


 優馬は仮入部で伊月に出会ったから水泳部に入部した。元々水泳は得意だったが、中学の頃にあまりタイムが伸びず、高校では別の部活に入ろうとしていた。しかし、泳いでいる伊月を見て、彼は思わず見惚れてしまっていた。


優馬「先輩…ちょーかっけえ…」


伊月「ありがと、君も水泳部はいらない?」


無意識に優馬は呟いていたようで、伊月からのお誘いをもらったのだ。優馬は目を輝かせて、もう一度水泳をやろうと誓った。


優馬「はい!先輩の泳ぎ、めっちゃカッケーっす!!」


伊月「そうかな…なんだか照れるけどありがとう」


伊月は頬を紅潮させ、彼から目を逸らして言った。その姿が優馬の鼓動を加速させた。

(あれ、なんで俺までキンチョーしてるんだろう…)

優馬は訳もわからなかったが、とりあえずこの気持ちは忘れるようにした。




 かれこれ優馬が入部してから一ヶ月が経過していた。優馬の目には毎日伊月の輝く姿が映っていた。練習後は部員みんな帰っている中1人で自主練をし、後輩や同学年の部員にもエースとして的確なアドバイスをしてくれる。周りからの信頼も厚く、誰もが憧れる人間だった。優馬もその1人で、この人に絶対ついていくと決めていた。


そんなある日、優馬と伊月がバディ練習をしていた時のこと、優馬は自己ベストを出すことができた


優馬(よっしゃ!自己ベスト!)


1人でガッツポーズをしていると伊月が優しい笑顔で


伊月「お前いい調子だな」


と伊月が優馬に声をかけ、手を優馬の頭にポンと乗せた。その瞬間優馬は胸の高鳴りを覚えた。顔が熱くなっているのを感じる。


優馬「あ、ありがとうございます」


伊月は優馬の返事の後、ニコッと笑い、また練習に戻った。



 月日が流れ、大会2週間前となっていた。伊月はエースとして結果を残さないといけないという責任感に追われ、いつもより激しく休憩も取らず練習をしていた。そんな伊月を優馬は見かねて声をかける。


優馬「先輩、もう少し自分を大切にしてくださいよ。無理しないでくださいね。」


伊月「ああ、心配かけてすまない。」


優馬「先輩のことみんな憧れてるんすから、体壊されちゃみんなに心配かけますよー」


伊月「そうだな」


そう言って微笑む伊月の姿は優馬にはとても眩しかった。トクンと心臓の鼓動を感じる。


優馬(なんか、緊張しすぎじゃねえか、俺)


 その日の帰り道、あたりは真っ暗で街灯も少なかった。伊月と優馬は珍しく一緒に帰っていた。


優馬「先輩ー、今日は疲れましたねー。」


伊月「お前もまだまだだな笑」


優馬「でも、俺先輩がいなかったら今ここにいないです。ここまでやってこれてるのも先輩のおかげです!」


伊月「別に、俺はアドバイスをしてやっただけだ。お前の努力があってこそだろ。」


優馬(ああ、やっぱり先輩のこと(先輩として)好きだな…)

  「はい!これからも頑張ります!」


この感情は憧れからくるものだと優馬は信じていた。

優馬(憧れの人に会う時とか誰だってキンチョーするモンだよな)




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