表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
福子さんの第二の人生  作者: つぐつぐ
5/18

4

「 」を会話文

( )を心の声で書いてます。

 母に魔法はどうすれば使えるようになるのか訪ねたら、「学校で教えてくれるわよ」と、困った時の兄頼みで教えて〜と突撃したら、「まだ習ってない」の一言……詰んだ。


 諦めきれず自己流で、瞑想や、腹に力を入れてたら、家族に「トイレ我慢しないで、早く行きな」と、さすがに心が折れました……。


 魔法を使うことが出来ず、錬金も出来ず、収納も出来ない駄目人間まっしぐらなフクです。

 それじゃ駄目だと、出来る手伝いを頑張った結果、行動範囲の拡大とご近所さんとの仲が良くなった。

 母もご近所さんから兄妹を褒められるからか、母から一人で出かける許可を得る事が出来た。(ほぼ母さんの使いっぱしり要因だけど、いいんだ…。)


 今日も今日とて、母に頼まれ、父へ差し入れを持って行く。届け終わり、夕飯までは自由時間だ。(信用を勝ち得たおかげで)

 今日は何しようかな~とぶらぶらしてたら、視界の端に赤い光がちらついて、光の方に視線をむければ、うずくまる人影が見えた。慌てて駆け寄り声をかけるが反応がない。フードを被っていて顔がよく見えないが、お腹が膨らんていて妊婦さんのようだ。


 早く病院に連れて行かないと…どうしようとあわあわしてたら、


「おぅ!フクじゃねーか」


 救世主が来た。


「ショーンさん、びょういんつれてって」

「ん?腹でもこわしたのか?」

「ちゃう、このひと」と指差し

「あ?お…おい、大丈夫か?」


 死角で気づかなかったのか、慌てて駆け寄り背負おうとするから


「その人にんぷさんだよ」

「あ?……まじかよ」


 横抱きにし、ゆっくりと病院に走り出す。

落ちていた荷物を拾って、後ろを追いかけて行く。

 ショーンさんは犬の獣人で、足が速いから途中見失ったけど、行動範囲が広がったので病院の場所は分かる。


 ぜぇはあ言いながら辿り着くと、すでに診察中だった。


「おっ、来たか、今先生が診てくれてるから、もう大丈夫だぞ」


 背中をさすりながら褒めてくれるショーンさんは、明るく温和な性格のご近所さんだ。


「しっかし、よく見つけたな〜、おれ言われるまで人がいた事に気づかなかたぜ」

「?あかく、ひかってたよ」

「??…赤い光なんてなかったぞ」

「???」


 顔を見合わせて、首を傾けてると、診察を終えた先生が顔を出し、患者の元へ案内しようとした時、扉を蹴破りフードをかぶった男が入って来た。


「アリーは何処だ!!ことと次第よってはただでは済まさぬぞ!」


 アリーって誰?それよりも貴方は誰??

こちらを睨めつけながら、ふと私の手元に目線が止まると、わなわなと震えだし


「それはアリーのものだ!お前達が攫ったのか!」









読んでくださり、ありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ