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交差点
また書き始めますので宜しくお願いします。
璃桜様の登下校に六車線の大通りが一つある。
重い荷物を持ったお婆さんが横断歩道の中央にある安全島で座りこんでいる。
璃桜様が声をかけようとしている。
『璃桜様それは生きてないにゃ』
交差点の中央で困っていたら若者に倒され車にはねられたようだ。
お婆さんの悲しげで悔しい想いがこちらにも伝わる。
それでも璃桜様は優しく話しかける。
「荷物持ってあげましょうか?」
驚いて顔を上げるお婆さん。
『良かった。あなたの温かさに救われたようだ』
璃桜様の額に手を伸ばしたお婆ちゃんの幽霊がキラキラしながら昇華していく。
お婆さんを倒した若者に覚えがあった。
「さあ、警察に届ける前に懲らしめなきゃね」
璃桜様が悪戯っぽく笑う。
拙い言葉の羅列ですが、感想をいただけると幸いです。