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化け猫の転生恩返し  作者: 日向彼方
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サッカー少年

【残酷な描写】事件・怪我等の描写があります。

 璃桜様は本来、明朗活発な少年であった。

我がまだ“八重郎”だった頃、璃桜様は友人に誘われ小学三年生で

サッカークラブに入った。

みるみるうちに上達し、下級生組のレギュラーに選ばれるほどになった。

面白くないのは、誘った友人の直史君だ。

「凄い」と言いつつ、胸の内に溜まる感情をどうして良いのかわからずにいた。

まだ“嫉妬“という言葉さえ知らなかったのだろう。

足元にいた小さき妖がそれに気が付いたことを、彼も我々もまだ知らなかった。

紅白戦でシュートを多く決めたのは璃桜様であった。

家族もクラブの先輩も喜べば直史君の心の濁りは膨らんでいった。

そして、ある日ついに言葉にしてしまった。

「あんな奴怪我していなくなればいいのに」

小さき妖は彼の心の濁りを全て吸い取って悪鬼となった。

彼の心の悪事をなさんと、一人帰る璃桜様の足を掴み土の中に引きずり込んだ。

暗い土の中、痛さと怖さで璃桜様は大きく泣いた。


その時、璃桜様の(うなじ)の五芒星が光り、家族に知らせが届く。

誰も居ない校庭の暗闇の中には直史君がじっと立っている。

我が璃桜様を探す。晴明に使える妖狐も飛んできた。

我は必死でうっすらと光る地面を掘り璃桜様を救い出す。

妖狐が悪鬼と対峙する。

意外な攻撃を受けた悪鬼は地中に逃げようと直史君を巻き込んだ。

ギリギリで我は紅き右眼を開き悪鬼を消す。

直史君も自分を取り戻し恐怖で大泣きを始めた。

ただの“嫉妬”が彼らの運命を大きく変えた。

“人を呪わば穴二つ”という。

直史君は足にも心にも傷を負って転校する事になった。

我も璃桜様を守り切れなかったことを後悔した。

一正様に謝り、今後璃桜様を一人にはしないと家族会議で決定した。

璃桜様も十針前後の傷が足に数カ所あり、四日程入院した。

勿論、サッカーもやめ、速く走れなくなった。


拙い言葉の羅列ですが、感想をいただけると幸いです。

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