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後日談
殺されていた少女は家出した隣県の高校生だった。
璃桜様は家族の元に帰りたいと言った彼女の魂を壷からお土産用の柴犬の博多人形に移した。
今回は姉の桜子と共に少女の家に向った。
桜子が彼女とはSNSでの友達だったのでお参りをしたいとその家に上がり込んだ。
そして、反省して直ぐに帰るつもりだったのに事件に巻き込まれたようだと桜子が両親に説明した。
彼女が買った母親へのお土産を預かっていたと言い、柴犬の博多人形を母親の手に渡した。
その子の母親は御礼を言い、家族はその後ずっと泣いていた。
早々に帰ることにする。
振り返ると、玄関先で彼女が笑顔で手を振っていた。
家族の元で成仏出来そうだ。
帰りの車の中で璃桜様も桜子も安堵の顔で眠っていた。