倉橋家(陰陽道宗家Ver)
今回のお話は璃桜の母方の祖父で陰陽師宗家である倉橋家での
会話である。
脚本風に書いてみました。
稲荷神社本殿横に立てられている社務所兼自宅
晴明が居間のソファーで和服姿のままで崩れている。
本堂の掃除から帰ってきた作務衣姿の明蔵がその姿を見て声をかける。
倉橋明蔵(璃桜の祖父)「帰ったか。皆、元気だったか?」
晴明「えぇ……」
暗い顔の晴明
明蔵「どうした?今年も無事終わったか?」
晴明「はい。“儀式”なら……」
ため息を付く晴明
明蔵「ん?桜子や璃桜になにかあったか?」
晴明が深呼吸をして、話し出す。
晴明「え……実は、これから璃桜は保護の立場では無く、
監視対象にしなくてはいけないかもしれません」
明蔵「何があった?」
晴明は昨日、璃桜が少女の言霊の力を奪った詳細を宗家である父の明蔵に伝えた。
明蔵の顔が優しい祖父の顔から、陰陽道宗家の渋いものに変わっていく。
居間を出て行く明蔵
明蔵「次の宗家跡取りの第一候補だったんだが……」
寂しい独り言は隙間風に消えていった。
拙い言葉の羅列ですが、読んで頂き有り難うございます。
感想等いただけると幸いです。