長寿の良し悪し
「マイさん。貴女が脅すから恐々お話ししていましたが、やはりマイさんが選んで連れて来た魔物です。ちゃんと会話が通じて助かりましたよ。」
「うーん、私が選んだというより、向こうの叔父…分からなければ親玉で良いです…が人選した魔物です。流石に1万年以上生きていると格が違いますね。」
「え?えっと…ケリンさんのおじいさまということでしょうか?お歳は?」
「12000歳ぐらいとのことですよ。あれ、前言いませんでしたっけ?私のおばあちゃんは既にいませんが2万年近く生きていたって。」
「果てしない長さですね…。」
「長いですよね…。」
私だったらそんな長く生きていたら生きること自体飽きそう…と考えていた。なお、ミサと違ってマイは他人事ではないのであるが…。とりあえず、そんなこんなで情報共有は終了した。ケリンは話すことは全て話し、聞くことは全て聞いたということで帰るとのことである。情報連絡については植物があるのでどうとにでもなる。だからわざわざここにいなくても良いとのこと。まあ、当本人は残りたさそうであったが、残るとなると99%私の拠点近傍でウロウロされると思ったので私が追い返したということもあるのであるが…。そして数日。私はいつも通り拠点でゆっくり日光浴をするのであった。…地獄はまだ続いているとは知らずに。
ストーリーの都合で今回は短めにしました。雄花の拠点襲撃事件のクライマックスも近づいてます。