表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
一輪の花による「花」生日記  作者: Mizuha
「花」の危険性
66/328

可愛げな少女の実態

「そう言えばミサさん。今日解体場でミサさんがあの魔物と何かをしていたと連絡が入っておりますが…それも何かしていたのですか?」

「え、ええ。お耳に挟んでいるのであればある程度ご存じかと思いますが…まあ、マイさんはツルを使って獲物を捕食出来るみたいですね。人間を襲う気は無いとか言っていましたが、やろうと思えば人間も食べることが出来そうですよ?今日の行動を見ている限り。」

「そうなのかの?あの体格じゃぞ?」

「作業員の話ではかなりの強度の酸性を使って溶かしているみたいです。解体に使っている機材でマイさんが捕食した残骸を調べていたのですが…駄目になったと聞いていますし。」

「捕食?」

「ちょっとした話題になってですね…まあ、要は彼女は植物のはずなのですが…口からもツルからも生き物を摂取出来るみたいです。食虫植物とかいるじゃないですか。あれが魔物になったと考えても良いかも知れません。ただ、食べれる相手がそこらへんの虫ではなく人間や他の魔物さえも取り込めそうという認識ですね。」

「なるほどのぉ。あの容姿じゃからそこまで危険な魔物とは見当もつかないのぉ。」

「まあ、マイさんのことです。シュウさんのこともありますし、初めに言った通り花について刺激しなければ大丈夫かと思います。とはいえ、今日あの様な事件があったばっかりです。馬鹿なハンターが手を出さないように見張っておく必要性はあると思いますよ。マイさんが危険に晒される…のも困りますが、こちらも危険に晒されます。」

「分かった。他に何かあるかの。もう大分遅い時間じゃ。」

「私からは以上です。あ、強いて言えば今日だけでこれだけ調べたんです。給料アップとかありませんか?」

「ガメツイのお…じゃからお主はいつまで経っても給料が上がらぬというのに。」

「成果分は報酬くださいよ。今日だってなんでここまで残業しなければいけないんですか?」


 ミサさんは上司に対しても食って掛かる人間なのであった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ