表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
一輪の花による「花」生日記  作者: Mizuha
研究者と小さな雄花(閑話)
143/328

盗賊達

「危ない!」

「え?」

「グハァ!!」


 矢がカリン目掛けて飛んできていたのである。シュバレルが体を使ってカリンを庇い…シュバレルの背中側の左肩に矢が刺さった。


「お、お兄ちゃん?!」

「はぁ…だ、…大丈夫か?」


 急所は外れている。しかし、刺さっていることには変わりない。シュバレルは立ち上がることが出来ずその場に倒れ込む。


「な、何?」


 2人の前に男女一人ずつ、計2名が立ち塞がっていた。


「おう、漸く見つけたぜ。これが新種の魔物ってやつか。」

「そう見たいね。転売したらいくらになるのかしら。」


 シュバレルは痛みに耐えながら声がした方向を向く。服装的に恐らく盗賊である。


「カリン…逃げろ!狙いはお前だ!」

「え、だ…だけど…お兄ちゃんは…」

「あら、こいつはテイマーかしら。だったらまずはそっちから殺しちゃう?」


 女性はロットを構え詠唱する。強風が吹き二人とも吹っ飛ばされた。


「ガハ!」

「グッ…」

「ハハハ。抵抗は止めな。俺らも殺したくはないんだ。無抵抗に着いてくればこれ以上は何もしないぜ?」

「ぐ…僕達魔物を舐めるな!」


 カリンは両手のツルを盗賊に向けて飛ばした。しかし、そのツルは男性盗賊のナイフであっさり切断されてしまう。


「うう…もう一回!」

「おやめ。燃えちゃったら困るから炎魔法は控えてあげてるんだから、これ以上抵抗するなら体のどこか燃やしちゃうわよ?」


 カリンが再度ツルを伸ばし、男性がそれを切った後魔法が飛んでくる。水魔法ではあったが、威力はホースから水を吐き出すとは比べ物にならないぐらいの威力の水。カリンは吹っ飛び、地面に倒れ込む。


「カリン!」


 シュバレルは叫ぶ。動かない体をなんとか動かそうとし、男性盗賊に蹴り飛ばされた。


「ガハ…」

「へぇ。まあ、魔物使いってもんは人間自体は弱えからな。呆気ねえぜ。」

「お兄さん…!ギャ!!!」


 カリンが再度立ちあがろうとした時、左腕に矢が刺さった。前にいる二人はナイフ使いとロッド使い。要は死角にまだ敵はいるのであった。二人とも満身創痍状態。盗賊の男性はゆっくりカリンに近づいて行こうとし…


「な、なんだなんだ?!」


 足場をツルで束縛されていた。

 今後どこかでタイトルが被っていくかもしれませんが…あまりタイトルセンスが無いのでそこはご了承ください。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ