2022は素数か?
本作は『2021は素数か?』の続編となります。
数学スキーの皆様のための、小説でございます。
2021は素数か?
https://ncode.syosetu.com/n0962hk/
新年あけましておめでとうございます。
ことよろでございます。
NiOさんでございます。
さて。
新年早々、さっそく本題に入らせていただきましょう。
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2022って、素数でしょうか?
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宜しければ皆さんも少しお考え下さい。
答えは……
…………
………
……
…
…
……
………
…………
ズバリ!
……素数……ではありません!
読者様「え、ええ? でも、結構試したけど約数出てこなかったよ?」
フフフッ。
思うツボですね!
よく見てください。
2022は、偶数ですよね?
つまり?
「あ、あああああ、そうか!
2で、割り切れるんだ!」
フフフ。
その通りでございます。
ちなみに、あと、3とか、337とかでも、割り切れますよ。
すごいですね!
~fin~
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……それで終わっても面白くないので、せっかくなので新年早々計算問題を出してみたいと思います。
皆さま、紙とペンを、ご用意ください。
果たして、この問題が、解けますでしょうか?
フフフッ……( ^ω^)。
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167³-168³-169³+170³
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読者様「ひ、ヒイイイイ!
3乗の計算とか、無理だよォオ!」
まあまあ、落ち着いてください。
確かに、普通に解くと大変な、3乗計算問題ですが。
因数分解を使うと、アラ不思議。
意外と簡単に、解けちゃったりします。
さあ皆様も、中高生に戻った気持ちになって、解いてみてはいかがでしょうか。
忘れてしまった方用に、以下に因数分解も乗っけて置きますので。
もしよろしければ、使ってみてくださいね!
① X²+(A+B)X+AB=(X+A)(X+B)
② X²+ 2AX+A²=(X+A)²
③ X²-2AX+A²=(X-A)²
④ X²-A²=(X+A)(X-A)
⑤ X³+A³=(X+A)(X²-XA+A²)
⑥ X³-A³=(XーA)(X²+XA+A²)
…………
………
……
…
…
……
………
…………
さて。
3乗計算なので、もちろん一番最初に使うのは⑤・もしくは⑥の因数分解になります。
いろんな解答方法があるとは思いますが、掛け算であれば、大きな共通項を作った方が楽に解けると思われます。
と言うわけで、167と170、168と169をペアにして、今回はやっていきましょう。
167³-168³-169³+170³
=167³+170³-168³-169³
=167³+170³-(168³+169³)
因数分解⑤の式より
=(167+170)(167²-167×170+170²)-(168+169)(168²-168×169+169²)
ここで、167+170=337ですし、168+169=337なので、まとめることができますよね。
=337×(167²-167×170+170²)-337(168²-168×169+169²)
=337×{167²-167×170+170²-(168²-168×169+169²)}
次は{}の中を変形してみましょう。
ここはムリヤリに因数分解②もしくは③を使うところです。
どちらでもよいのですが……大きな数字をガッツリ消すのがNiOさんの好みなので、ここは②を使わせて頂きます。
=337×{167²-167×170+170²+ 2×167×170 - 2×167×170
-(168²-168×169+169²+ 2×168×169 - 2×168×169 )}
=337×{167²+ 2×167×170 +170²-167×170- 2×167×170 -(168²+ 2×168×169 +169²-168×169- 2×168×169 )}
167×170と168×169は、まとめちゃいましょう!
=337×{167²+2×167×170+170²-3×167×170-(168²+2×168×169+169²-3×168×169)}
それではいよいよ……。
=337×《(167²+2×167×170+170²)-3×167×170-{(168²+2×168×169+169²)-3×168×169}》
因数分解②の公式を使いましょうか!
=337×《(167+170)²-3×167×170-{(168+169)²-3×168×169}》
最初の方でも言いましたが、167+170=337ですし、168+169=337なのですよ。
=337×{337²-3×167×170-(337²-3×168×169)}
()を外して変形すると……。
=337×{337²-3×167×170-337²+3×168×169}
=337×(3×168×169-3×167×170)
=337×3×(168×169-167×170)
そろそろ、答えが見えてきましたね!
もうここから無理矢理3ケタ×3ケタの掛け算をやって、強引に答えを求めても良いのですが。
ここは敢えて、170=Xとでも、おいてみましょうか。
=337×3×(168×169-167×170)
=337×3×{(170-2)×(170-1)-(170-3)×170}
=337×3×{(X-2)(X-1)-(X-3)X}
因数分解①を、逆に使って分解しましょうかね。
=337×3×{(X²-3X+2)-(X²-3X)}
=337×3×{(X²-3X+2-X²+3X}
=337×3×2
良い感じにXが消えてくれましたので、170を代入しての計算はしなくても良いみたいですね!
さあ、ここまで来たら、あとは計算のみです!
337×3×2!
答えは……!?
…………
………
……
…
…
……
………
…………
答えを出せた皆様、おめでとうございます。
答えはモチロン……【2022】になります!
読者様「す、すごい!
こ、これが、あの有名な、NiOさんの、スーパー伏線回収!!」
フフフッ。
それほどでもありません( ^ω^)。
それでは皆さま、今年も、よろしく、お願いいたします!(ドヤ顔で)
問題に関しましては、Numberpedia (number-pedia.com)の『2022』の項にあった数式より引用しております。