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エルフの郷

気まぐれ投稿。

マッサージ機 六章 2



『ヘラさん、エルフの里に俺達は入れるのか?』


『ご主人様とハルは入れると思われますが、奥様とロボット達は

少し難しいと思われます』


 俺とハルは、元に成るドナルド・ハルゼーⅢ世絡みなのか?

ロボット達は、駆逐艦アルカイック艦長オニール・クレーンに仕えて

居たからか。俺に仕える様にヘラが認証を変えたからかな?

嫁は、元エルフ扱いになるのかな?


『ご主人様のお考えが正しいと思われます。AIの推論ですが。エルフの里は

ドナルド・ハルゼーⅢ世が造った施設だと思います。オニール艦長も長寿

でした、現在のエルフと同じ位には。それ以上にドナルド・ハルゼーⅢ世は

長い寿命を得ていたはずです』


『地下施設に、宇宙船、科学技術か魔法技術かは分からないけれど文明の

水準は前世地球よりは数百倍かそれ以上に進んだ世界だったのだろう。

ロボットとかアンドロイドに、自分の記憶を移せたら永遠の命も

可能に成っただろうな』


『その可能性は有りますね。ドナルドさんも、この宇宙の何処かで生きて

居るかもしれません。ご主人様の体もドナルド・ハルゼーⅢ世の複製かも

知れません』


『色々思案して居ても進まないのでエルフの里を探そうか』


『了解いたしました。それでは案内いたします』


 何時も通りに赤い線が案内表示をしてくれる。

でも今回は、赤い線が微妙な動きをして居る。


『ご主人様、やはり長い年月で施設が壊れて居る様ですね。此れから

先に行くには荒療治が必要かも知れません』


『どうするのだ?』


『エルフの里は、結界で守られて居たのです。前世風に言うと四次元

以上と言います。次元が違います。その制御が壊れて居ますので入り口を

強制的に破壊致します』


『破壊って、飛んでも無い事はするなよ!』


『出入り口をほんの少しの範囲で破壊しますので、反物質爆弾の量をこの前の

百分の一程度にします』


『此の前って、何処かの軍隊二万人程を殲滅した時の事だよな。あの時は

直径五㌔程の穴が出来たのだろう。その時の百分の一だって。それでも

直径五十mじゃ無いか!』



「お前達は誰だ!」


 ヘラと問答をして居たら何時の間にかエルフの男達数名に囲まれていた。


「私は、カリペド男爵領から来た、アドラと言います。エンゲル村の

エーリッキさんと奥様のアンネリさんに会いに来ました。お二人は居

られますか?」


「そうか、お二人の娘さんが居る所だな。確かにアドラと言う男の事は

聞いた事が有るな。それなら、俺達に付いて来てくれ」


「よろしくお願いします」


 エルフの男達の後に続き歩いて行く。数十分歩くと大きな木が

二本見えて来た、その木の間を通り抜ける。


 何故か、前世で神社の鳥居を潜った時の事が思いだされた。


「プツン」


空気感が変わった気がした。

これが、結界か次元を超えたと言う事か。


 次元の壁か、時間も多少は制御して居るのかも知れないな。

それが、エルフの寿命の秘密かも。


 其処は、景色も変って居た。エンゲル村の入り口である。

敵から村を守る為でも有る、小規模では有るけれど砦が有る。

数十人のエルフの男女が駐留して居る様だ。


 何十人もエルフが居るけれど、何かが違う気がする。

此処に居るエルフ達は、下っ端エルフ達みたいだ。

思える事は、働きバチや働きアリ見たいな気がする。


 やはり、異世界定番のハイエルフと言うのが居るのかな?


 それから、二時間程エルフ達の先導で森の中を歩いて行った。

道は歩きやすく整備されて居るので、十㎞位は進んだ所に集落が

見えて来た。

町よりは村と言う方が良い様な屋並びかな。木造の家が立ち並んで居る。

土地は広いので密集しては居ない、適当な感覚で建てられて居る。


 その中心地辺りに有る、廻りの家よりは大きめの家に案内された。

俗に言う、族長の家なのだろう。


「族長、アデルとか言う男達を連れて来ました」


 家の奥からエーリッキさんとアンネリさんが出て来た。


「アドラとアンジェラか、どうした何か変わった事でも起きたのか?」


「お二人と個別にお話がしたいのですが。可能ですか?」


「それは、出来るがのう。他人には聞かされん話かのう」


「そうですね。あなた方の娘さんの話です」


「娘と、言ったら。同じ家の中に、いるだろう?」


「それがですねえ。もう一人娘さんが、いらっしゃるでしょう?」


「…お前は! よしついて来なさい」


 アンネリさんは立ち上がり、部屋の外に。

俺はアンネリさんの後に付いて行った。家の奥の方に歩いて行く。

廊下の突き当たりに、頑丈そうな扉がある。


 その扉木製なのだが頑丈そうな鍵が付いている。アンネリさんは、懐から。その頑丈そうな鍵に合う。古ぼけた鍵を出した。


 その鍵を、鍵穴に入れて回した。「ガチャリ」と音を出して鍵が開く。

アンネリさんが扉を手前に引いて開ける。

俺達もアンネリさんの後に続いて入っていく。

 

 中に入るとうっすらと明るい、天井や壁が光っている。

造りは、ヤンバルガ―基地と同じ様だな。

でも、なんと言うか病院の待合室みたいな所だな。


 アンネリさんが扉を閉めてから。


「此処で、聞こうか」


 俺は収納からアデリーヌさんを出した。

毛布を床に敷いて横たえる。アデリーヌさんの怪我は粗治っている。

しかし、俺の収納内に生きた者を入れるとコールドスリープ状態に成るので

収納から出してから目が覚めるまでには十五分程度掛かる。


「…え! アデリーヌなのか?」


 一拍置いてから、アンネリさんが問いかける。


「そうですよ、帝国内の内乱に参加していました。怪我をして

倒れていましたのでお連れしました」


「放浪娘でなぁ。何処かで生きているとは思っていたのだが。帝国だったのか。

でも、娘だと良く分かったな」


「俺は、鑑定魔法が使えますから。暫くしたら目を覚ますと思います。けれど、大怪我をしていましたから数日は安静にした方が良いと思いますよ」


「分かった。目が覚めたら親子の積もる話も有るからな」


「それでは、俺達は外に出ています」


 扉を開けて、俺達は部屋の外に出て廊下を歩いて最初の部屋まで戻った。


『ヘラ、分かったか?』


『大丈夫です。制御下に有ります』


『それなら、今夜にでも行って見るか』



・・・



 アンネリさんから、夕食をご馳走になり一晩御厄介になる事に。

アデリーヌさんは無事に目を覚まし、健康状態は大丈夫だと。


 その夜、俺は転移してエルフの村に有る、過去の遺物である施設に

入った。

入った場所は、この施設【アラマス】の制御室。

第一印象、真っ暗である。多分、エネルギーが枯渇しているのだろう。


 直ぐに、ヘラが視覚情報を補正してくれる。

前世なら、ナースステーションかな?テーブルや椅子が有り。

周囲の壁には、緊急時に直ぐに取り出せる様に医療器具状の物が

沢山掛けられている。いや、訂正。金属製の物以外は床に散乱して居る。


 この施設も、【ヤンバルガ―基地】と同時代に造られたのだろう。

布地とかプラスチック系の材料は粗全滅だろうな。


『ヘラ、直接制御室には転移出来ないのか?』


『そうです、この基地も最重要施設でした。制御室には直接転移出来ない様に

バリヤが張られて居ます。基地の魔力球は粗空に成っていますがバリアを張る

為の魔力は此の村を守る為のバリアと同じですね』


『村を守るバリアのエネルギーは魔力球の魔力とは違うのか?』


『村のエルフ達の体内魔力を使っていますね。エルフ達が生きている限りは

永遠に機能すると言う事になります』


『そうか、誰も住んで居なければ隠す必要も無いからな』


 ヘラの案内で此の施設の心臓部である制御室に向かう。

ナースステーションの様な部屋からはそれ程は離れていなかった。

頑丈な扉を開けて制御室に入り、【ヤンバルガ―基地】に有ったような

空に成っていた魔力球を魔力満タンな魔力球と交換をする。


 満タンな魔力球を台座に据え付けると、台座が淡く光り魔力の供給を

始めた。

エネルギーを得た制御室は、明かりが灯り全ての機能が動き出した。


『ヘラ、此の施設の不具合状況はどうだ?』


『ご主人様、全て異常は御座いません。此処は医療施設です。命に係わる事

ですから、全ての装置は永遠に動作する様に設計されて居ます。備品、薬品

もオリハルコン製の容器に密封されています』


『それなら、もし俺が瀕死の怪我をしても助かるのかな?』


『細胞が一個有れば再生可能です』


『それなら、設備を三セット程持って置こうか?』


『転ばぬ先の杖ですね』


 細胞の培養装置を三セット収納する。

此の施設には、数百の培養装置が有るけど。ランクも有る様だ。

最高品質の装置と付属する医療機器も収納した。


『ヘラ、他には特に何も無いよな?』


『そうですね』


 次の日に、エーリッキさんとアンネリさん夫婦にカリペド男爵領に

帰る事を伝える。


「アドラよ、世話になったな。気を付けて帰るんじゃぞ」


「お母さんのお母さんと、お母さんのお父さんもお元気でね」


 嫁のアンジェラが、お祖母ちゃんやお爺ちゃんとは言えない為に

言葉使いには苦労をしている。

長寿のエルフ、見た目は青年と熟女にしか見えない。

放浪娘さんは、あれから姿を見せない。色々思う事も有るだろう。


 村を出て暫く歩いてから、ロボット達とハルを収納して駆逐艦アルカイック

に転移して帰った。


 カリペド男爵領に帰ったアドラは、カラカス村の漁業が気になり

カリペ湖に行って見る事にした。

前世では魚釣りはした事が有るが、職業としての漁師はした事が無い。

それでも、漁の遣り方は少し興味も有って知っている。


 網を使っての漁、投網・立網・地引網・底引き網・定置網等が有る。

魚も一本釣りなら乱獲には成らないけれど、漁獲量が少ないと生活が

出来ないだろうな。

カリペ湖に魚が増えるように餌となるプランクトン等も必要だな。

やはり、山に植林もして栄養分が流れ込むようにするか。




・・・



 アドラが、せっせとカリペド男爵領の未来に向けて励んで居た頃。

とある、宇宙空間に浮かぶ軍艦内で。


「ゾラ、話が有るそうだな?」


「ハッ、閣下。閣下に預かって居たクールタン達を失いました。大変

申し訳御座いませんでした」


「どうしたことだ、もっと詳しく説明しろ!」


「閣下はご存じでしょうか?大昔に存在した。最終兵器Z― 001号の事は」


「儂も御伽噺としては聞いた事が有った様な?ずいぶん昔の兵器だったな」


「閣下が発掘した施設で造ったクールタンを未開惑星で試験運用をしていました。その惑星の転送装置を設置していた所を爆破されました。今現在

運用が出来ない状態に成っています。その破壊をしたのがZ― 001号です」


「証拠は有るのか?」


「御座います。音声と映像をお見せします」


『はいぃ~、私がぁ~洞窟に居るぅ~魔物をぉ~殲滅致しましたぁ~』


「何と言う事だ。数千万年前の兵器が今も機能しているのか?ぜひ欲しいな。

A― 003号いや、ゾラよ、お前なら破壊せずに捕獲は出来るか?」


「いえ、無傷での捕獲は難しいですね。相打ちなら可能かも知れませんが」


「無傷では無理か。あの頃の技術はガーバルブ帝国が滅んで以降は失われているからな」


「そうで御座います。あれは、ハルゼー三世が趣味で造らせたと聞きました。私と同等とは思いますが。一品物ですので」


「じゃあ、仕方ないな。あの惑星事破壊するか」


「えっ!よろしいのですか?」


「辺境の惑星一つが消えても宇宙連合の奴らには分らんだろう」


「ゾラ、戦艦を一隻与えるから直ぐに消してこい」


「ハッ!了解いたしました」




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