金属の在庫は?
昨日は、男爵領内で色々有ったけれど、雨降って地固まるかな。
今朝は、何時も道理に起きて朝食は食べずに。
お父様を収納して、鉱山事務所内の密談室に転移。
朝食を鉱山食堂で食べないと、不審ですからね。
此処の料理人はご夫婦でやって居る様です。
「ガルボさん、途中の村では昼食が心配です。お弁当をお願いしても良いですか?」
「おう、言われなくても作ってるぜ。心配するなよ」
中々良い仕事をして居ます。覗いちゃえ。
【鑑 定】
名前:ガルボ
年齢:45
種族:人間(白人種)
職業:カリペド男爵領 鉱山食堂 料理人
状態:良好
【能力値】
(生命力) : 85/85
(魔 力) :18/28
(体 力) :65/68
(筋 力):68
(攻撃力):45
(防御力):58
(素早さ):63
(知 能):78
(器用さ):88
(感 知):68
(抵抗値):67
(幸運値):68
【スキル】
味覚 Lv5 料理 Lv5
【マスタースキル】
火魔法 Lv2 水魔法 Lv2
一般人で、隠れ魔法使いの方なのですね。
味覚が高いから料理の味が良いのですね。
歌の音痴、味の味覚障害等色々な事が有ります。
一般人ならお嫁さんの手料理の味、即 結婚生活に影響しますね。
前世の昔話に有りましたね。成田離婚とか。
新婚旅行から帰って来てから即離婚。
婚前交渉がタブーだった頃なら有るでしょうね。
体の相性、一生付き纏いますから。
料理も同じかな、食べる事は死ぬまで続きますからね。
生まれた子供達は、母の味に誤魔化されます。
他を知りませんから。
チョット、お友達のお家での御呼ばれ食事で母の味が分かりますね。
生まれて初めて井戸から外海の現実を知った時の覚醒感かな。
私は妻の手料理はまだ食べて居ません。
でも、貴族の妻は料理をしませんね。
その為に料理人を雇うのですから。
知りたくも有り、知りたくも無い現実を。
それはさておき、朝食も終えて。
今日は、罪人の判決は下されて居ます。
前世なら、罪を犯しても日本国民なら人権が有ります。
外国人にも有りますけど、微妙な事も有りましてね。
国籍にも因るのかな、強い国には強く出ないですね。
それは、異世界も同じかな。
『ヘラ、流れ作業でお願いします』
『ご主人様、了解いたしました』
此処の現場責任者、ブレットから始めます。
人数的に、六人ですから。直ぐに終わりました。
此の事務所内に、一応留置場が有りました。
色々なトラブルは起こりますからね。
続いて、奴隷のお住まいに行きます。入り口のバリケードは収納して。
騎士達や兵士は、お父様権限で事務所から出歩かない様に厳命されて居ます。
今日は、鉱石の採掘も精錬もお休みにして居ます。
管理者が不在では、事故の元ですからね。
奴隷達を、ハルが無力化して行きます。
総数で三十名程です。収納して流れ作業です。
終わった者から順次、収監して行きます。
収納したままが一番良いのですけどね。
寝たままで、反抗も出来ずに食事も排泄もしませんからね。
俺の、収納を明かして居るのは、家族だけですからね。
人の口には蓋は出来ません。漏れた時の事を考えたら。
又、色々な事をしなければいけません。
家族を連れて流浪の旅はしたくは無いですね。
「お父様、終わりました。今からはどうされますか?」
「そうか、それじゃあ、町に帰るからな。ガルボ済まんがお前が
此処の責任者として、引っ越しの準備作業を指揮してくれ」
「え~! ご領主様。あッ、あっしがですかい。むッ、無理、無理ですぜ」
「儂が下に降りたら、アガルドを寄越すから心配するな。持って降りる
荷物の整理だけで良いからな。要らない物はそのままで良いからな」
「了解致しやした」
アガルドと言うのは、カリペド男爵領の騎士長の事だ。
多分俺の事を良くは思って居ない奴の一人だ。
俺が、カリペド男爵領で優遇されて居るのは、エルフ母の予知能力の
御蔭が八十%位かな。残りの二十%は山吹色の硬貨だな。
個人でも国家でも貧しかったら駄目だよな。
帰り道は楽だ、全線下り坂なのだから。
「アドラよ、山の上から見ると爽快だな。あの荒れ果てていた土地が畑に変わるとは。
でも、耕すのが大変だな」
「ええ、だから入植者は欲しいですね。それと、馬とか牛を使って耕したら良いと思います」
「その様な事も亡くなった叔父さんに教わったのか?」
だから、死んでは居ませんから。
色々な将来の事を話し合って居たら。
出発も遅かったけど、昼前には新カラカス村に到着した。
昨日の今日だから、住宅建設はそれ程変って居ない。
人口も百人に満たないほどだ。家族が五人なら二十軒程で良いのかな。
豪邸を建てたら住宅ローンが重く圧し掛かるだろうな。
俺の性じゃ無いからな。
カリぺ川の水量も確認する。
殆ど流れて居ないな。直径が五㎞程度の溜池でも水深が深い所でも
二十数m程有るはずだ。水圧の性で、岩盤の亀裂部分から地下に逃げているのだろうな。
地下水が十分に貯まって落ち着いて着たら本来の水量に戻るだろう。
少しだけ、収納から溜池に水をコッソリと補充する。
昼食の弁当を食べてから、帰途に就く。
弁当も美味しかった。冷めても美味しい工夫のされた弁当。
良い料理人を探した物だな。
「お父様、鉱山の食堂は美味しかったですね。あの料理人は何処で
見つけたのですか?」
「ああ、ガルボの事か。あれの兄と一緒に冒険者をして居たのさ。
兄は、ボルボと言うのだが。今は屋敷の料理人だぞ」
何処かの車のメーカー名だな。
味も何処か似ていると思ったけど、厨房からは出て来ないし。
俺も今までは、厨房には用事が無かった。接点が無かったな。
「なるほど、兄弟で料理の腕が良かったのですね」
「まあ、最初は野営の時に料理番をした時に皆が褒めてからだな。
冒険者を止める時に、モーガン伯爵領で料理の修業をさせたのも良かった
かも知れないな」
「でも、元からの素質が良かったのでしょうね」
「アドラは、俺の出自を知って居るのだろう。俺には父親違いの姉が
三人居る。従弟達なのだ、宿屋を経営して居るから料理が出来ないと
駄目だったからな。子供の頃から一生懸命に成るわな」
えッツ、お父様の交友関係は劇狭じゃ無いかぁ~
まあ、料理人のルーツは分かった。
それからは、何事も無く男爵邸に到着。
お父様とは別れて、俺は自分の仕事をする。
優先順位は、鉱山経営から農業での収入で男爵領を盛り上げる。
でも、農業で収入を得るまでは時間が掛かる。
最低でも作物を植え付けて数か月は掛かる。
出来た作物を市場迄売りに行って初めて収入に成る。
一年近く掛かる。作物の育ち具合因っては数年見ないといけないな。
鉱山経営からの撤退は早めにしないといけない。
気象条件が好天する為にも早めにしたい。
次の日から。
取り敢えず、奴隷達の収容場所を造らないと。
駆逐艦アルカイックに転移する。
山脈に出てから、上質の御影石が有る所で、採石を行う。
奴隷の収容場所、宿泊施設とも言う。
三十人程だったので独房が三十室は居るだろうな。
色々なバリエーションを考えて作っても良い。
駄目なら、作り変えても良いのだ。
ヘラに基本設計書を作って貰う。
設計図面は何時も道理に俺の右手をプリンターにしてヘラが書く。
設計図面から、材料の拾い出しを行えば数量も分かる。
それを元に、せっせと石材伐り出し作業員と化す。
有る程度、石材を確保してから。
刑務所、基、作業員宿舎の建設予定地に行き。
場所を決めて、縄張りをする。
此の世界には、前世の様な建設機械とか測量機器は無い。
その代わりに、魔法と最終兵器とマッサージ機AIが有る。
畑の北側に南西から北東に鉱山に行く道が有る。
まあ、俺が作ったのだけど。
その道と山の間に、建物を建てる。十分に余裕を持って建てる。
前世でも有ったけど、田舎に行くほど道が狭くて建物も余裕なく建って居る。
火事が有ったら、延焼しますね。
道路の拡幅をするにも、地主が難しいと良く揉めます。
此の世界は、土地は国の物なので問題は起きないでしょうけど。
初めから、余裕は持って都市計画は進めたいです。
建物位置は決まりましたので、その廻りに塀を造ります。
余裕を持って広めにします。
地面に基準となる目印が必要ですね。
その時に活躍するのが魔法です。上空で飛びながら、ヘラが俺の腕を
使って火魔法でCAD図面を地面に描きます。大きなプリンターかよぉ~!
焼け焦げた跡が地面に残ります。
これなら、少々の雨や風が吹いても消えないですね。
その焼け焦げた線に従って基礎を掘ります。
まあ、決めた深さに土を水平に収納するだけの簡単なお仕事です。
掘った後に石を積み上げますので、不動沈下しない様に重力魔法で
地面を加圧します。
後は、伐り出して収納して居た石材を積み重ねて行きます。
塀の高さは取り敢えず、地面から五mにします。
根入れは二mです。石材が一m角ですから七段必要ですね。
長さが二mの石材を煉瓦積します。イギリス積とか色々有りますね。
異世界ですから、煉瓦積の発祥の地が有るのかも知れません。
其処は気にしないで、積みます。一心不乱に。
でも、異世界に来てまで残業は致しません。
五時頃には止めて、奥様が待つ離れ迄帰ります。
夕食が終わった後で、お父様に進捗状況をご報告致します。
「お父様、塀は出来ました。そろそろ、奴隷達を降ろしても良いですね」
「もう出来たのか、三日程しか経って居ないのでは無いか?」
「でも早くしないと、収入が有りませんよ」
「そうだな、アドラのお金に縋って居るのもな、肩身が狭い」
「お父様、製鉄が出来ないと、鉄を買いに来ていた人達が困りませんか?」
「まだ、在庫は少し有るから大丈夫だが。いずれは困るな」
「私が、持って居る鉄はどうでしょうか?」
「アドラ、鉄を持って居るのか?売れる程か?」
「はい、四千タル(t)程持って居ますけど。問題は品質かな?」
収納から、一㎏程の鉄のインゴットを出す。
「四千タルだとうぉ~! カリペド男爵領で最盛期でも年間百タルだったぞ!
それに、何だぁ~! この鉄はぁ~! 光り輝いているでは無いかぁ~!」
それもそうだよな、混ざり気の無い純鉄だからな。
此処の鉱山の鉄は銑鉄だよな。
俺の収納は完全に分離するから混ぜ物には不向きだな。
何か方法は有るはずだけど、今だ、謎な収納なのだ。
「お父様、やはり売れませんか?」
「そうだなぁ。売れなくは無いだろうが。売らない方が良いかも知れないな。
どうしてこの様な鉄が出来たかが問題に成るぞ、絶対にな」
「じゃあ、手持ちの金貨は使わないで、金を使いますか?」
「何いぃ~! 鉄の他に金迄持って居るのかぁ~!」
「次いでに言いますけど、銀と銅も有りますよ」
「アドラ、その辺で辞めて挙げて。お父様が頭を抱えて居ますよ」
「アンジェラ、家族で隠し事はいけないよ。後はですね。ミスリルと
オリハルコンも有りますよ」
「アドラ、ミスリルとオリハルコンは口外しては駄目ですよ。それはね。
神話の世界の夢の様な金属なのよ。今の世界では誰も加工が出来ないのよ」
「お母様、お父様の不用品を保管して居る倉庫に一杯有りますよ」
「うそぉ~!」




