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【カリペド 男爵領の未来を良くし隊】

此れから、四章に。





 夕食後に此の領地の問題点を聞いて見る。


「お父様、私もこの家に入ったら何か役に立つ事をしないといけませんね。

何かする事は有りますか?」


「此の男爵領も今までは何とかやって来ては居るが。問題が無い訳では無い。

君も薄々は分かって居るとは思うが。天気が何時も良いのだ雨は、滅多に

降らない。雨が降らないと作物は育たない。だから、食料の大部分は

他の領から買って居るのだ。水が豊富に有れば良いのだが」


「それでは、明日から水の問題を考えて見ます。それと、私は田舎育ちなので

知らない事ばかりです。収納魔法が使える方をご存知無いですか?」


 男爵が小さな声で。


「此方に来なさい」


 昨日の防音の部屋に連れて行かれる。家族も一緒に。


「アドラよ、魔法の事は人前では話してはいかんぞ。家族の中では構わないが。

此の領には、魔法が使える物は殆ど居ないか隠して居る。収納魔法が使えたら

鉱山経営者なら大金を払ってでも手に入れたい魔法だな」


「アドラ、貴男は収納魔法が使えるのでしょう。サッサと吐きなさいよ。

調べは付いて居るのよ。フフッ」


「お母様、家族だから言いますよ。他言は無用にお願いします。何方かと言えば

使えます。生き物も入れることが出来ます。今、この間の山賊と残りの馬が

入って居ます。明日良ければ出しますけど」


「何! 山賊共を捕まえて居たのか!」


「はい、十二名の山賊に娘さん達が追いかけられて居る時に出くわしまして。

直接は手を出しては居ません。私は人を殺めた事が無いのです。収納から

山賊達の前に障害物を出したら、落馬しまして運悪く三名様がお亡くなりに。

その他の方は怪我を居って居ますが命は有ります」


「チョ!チョット待て!アドラ!貴様、今何と言った!馬に乗った山賊の前に

障害物を落としただと!馬より早く走れるのかお前は!」


「お母様、御免なさい説明不足でしたね。上空から落としました」


「上空からだとぉ~!飛行魔法が使えるとでも言うのかお前えゎ~!」


「お母様、飛行魔法って大昔にランカスター大聖堂尖塔の上から飛び立って

墜落死された大魔法使いでしたね。誰だったかしら?」


「そうよ、アンジェラ。大魔法使いプラーク様でも出来なかった大魔法なのよ」


 ギョエッ、空を飛ぶ事は禁忌だったのか。知らなかったな。


「アドラよ、収納魔法が使えて飛行魔法も使える。ひょっとして他の魔法も

使えるのか?」


「此の世界で誰かが使って居る魔法なら、練習すれば使える様に成ると思います」


「そんなぁ~、馬鹿なぁ~、魔法は使えても二つか三つしか使えないぞ」


「エルフの方だと長生きだと聞きましたけど、それでも魔法が使える方は

居ないのですね?」


「私でも、二百さnjあぁ~!」


「お母様、興奮しては駄目です」


「アンジェラ ! エイミー ! 歳がぁ~バレちゃったじゃ無いのぉ~!」


「お母様、家族じゃないですか。気にしないで下さいよ」


「アドラの馬鹿野郎!エルフの淑女は気にするのよぉ~!」


  ・・・


 少し時間を置いて、エルフ母が落ち着いてから第二弾を。


「もう一つお聞きしたいのですが。此の国で古代の遺跡の発掘等はして居るのですか?」


「古い遺跡が有るのは随分前から知られて居るわ。でも、使える物が出たと

聞いた事は無いわ。もし、役に立つ物が出て来ても表には出て来ないでしょうね。良い物は皆が欲しがります。隠すと思うわ」


 そりゃあそうだろう、俺でも隠して居るのだから。

それに、ハルゼー三世の所に有った物は全てが使えなかった。金属の塊だ。


でも、もう少し高度なロボットとかアンドロイド等なら、

自動修復が標準装備で付いて居たら。

復元作業を知って居る者の手に渡ったら。

簡単に生き返るよな。俺が今、して居る様に。


 俺は世界征服をしたいとは思わない。

でも、強い力を手に入れたら。

この世界を我が物にしたいと思う奴は現れるな。


 ハル一体だけでも、世界征服は簡単だろう。

人類を絶滅覚悟で統治などは考慮しなければ。


 それを止める力を持った人間は、此の世界には俺しか居ないのか。

爺さんの狙いはそこかも知れないな。


「アドラ、古代の発掘品に興味が有るなら保管はして居るぞ。鉱山で時々

出て来るからな。でも殆どが金属屑だ」


「金属屑は鍛冶屋さんが溶かして何かに使うのでしょう?」


「嫌、その金属は溶けないのだ。だから保管して居るのだ」


 ああ、そうかこの時代の金属加工技術では加工が出来ないのだよな。

青銅の時代から、やっと鉄を加工出来る程度の時代なのだろう。

ドワーフは居ないのか?エルフは居るのに。


「お父様、その金属を保管して居る倉庫を貸して貰えますか。其処に

山賊と馬を出しますから」


「それは良いが、金属屑で一杯だぞ」


「先に金属屑を収納して空にしてから出します」


「そうか、それなら良いな。でも入るのか?」


「まあ、明日と言う事でお休みなさい」


「それでは、お休みなさい」


 俺は、作って貰って居る、離れの建物に歩いて行く。

その後ろを姉と思われるアンジェラが付いて来る。

男爵の屋敷敷地には俺が住む、離れ以外の建物は無い。


 暗く成って居る夜道をカンテラの明かりを頼りに歩く。

離れの玄関に入っても付いて来る。寝室までも。

覚悟を決めて来たのだろう。俺も覚悟も決めよう。

恥をかかせてもいけない。


 ベッドのシーツも綺麗な物に変えられている。

エルフ母の指示だろうな、据え膳食わぬは男の恥。

今日の大事な日に、マッサージ機は脱げるのかな?


 マッサージ機を収納したら良いのか?

収納出来ました、生まれたままの姿に成りました。

彼女は恥ずかしいのか、両手で顔を隠して居ますが指は少し開いて居て

俺の下半身を興味深そうに覗きます。


 それは、爺さんとドラゴンの親父の性ですからぁ~。


 彼女は初めてですから、優しく接して挙げました。

無事に儀式は終わりましたよ。


 朝起きて、二人で母屋に行きます。

歩き難そうなのは仕方ないですね。

エルフ母が嬉しそうな顔で微笑んで居ます。


 朝食後に、古代の遺物が保管されて居る倉庫に行きます。

お父様が、手配したのでしょう。兵士は十名程待機して居ます。


 倉庫は幅が十mで奥行きは二十mほど有ります。

倉庫に入って、遺物を収納します。倉庫の高さは五m程で遺物は高さが

三m程度に積み上げられて居ます。体積は六百㎥位ですね。


 空に成った倉庫に、山賊と馬を収納から出します。

低体温症状態なので直ぐには動きません。まあ、死体が三体有りますけど。


倉庫の勝手口から出て。


「山賊が居ますので捕縛をお願いします」


 待機して居た兵士が、縄を持って倉庫に入ります。

後はお任せですね。


実は、あの山賊達は豚男爵の部下ですね。

麻薬の運搬護衛や裏の仕事をするのが仕事です。


 豚男爵が女好きなので、エルフ美人姉妹を拉致して豚男爵に献上する

つもりで追いかけて居たのだ。

執事さんの娘婿も殺害されて居ます。全員縛り首だろうな。


 収納の問題は解決したので、


【カリペド 男爵領の未来を良くし隊】活動に入ります。


『ヘラ、ダムの建設場所は決まった?』


『と言うか、この地域には川が一本しか無いのです。其処にしかダムは作れませんよ。当たり前の話ですけど、川で無いと』


『そうか、水量がどうとか言う以前の問題なのか。取り敢えずは川にダムを造ってから、水の事は考えないといけないな』


『一応、ダム設計は任せて下さい。ご主人様は指示道理に建設の方を

お願い致します。これが設計図です』


 場所は、山の中では無いのだな。山より少し平地よりなのか。

でも、この辺りを堰き止めると結構な広さのダム湖が出来るな。

住民が住んで居たら、反対運動が起きないのか?


『ヘラ、結構な広さのダム湖に成りそうだけど大丈夫か?』


『私は、ご主人様が住んで居た世界の知識は有りますが。住んで居た事は有りません。彼方の世界の様な、住民説明会とか有識者会議とかですね。回りくどい

事は、此の世界では必要無いのです。個人所有の土地も有りません。全て

フロル王国の国王所有です。その国王の認可を受けた男爵の力は絶大です』


『なら、遣りたい放題で構わない訳だな。分かったよ。設計図道理だな。

ところで、駆逐艦アルカイックは、機体を隠蔽出来ないのか?』


『出来ますよ。普通はしますよね。前世地球でも宇宙人達は、皆さんして

居たと思いますよ。現地人にオーバーテクノロジーは見せませんよね』


『なら、俺が此の世界でピラミッドを創れば良いのだな』


『ご主人様、日頃言って居ますよね。出過ぎる釘は叩き潰されますよ。

目立たない様に造りましょうね』


『それなら、深夜にひっそりと造るのか?』


『そうですよ、巨大な堰堤とかは造りませんよ。だから、山岳には造らずに

平地に低い堰堤を不自然に成らない様に、自然と造ります。いつの間にか

崖崩れが起きて川が堰き止められて池が出来、何時の間にか広大なダム湖に成って居た。筋書きもドラマも必要ですね』


『と言う事は、平地だから水が漏れそうな所は何か所か崖崩れが必要になるな』


『そういう事です。図面道理です。堰堤も土砂だけでは水圧で崩れますから。

色々とオーバーテクノロジーを隠しながら使います。先程の山賊を出す前に

倉庫内に有った金属屑が役に立ちます』


【角兎 538羽】 【鷲の羽 四枚】 【オーク八十五体】 【オーガ十二体】


【ロープ 五本】 【石材 十三個】 【薪 十五束】 【水 1,582ℓ】 


【木の棒 一本】 【蜻蛉切 一本】 【金貨 3,529枚】 【銀貨 5,688枚】


【銅貨 523,378枚】 【金 三,二五t】 【銀 八,五五t】 【銅 六十t】


【鉄 3,282t】 【金属屑(古代弾薬残骸)4,585t】


 金属屑入って居るな。弾薬のケースだったのか。中身の火薬に類するものは

劣化して土に帰ったのだな。

ヘラが探して居た古代の軍事基地に有った物かも知れないな。


『ご主人様、有りますでしょう。ダムの堰堤を土だけで造ると水圧で流されます。

前世地球では、水に土砂が触れる部分には強度の有る金属製の鋼矢板を入れて

居ました。専用の重機で作業をして居ましたが。此の世界では無理です。

騒音も出ますから見られたら困ります。そこで魔法ですね』


 そうか、魔法なら穴を掘るにも土魔法で出来る。

俺なら、収納で掘れるし音も出ない、残土は収納に。

大まかに掘るなら駆逐艦アルカイックで土砂を分解したら良いな。

平面を掘る時は水平飛行で、狭く掘りたい時は垂直飛行をすれば良い。

縦なら、百二十m掘れるな。


『鋼矢板は、鉄を随分貯め込んで居ましたね。それで造りましょう。

長さは、ハルの調査で岩盤迄二十mも有れば良いようです。

鋼矢板の形状は私が型を作りますから、鉄を収納内で分解して型に通して

下さい。ガンガン働きましょうね。ご主人様の未来は貴方様の両肩に

掛かって居ますよ』


 鬼の様なAIだな。しかし、間違った事は言って居無い。

しっかり働こう。

前世なら、道路を車で物を運ぶ時は全長に制約が有った。

まあ、警察の許可を貰ったら問題も無いのだけど。

日本は道路が狭い所が多かったからな。


 異世界、良いよな。憲法も道路交通法も無いのだから。

まあ、そう言っても。道路を使っては運ばないから。

収納内から現場に落とすだけだよな。


 その日から、鬼畜なAIにこき使われながらダム建設工事は始まった。


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