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新しい出会いⅡ






 小さな町の門、それでも少人数ながら蜂の巣をつついた様に成った。

やっぱり、此の町の領主の関係者だったのだな。


「ジンさん、此の山賊二人は此処で良いですよね」


「ああ、済まなかったな。お前は冒険者だよな。報奨金は組合で

貰える様に手配をするよ」


「よろしくお願いします。此の町は初めてなのです、冒険者組合はどの辺りに有りますか?」


「この道を真っ直ぐに行ったら、右側に見えるぞ。小さな町だから直ぐに分かる」


「有難う御座います」


 教えられた道を真っ直ぐに進む。ものの、数百メートル行った先に見えて来た。

石造りだけど平屋の小さな冒険者組合。

窓口の数も少ない、三カ所だけかよ。

一応、仕事の掲示板を確認する。俺のランクは鉄なので高望みはしません。

ランクを上げる事もしない方が良いな。釘の頭は出過ぎると良くない。


 ふんふん、薬草と低ランクの魔物が出るのか。後は、山が近いから

鉱物資源が有る様だ。でも、採掘は危険を伴うな。

異世界定番のドワーフ達の縄張りじゃ無いのか。


 そろそろ、夕方が近い冒険者とのトラブルは避けたいな。

窓口に行って、評判の良い宿屋でも教えて貰おう。


 美人が居る窓口は避けて、居ないけど避ける。

普通の基準も曖昧だけど、普通の容姿の女性が居る窓口へ。


「すみません。初めて此の町に来たのですが、今夜泊まりたいので宿屋を

教えて貰えませんか?」


「長期間ですか?短期間ですか?」


「それって、何か意味が有るのですか?」


「長期間なら、私の家が宿屋を経営して居るのよ。貴男との愛が深まる

時間が取れるじゃない♡」


 お前もかぁ~。


「ひょっとして、妹さんとか居ます?それと、お父さんが居ないとか?」


「あら、良く知って居るわね」


「嫌ぁ~、偶々ですね。別の町でも同じような宿屋に泊まった事が有ります」


「貴男にも、選ぶ権利は有るわね。三軒位教えて挙げるから好きな所を選んだら」


 わら半紙の様なメモ用紙に、宿屋の名前と場所を書いてくれた。

宿泊料に大差は無いそうだ。

俺的には泊まって見ないと分からないな、料理に味の差も有るだろう。


 本来の目的は、ハーフエルフを拝みに来たのだ。



・・・



 此処かそれにしても小汚い宿屋だな。

【本家エルフの里亭】名前に惹かれて来たけれど、一目見て入るのが

戸惑われる宿屋。


 別の宿屋にするか。


「お客様、宿屋をお探しなのでは御座いませんか?」


 冒険者組合の窓口に居た子に似ている。妹だな。


「チョット聞きたいけど、良いかな?」


「はい、良いですよ」


「冒険者組合の窓口で聞いたのだけど、此処と他に二軒宿屋を紹介されたよ。

【元祖エルフ亭】 【分家エルフ亭】何か違いが有るの?」


「そうですね、特に違いは無いですね。皆さんハーフエルフを拝みに来ます。

領主の娘さんなのです。三軒の宿屋は経営者が領主のお姉さん方なのです。

だから、宿の名前をエルフに綾かって付けて居ます。領主様も実の姉には

頭が上がらないのですよ」


「エルフは滅多に見ない種族だと聞いたけど、領主様はどの様にしてエルフを

妻に出来たのだろうね」


「領主様って、私の母の弟なの。若い頃に冒険者としてフロル王国内各地を

転々として居て、偶然にもエルフの里に近い所で怪我をしたエルフを助けた

そうです。それが縁で結婚したそうです」


 そうなのか、しかし、偶然とはいえ宝くじに当たる位の確立だよな。


「冒険者をして居て、エルフと結婚。それから、男爵とは言え貴族だよな

凄い出世だな」


「ああ、それね。そんなに難しい話じゃ無いのよ。

此処の伯爵さまがね、年増好みなのよ。

偶々私の御婆ちゃんが若い頃に、ついムラムラとしちゃったらしいのよ。

御婆ちゃんを畑で押し倒したのよ。もう、分かるわよね。フフッ」


 何だよ、御落胤かよ!


「仕方ないな、情報料も兼ねて泊まってやるよ。サービスしろよ」


「夜伽はサービスに入りませんからね!」


「お前は幾つだよ!俺も年増が良いな。ハハハ」


 今日は、人数が多いから宿賃が要るな。億の金を持って居る奴が言うか。

二人部屋と三人部屋を取る。

ハルもだけど、ロボット四人も寝る必要は無い。


 俺も宿屋に泊まらなくても、転移で帰って船の中で寝て居ても良いのだけど。

アリバイ作りが必要なのだ。旅をして居て道中で行方が分からない、足取りが

途切れる。証明が出来ない。困る時が有るはずだ。

今回は、実績造りだな。


 夕食時には、ロボット四人と話を合わせながら食事を楽しむ。

彼らも違和感なく食事が出来る。船の魔力吸収と同じで食事からも

魔力の補充が出来る。


 寡黙と無口設定なのでわいわいがやがやは、やや少なめです。


女将さんが来ておつまみをサービスしてくれた。

男五人が食事だけでは不自然である。

此の世界の酒は口に合わない。ロボット達が毒見を兼ねて飲んで居る。


 女将さんの名前は、ルテナさんだ。

長女(冒険者窓口)ドミニク十九歳で、次女 クララが十六歳だそうです。

十九歳だとこの世界では行き遅れ感が有ります。容姿の問題かな。


 昨夜は夜勤だったので、今夜はぐっすりと寝むれそうだ。

俺は、船に帰って艦長室で寝る。

俺の同室で寝るロボットが俺の身代わりで寝て居る。


 まあ、何事も無く夜が更けて朝が来た。

【本家エルフの里亭】の借りている部屋に転移する。

ロボットは、まだベッドで横に成って居る。する事は無いのだ。


 皆が起きて来てから、食堂で朝食を摂る。

今日は、出来ればロボット達を冒険者登録したい。

偽造書類は完璧だと思う。けれど、保険は掛けて置きたいな。


 山賊から取り上げた馬はどうしようかな。

俺の収納に入れたら、仮死状態で置ける。

十二頭居るけど。半数は何処かしら怪我を負って居る。

今の所五頭も居たら問題は無いな。


 朝の早い内からは、冒険者組合には行かない。

仕事はしなくても食べて行ける。株の配当や年金生活者と同じだな。

お金はやはり偉いよ。


 ゆっくりと五人で冒険者組合に出勤する。重役出勤だよな。

昨日の窓口に行く、ドミニクさんだったな。


「ジンさんから何か連絡は無かったですか?」


「例の山賊の件ですね。報奨金をお渡しする様に言われて居ます。此れですね」


 革袋を渡してくれる。中身を確認もせずに鞄に入れる。

大した金額では無い。小者を二人捕まえただけだ。

大物は、収納内で寝て居る。


「ドミニクさん、冒険者登録をさせたい者達が居るのですが。お願いできますか」


「はい、承ります。何名ですか?」


「はい、四名です」


 四枚の申込書をカウンターに出してくれる。

ロボット達が銘々に必要事項を記入する。

特に不備も無く受け付けられた。

最初は木札からだけどね。頑張れよ、諸君。


 今日は冒険者としての第一歩を歩む、ロボット達を連れて薬草採取をする。

此の町では、王都の様な事は無い。近くに山が有るのだ。

五人で探せば沢山の薬草は取れる。でもお金が欲しい訳では無い。

取り敢えずは、アイアンクラスにランクを上げる為である。


 真面目にコツコツと実績を積めば一週間程でランクは上がる。

俺は、ロボット達とは別行動でハルを連れて鉱山に行く。

正式な入口より入らずに、裏側から採掘を始める。


 大容量の収納が有るのだ。それも選別精製分離機能付きの。

大量の鉱石混じりの土砂を収納してから、選別精製をする。

鉄等の有り触れて何処にでも有る、金属は収納の肥やしに成る。


 売っても良いけど売り捌くルートが無い。収納持ちとバレたくも無い。

やっぱり、採取するには貴金属だな。


 それよりもあの船に使われて居るオリハルコンミスリルは何処で

採取したのだろう。

別の宇宙なら地球サイズのオリハルコンとかミスリルの塊が宇宙空間に

浮かんで居るのかも知れないな。

そうで無ければ、無尽蔵には使えないよな。


 一週間真面目に薬草採取した、ロボット達は無事にアイアンクラスに

成った。


 俺も、一生懸命に土竜生活をして居たら、塵も積もれば貴金属が。

収納の中に、沢山積もって居ます。

一度に売り払ったら貴金属が大暴落します。適当に相場を見ながら出します。


 その様な生活も終わりを迎えます。

此の町の領主様から御呼びだしが有りました。出頭命令ですね。


 領主の館に言われた時間に出頭しました。

館の入り口に居る門番に、呼ばれた旨を言いましたら。例の馭者さんが迎えに来ました。


【鑑 定】


名前:ジンロン・オルコット


年齢:55

  

種族:人間(白人種)


職業:フロル王国 カリペド 男爵家 執事


状態:良好


【能力値】


(生命力) : 85/85

(魔 力)  :77/77

(体 力)  :68/68


(筋 力):68

(攻撃力):67

(防御力):58

(素早さ):53

(知 能):78

(器用さ):76

(感 知):58

(抵抗値):67

(幸運値):65


【スキル】


短剣術 Lv3 格闘 Lv4


 執事様だったのか。

魔法は使えない様だな。

男爵家に合う様な能力の人だな。


 執事に、先導されて屋敷に入る。

玄関に入ると、メイドさんが数人いるな。例の馬車に居た人も。


 応接室に通される。

男爵と思われる男性とその妻だろう。エルフ母が居る。初めて見た。

前世のイメージ通りの容姿。やはり綺麗だし年齢不詳に見える。


 その横に、念願の美人姉妹が揃って立って居る。素顔で。

顔は凄く綺麗だ。前世の映画女優とか美人モデルが裸足で逃げ出す位に。


ただし、御胸様が少し残念な気がする。

思わず、両手が胸の前で合わさり。お悔やみの祈りが。


 その様子を見て居た、美人姉妹とエルフ母の眼つきが鋭く気温も低下する。


「君達だね、娘を山賊から助けてくれたのは。感謝する。私はこの町の

領主で、ブルース・バロン・カリペド フロル王国国王より男爵位を拝命して居る。妻のアデリーナと娘で姉 アンジェラ 妹 エイミーだ」


「ブルースの妻アデリーナです。良しなに」


 同じ様にハーフエルフ姉妹が自己紹介をしてくれた。


「いいえ、偶々通りかかっただけですから。運が良かったです」


「それでも、今無事に娘達と一緒に居られる。君達があの場に居なかったら

悲しみに変って居ただろう。有難う」


「イエイエ、気になさらないで下さい」


 でも、気になるのはエルフのお母さん。

やっちゃえ。


【鑑 定】


名前:アデリーナ・カリペド


年齢:# # #

  

種族:人族(エルフ種)


職業:フロル王国 カリペド 男爵 妻


状態:良好


【能力値】


鑑定不能


「アラアラ、アドラ君と言うのよね。私の履いて居る。パンツの色は

分かったかしら。フフッ」


「ドキッ!」 バレたよ。


「貴方、アドラ君と個別に話がしたいのだけど。良いかしら」


「ああ、今日の予定は無いよ。部屋も開いて居るよ」


 エルフ母と娘二人で俺を連行する。ロボット達は隔離された。

まだ、暴れる訳には行かないな。

小さな部屋に入って、尋問が始まった。防音室みたい。


「貴男、隠し事が、多いのじゃないかしら。アルザックス王国軍が壊滅した話は、此方にも届いて居るわよ。最近では、お隣の伯爵領での大金行方不明事件。

その前にも、この国の南マニストと言う町でも異変が」


「・・・」    黙秘権。


「そう、吐かないつもりなのね」


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