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異世界の石川五右衛門






 ハルの電撃で気を失った門番を収納する。

ヘラはもう手慣れた物だ、数分の後には二人の手下が出来た。


 脳内検索も終わらせて居るので、今夜でも領主の館にお邪魔します。

ハルには、何時もの如く地図を作って貰います。

門番の詰め所を出てから、昼ご飯を探します。勿論食堂ですが。


 多分何処の冒険者組合にも食堂は併設されて居た様な。

小さな町です、門番の記憶を頼りに冒険者組合に来ました。

昼食を戴きます。


 味はまあまあですよ。駄目だったらとっくの昔に廃業して居ますね。

廃業まで行かなくても、ちえちゃんの、お父さん状態に成りますね。

(ちゃぶ台返しですよ)


 冒険者組合、お昼時ですから閑散として居ます。

食事中の方はチラホラ居ますけど、窓口も三カ所程ですね。

冒険者が多い時には窓口が増やせる様な造りにして居ます。

季節的な要因も有るのかな?


 窓口に座って居る女性職員も、高齢のおば様ですね。

マニストと同じかな、ギルドマスターの奥様かも知れませんね。


 特に窓口には用事は無いので、どの様な仕事が有るのか掲示板を。

やはり、王都迄は距離が有ります。薬草を採取しても新鮮さが落ちます。

此の町で薬草を加工して王都迄運ぶようです。


 薬草の町なのですね。

前世でも有りましたね。街ぐるみで麻薬の原料に成るケシを栽培する町が。

此の町も怪しさが半端無いですね。


 食料品は王都で買い込んで居たので、今回は衣料品屋さんに立ち寄ります。

船の中には衣服の予備が無いのです。有るには有るのですが。

デザインが合いませんよね。近未来の服は。


 冒険者用の服を人数分買い揃えます。防具とかは本人に合わせないと駄目でしょうね。武器はハルゼー三世の所にまだ残って居ましたから。

回収に行っても良いかな。


 一度船に帰って仮眠を取ります。

ハルを回収してから我が家に転移。


「ヘラ、夜中に起こしてね」


「了解いたしました」



  ・・・・・・・・



「♪ ♬ ♩ ♫ ♪…」


 何か聞こえる様な、川のせせらぎかな安眠の為の音楽。

あぁー! あの野郎ぐっすりと二度寝をする所だったな。


「ヘラ!有難うぐっすりと寝過ぎる所だったな!!」


「お疲れでしょう偶にはぐっすりとお休みなさい。うふふ」


「お前と居ると楽しいよ!」


 領主館の上空に転移した。

ハルと二人で姿を隠したまま屋敷に侵入する。

見えないスタンガンが歩いて居ます。


 警護の兵士も居ますけど、田舎の男爵邸です。

数に限りも有りますし、襲って来る様な人間も今までは居なかったでしょう。

数名居た警護の兵士も、職務放棄をして居ました。

皆さん、夢の中ですね。


 領主の寝室に入ります。夜中過ぎですからね。

夜の夫婦生活を終わらせてぐっすりと眠りに付いて居ます。

部屋の中が少し臭いです、浄化魔法ですね。


 部屋の空気に少量の水をミスト状に混ぜて収納します。

空気が減ると外気が流れ込んで来ます。高気圧と低気圧です。


 随分と室内の空気が浄化されました。入れ替えただけですね。

布団をめくると匂いがキツク成りましたが。仕方ないですね。


 【鑑 定】


 名前 ホアキル・バロン(男爵)・グアキル

年齢:25

  

種族:人間?(雑種)


職業:フロル王国 モラハン・コント(伯爵)・グアキル 三男

麻薬カルテル【竜の牙】構成員麻薬製造責任者


状態:良好


【能力値】


(生命力) : 80/85

(魔 力)  :180/180

(体 力)  :70/75


(筋 力):62

(攻撃力):53

(防御力):45

(素早さ):33

(知 能):68

(器用さ):56

(感 知):38

(抵抗値):57

(幸運値):23


【スキル】


短剣術 Lv1 格闘 Lv1


【マスタースキル】


火魔法 Lv1 水魔法 Lv1 



二人とも、収納します。

後は、ヘラにお任せ致します。


 その間に、執務室や書庫と金庫も漁ります。

執務机に鑑定魔法を掛け、持ち主の頭を覗きます。隠し事は出来ない。

此のスメルナ領主、ホアキル・バロン(男爵)・グアキル。

父親のモラハン・コント(伯爵)・グアキル指示の元、西の山の中に点在する村落で

魔薬草の栽培を行い、麻薬を製造して居る。


 グアキル伯爵は、子飼いの アルベラ・ビコント(子爵)・バルドルを使い。

麻薬の販売を命じている。隣国に売りさばいて居る。

麻薬は前世でも、常習性が有る。国民に蔓延させれば国力が落ちる。

アヘン戦争とかも有ったな。

フロル王国上層部も関与して居そうだ。


 

俺は聖人君子でも無い、爺にこの世を良くしてくれとも頼まれて居ないな。

此の町なら暮らしやすいかなと思ったのは事実だ。

嫌がらせをして帰ろう。


 でも、不思議だよな。此の男爵はどう見ても人間じゃ無い様な。

オークとの雑種じゃ無いのか?

髪の色は金髪だけど、小太りのオークそのままだよな。


『ヘラ、此奴のアソコが役に立たない様には出来るか?』


『はい、簡単で御座います。例の人参を直接処方しても、ピクリとも

しない様に出来ます』


『それじゃ、此の麻薬カルテルに参加して居る連中全てを対象にしよう』


『了解いたしました。リストを作成致します』


『此処の金庫には金が少ないな。麻薬販売担当が売上金を持って居るのだろうな』


『普通はそうですね。集金に行きますか?』


『此処のお金はどうしようかな?金貨が五十枚位しか無いからな。減って居たら直ぐに分かるな』


『それなら帳簿を書き換えたら、少々は分かりませんよ。支払先に

払ったような書類を作ったら良いでしょう。此の世界は印刷では無いですからね。手書きと署名ですよ』


『幾ら位ならチョロまかせそうかな?』


『金貨三十五枚にしましょう』


『私に、右手を貸しなさい』


『ヘッ!』


 不思議な物だな、勝手に右手がペンを持ってインクを付けて新しい

羊皮紙にスラスラと文章を書いて居る。

内容は読める。知らない人物にお金を支払った様な書類を数枚作った。

金額も金貨三十五枚ピッタリな書類が出来上がった。


 金庫に偽造書類を収めて金貨を三十五枚抜き取る。

三千五百万円だよ、濡れ手に粟だよな。罪悪感は微塵も無い。

これも、異世界転生特典かな。


 他に特に用事も無いので、金庫室から船内に直接転移する。

スタンガンは回収して居ますよ。


「ヘラ、今夜は男性型ロボットを連れて行こうと思うけど。どうだろうか?」


「良いのでは無いですか、不測の事態も有り得ますからね。兵隊は多い方が

良いと思います。ハルは殲滅兵器ですから、小回りが利く武器も必要です」


「彼らは、光学迷彩も使えるのだろう?」


「はい、使えますが。何分長時間の眠りから覚めたばかりですから。保険は

掛けて置きます。購入して来た冒険者の衣服を着せてバレない様にします。

それと、鑑定をされた時の偽装も施して置きます」


「俺は、朝食を食べたら昼くらいまで運動をしてから夜中まで寝るよ。

今夜はしっかりと起こしてくれよ」


「了解いたしました。運動をするなら艦内に運動用の施設が有りますよ」


 ヘラの案内で艦内の中央より少し端に有る部屋に行く。

スライドする扉が開くと中に入る。

可笑しい、部屋の大きさが。此れって、船より広く無いか?


「ヘラ、此の部屋は空間拡張機能が有るのか?」


「長時間の宇宙旅行には運動不足は致命的に成ります。標準装備です」


 広い部屋の片隅にはトレーニング機器が全て揃っている。

シャワー室も有るな。勿論トイレも、至れり尽くせりじゃ無いか。

でも、俺のマッサージ機はトイレが要らない。何故か謎だ?


 その後一人で体を解してから、ランニングを三十分程した。


男性型ロボット達もトレーニングに参加した。

彼らは特別に作られた護衛用ロボットだから設計時から色々な状況に

対応出来る様な骨格とソフトが入力されて居る。


 肉体では無いので、トレーニングの必要は無い。

けれども長年の休止状態と復活の状態を確認する為のトレーニングだな。


 彼らはプロフェッショナル、色々指導を受けた。

昼に成ったので、昼食を食べて仮眠を取る。



・・・・・・・・



「うーーうーー!! 空襲警報発令 !! うーーうーー!!」


「うおぉ~! 何だ! 何だ!」


「ご主人様、お目覚めに成られましたね。しっかりと起こしましたよ。フフッ」


「ヘ ラ ! あ り が と う !」


 我が部下達を収納に入れて。準備は完了しました。


「それでは、出発進行」


「35°05’15,17”N 106°38’57,28”W 高度千m入力完了」


  転移をします。

随分慣れましたけど、瞬時に景色が変わるのは慣れないな。

夜なので月明りだけです。天気が良くて助かります。

地形の関係でしょうね。西に山脈が有るので水分が来ないのでしょう。

ゆっくりと降りながら、ハルを収納から出してボディーガードをして貰います。

男性型ロボット四体は、保険です。何か有ったら出て貰います。


 アルベラ・ビコント(子爵)・バルドルの屋敷の上空に降りて来ました。

男爵邸よりは少し大きいです。麻薬の販売の元締めです。

お金にも余裕が有りそうですね。でも伯爵よりは大きくは出来ないのでしょう。

貴族のプライドが有りますからね。


 少数精鋭です。ハルと二人で光学迷彩を掛け静かに屋敷に侵入します。

やはり、麻薬カルテルの販売担当です。物もお金も集まって居ます。

警護は厳重ですね。


 一応屋敷ですけど。城に該当しそうな所かな。

建物は石造りの三階建てです。警護も二人一組で巡回して居ます。

皆さん、真面目に警護に勤しんで居られます。

何組かに一つの組が四つ足の動物を連れて居ます。

アレは、どう見ても犬だよな。ドーベルマンに似ている。


 でも俺達には関係無いかな。地上は歩かないから。

上空から、城の三階部分を目指します。

三階の窓から侵入しようとしました。

でもね、犬畜生と言いますよ。


「ワンワン!ウーワンワン!」


 犬は吠えますけど、人間達には何故吠えるのかは分かりません。

中には異変を感じる勘の良い人も居ます。


 俺達は素早く建物の中に入ります。犬の臭覚や耳の良さには感心しますね。

建物内に入ると、犬の感知範囲外に成った様です。吠えなくなりました。

でも、警備関係者は異変を気にします。


 豚男爵の記憶をたどりながら、子爵邸の金庫室を目指します。

金庫は普通に重いですね。中身もこの世界では金貨とかの硬貨ばかりです。

搬入も搬出も大変です。だから普通は一階でしょう。


 三階から一階まで降りて行きます。姿は見えませんから問題無く降ります。

金庫室の前には、屈強そうな男達が五人居ます。

警戒を強化しましたね。


『ハル、強そうだからね。強力な電撃でも死なないよね』


『ご主人様ぁ~、了解しましたぁ~』


「バチバチッ!!」


 金庫室前の五人が纏めて倒れます。

発光もしたので気が付かれたと思います。

素早く五人を収納します。


 ヘラに、五人のロボトミー施術をさせます。

随分慣れて来たけど一人当たり一分位は掛かります。


 祈る様な気持ちで待ちます。

バタバタと走って来る気配がします。

此れはどうも間に合わない様に思われます。


金庫室の扉を収納します。

金庫室に入ってから、金庫室の扉を元に戻します。

金庫の中で金目の物を片っ端から収納します。


 重要書類と思われる物も収納に納めます。

金庫の外では騒ぎが始まりました。警護の五人が職務放棄ですからね。

金庫内は粗空に成りましたので、警護を放棄して居る五人を出します。

ぽっけに数枚の金貨を入れてから。


 ハルを収納してから、船に直接転移します。




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