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掘り出し物





 今夜から初めてのお泊りです。

やはり、浄化魔法は欲しい様な。

呪いなどは五千万年も続くのかなぁ~。


 気になるので、今夜は船の制御室で休みます。

食事は食堂で購入した物を食べます。


 今夜はハルに夜伽では無くて、夜勤をさせます。

不寝番ですね。安心して寝られます。


「ハル、悪いけど今夜は起きて居てくれよ」


「ご主人様ぁ~、此の宇宙船には乗った事が有りますねぇ~。

確かぁ~、アルカイックとかと言う名前だったかなぁ~」


「そうか、覚えて居たのだな。乗組員は皆天国に行っただろうな。

南無阿弥陀仏、アーメン」


「確かぁ~、艦長さんはぁ~、オニールさんだったかなぁ~」


「ハルぅー! 思い出させるなよぉ~!」


 軍服に包まれた骸骨が思い出されて来た。


「ヘラ、艦長の航海日誌はどうなって居る」


「ご主人様、全てお読みに成られますか?お勧めは出来ませんが」


「どうしてだ?」


「ハルゼー三世の頃、人の寿命は大変長かった様です。この船の艦長

オニール・クレーンさんのお亡くなりになられた時の年齢は五百二十八歳です。

天寿を全うされては居ません。平均寿命は千歳が普通だった様です」


「と言う事は、二十代から軍歴が有ってアルカイックの艦長に成った年齢が

幾つかに因るけど。航海日誌の長さが飛んでも無く長いと」


「ですから、航海日誌を最初からお読みに成った場合は。後悔の二文字が。

ご主人様、お読みに成りたいですか?」


「嫌、良いよ。重要部分だけで良いよ。ウィキペディア風で良いよ」


「了解しました。最初に駆逐艦アルカイックの歴史と装備等を」


【駆逐艦アルカイック】  


船籍 ガーバルブ帝国 ハルゼー三世 所有船


帝国軍事惑星ガーンディック工廠で製造 竣工セルニック歴443年


艦歴 五千万二千五百三十三年



駆逐艦アルカイック主要諸元

排水量

基準: 1,200トン(新造時セルニック歴443年)

基準: 1,280トン(セルニック歴943年500年オーバーホール時)

全長

122.6 m

最大幅122.6m

高さ9.75 m(新造時)

機関オスロニック型魔力炉1基、予備魔力炉 同小型3基

スワロフスキー反重力機関6軸全周配置

出力154,226魔力(新造時公試成績、標準全力)

160,912魔力(全力公試)

速力約18万km毎秒 (新造時公試成績)

約18.3万km毎秒(全力公試)

約25.2万km毎秒(943年公試成績 【最高速度】)

燃料

554,000満タン魔力

航続距離約18万km毎秒 で 1億8000天文単位

ハイパー空間転移 最大転移距離12億天文単位

乗員竣工時定員 8名 (7名はロボット及びアンドロイド)

兵装竣工時

レーザービーム3連装砲塔5基15門

(943年に新型レーザービーム3連装砲塔5基15門と交換)

(セルニック歴943年500年オーバーホール時)

渦流粒子砲1基1門 新設


61センチ3連装宇宙魚雷発射管4基12門


装甲艦体外殻全て:オリハルコンミスリル合金150mm

搭載機

竣工時 :3機(カタパルト2基)

943年: 新型機に更新



「艦歴の履歴は残って居ました。ですが最後の作戦は軍事機密扱いだった様です。艦長が最後に消去して居ました」


「この船で宇宙空間に出て何かをするつもりは無いから適当で良いよ。

取り敢えずの宿屋替わりで良いよ」


「了解いたしました。船内の点検と掃除をします」


「掃除って誰か出来る人が居るのか?」


「お掃除ロボットが居ましたよ」


「それって、動くのか。五千万年経って居るだろう。ハルゼー三世の所には

動く者は無かったよね」


「この船には、自動修復機能が備わって居ます。それが無いと恐ろしくて

宇宙空間を長期間の旅には出かけられませんね」


「それもそうだな、途中にガソリンスタンドや修理工場が有る訳じゃ無いな。

俺が艦長や船長なら絶対に行かないよ」


「それでは、おやすみなさい」


 ハルやヘラは寝なくても良いから、今晩は働いて貰おう。

俺は、ゆっくり寝かして貰う。



>>>>>>>>>



 朝だ、艦内の照明が此の星の太陽と連動して居る様だ。

駆逐艦アルカイックを管理運行して居るのは、マッサージ機AIのヘラだ。

俺を一応艦長扱いにはして居るけど。


 この船の乗組員は、艦長以外は人間では無かったのか。

まあ、前世でも戦争は無人の飛行機とかドローンが主流になって居たな。

でも、どうしても人が関わらないといけない事は起きる。

この船の最後の事は分からないらしい。


 朝飯を食べてから、船内の様子を見て見よう。


・・・・・・・・


 船長室いや、艦長室か。覗いて見る。

椅子の上は綺麗に成って居た。部屋の中は勿論だけど。

特に椅子の上が気になるよな。シミ一つなく綺麗だ。消毒もしたかな。


 椅子に座って、机の中を漁る。

綺麗に整理整頓がされて居る。流石にお掃除ロボットが居るのだろう。


「ご主人様、新しく仲間に加わった者達を紹介致します」


 艦長室に七名の者(物)達が入って来た。

見た目では、ロボットかアンドロイドか人間かは分からない。

入って来た順番に女性型が三名、容姿はどれも同じだ。

その後に男性型が四名、容姿は同じだけど女性型より頑丈そうで頭一つ

背が高い。


『ご主人様、名前はどうしましょうか?』


『オニールさんは名前を付けていたのか?』


『はい、番号で呼んで居た様です』


1【アインス】2【ツヴァイ】3【ドライ】4【フィーア】

5【フュンフ】6【ゼクス】7【ズィーベン】


『聞いた事が有る様な? ドイツ語だよな。俺が覚えるまでは胸に名札を

付けて居てくれたら助かるかな』


 小学生かよ!


『ご主人様、此の者達は容姿を変えられますよ。体格は大幅には変えられませんが』


『それは、便利だな。冒険者として連れて行く時には便利だな』


『冒険者としてはどの様な設定がご所望ですか?』


『人数は五人位が良いかな。斥候と盾役は必須だよな。魔法使いは

駄目らしいぞ。俺が収納持ちだけどダミーで荷物運び役も要るな。

他の冒険者達を観察してそれらしい配役でパーティーを編成しよう』


『斥候役は、小柄で痩せ型、眼つきは鋭くですね。盾役は大柄で肉付きは

良くて筋肉質。荷物運びも同じ様な体形で良いですね。弓持ちも要りますね』


『弓か。異世界定番のスレンダー体型で金髪、耳が長くて長命種。エルフは

居るのかな?』


『魔法省のアーシャは居ると思って居ましたよ。滅多な事では森の奥から

出て来ない種族の様です』


『居るには居るのだな、決して嫁に欲しいとは思って居ないからな!』


『ご主人様、言い切りましたね。欲しいのでしょう。フフフッ』


『見ては見たいな。折角異世界に来たのだぞ。男の夢だよな』


『それでは、一段落致しましたら。エルフ探索計画書を作成致します』


『ヘラ、それも良いけど。四名分の冒険者登録の書類が必要だな。

俺が登録できたのもマニストで証明書を貰ったからだ。誰か有力者の

保証書か証明書が無いと疑われるからな』


 いやあ、忘れて居たよ。王都クラスの冒険者組合なら鑑定持ちが

居るかも知れないな。


【鑑 定】


名前: アインス


種族:特殊作戦用ロボット (男性型)


年齢 :五千万二千五百三十三年


職業:アドラ護衛業務


状態:起動中


【能力値】


(魔 力):2500/2500

(体 力):1,000/1,000


(筋 力):1,000

(攻撃力):1,000

(防御力):1,000

(素早さ):1,000

(知 能):1,000

(器用さ):1,000

(感 知):1,000

(抵抗値):1,000


【スキル】

武器操作Lv10 格闘技Lv10


【マスタースキル】


魔法全般 Lv10 


治癒魔法 Lv10(注釈 警護対象者のみ)


 見事に統一されて要るな。同一設計なのだろう。

能力はソフトをインストールしたら良いのか。

生命力と言う分野は無いのは当たり前だな。機械なのだから。


 艦長の死因は餓死なのかも知れないな。

大規模な戦争をすれば惑星の食物連鎖は絶えたのだろう。

命日にはお供えを挙げたいけど、命日が分からない。

成仏して下さいね。


 ロボットの部下達は解散させて各自の仕事に戻す。


「ヘラ、色々考えて見たけど。王都の冒険者組合は行き難いな。現状は王都の

西にある山脈の山の中だ。山を東側に降りて近くに有る小さな町で冒険者登録

をした方が良いと思うけど」


「そうですね。転移が出来ますから、以前の街マニストも良いですけど。

色々有りましたからねぇ~。行かない方が良いですねぇ~」


「そのハルの言い方は辞めてくれるか!お前が言うとムカつくよ!」


「アラアラ、冒険者組合のお嬢さんとか、宿屋の娘さんとかぁ~」


「・・・、AIと言い合いをしたく無いな。口では負けるよ。よし下に降りるぞ」


「新しい町を見つけて、領主を洗脳しますか?」


「それが一番手っ取り早いな。ではそれで行こう」


 『37°34’49,77”N 106°08’58,35”W 高度千m入力完了』


転移部屋から転移する。新しい部下達は連れて行かない。

景色が変わり、下に小さな町が見える。

光学迷彩状態でゆっくりと降りる。町はずれに着地。


 此の街も山に近いので魔物対策はして居る様だ。

マニストよりは少し規模が小さいけど、町を囲む塀が有る。

勿論石垣である。高さは五m位かな。


 門が有る。西から来たので西門だよな。

マニストと同じ様に町の名前が書いて有る。【スメルナ】と。


 門番が二人門番をして居る。当たり前だな、門なのだから。

今は、昼前位だ。人通りは殆ど無い。俺だけだな。

冒険者の身分証明書を見せて通る。


「おい! お前チョット待った!」


「はい、何でしょうか?」


「新顔だな、何処から来た!」


「山に薬草採取に行っての帰りですけど」


「 「それは可笑しい!」 」


 門番二人がハモリながら言う。


 何処で間違えたのか?やはり、東門からだったのか。


「お前は王都から来た冒険者だろう。違うか?」


「そうですけど」


「それなら、東門か南門だな、普通はな」


「嫌あぁ~、道に迷いましてね。山に登って下を見たら町が見えたので」


「その言い訳は、詰所で聞こうか。付いてこい!」


二人掛かりで詰所迄連行された。

詰所内には他の人は居ない。小さな町なので人員も少ないのだろう。


『ハルさんや、懲らしめて挙げなさいね』






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