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遺跡探索 Ⅱ




 今朝も起きてから、朝肉だよ。

そろそろ、料理人が作った美味しい料理が恋しい。


 薬草採取した物は大量に有る。でも運搬出来る量には問題が。

収納持ちだと、バレテハイケナイ。

例の一本で金貨十枚とかの魔薬草はホイホイとは出せないよな。

地道にコツコツと冒険者活動に勤しもう。


 転移魔法を手に入れた今、移動は楽になった。

王都周辺の上空千メートル位に転移する。勿論姿を隠して。

人気のない所に静かに舞い降りる。


 王都の冒険者組合に入る。正式には顔出ししたのは初めてになる。

魔薬草のマネーロンダリングには手を貸した。

俺の名前は多分登録されて居るだろうな。


 田舎のマニストよりは、窓口の数は多いな。

人口が多いからだろう。薬草を処分する前にどの様な仕事が有るのか。

敵状視察も必要だな。


 王都ではどの様な仕事が有るのかな。

掲示板を覗いて見る。

今の時間は、十時頃なので冒険者達の姿は少ない。


 上のランクの仕事は張り出しては居ない。

個別に依頼が有るのだろう。信頼関係だろうな。

木(初心者)鉄、銅ランク位を見て見る。

常時依頼は薬草が主だな。王都周辺には魔物は粗いない。

遠方から魔物を持って来る。生きたままか、塩漬け等の加工が必要だな。


 俺がマニストでした様に、仮死状態の角兎は不自然だよな。

釘の頭が出ると、目立つのだよな。どの世界も。



 目立たない冒険者活動。それで居てお金が稼げる。

相反する行動には無理が有る。

此れだと、お高い宿屋には泊まれない。

手持ちは一千万程持って居るけど、豪華な生活をして居たら。

誰かに目を付けられるな。


 一週間程度の薬草採取で宿屋に一泊。

そのルーティンを繰り返した方が自然だろうかな?

嫁探しと言うか恋人探しは、今は辞めて置こう。


 一度、外に出てから人気のない所で偽装工作を。

俵と天秤棒で荷造りをしてからもう一度組合に戻ります。


 他の冒険者との諍いも有るので、年齢の高い方が居る窓口に。


「すみません、薬草の買い取りは此処でも出来ますか?」


「はい、出来ますよ。その入れ物全てですか?大量ですね」


「はい、遠方からなので疲れました」


「それでは、薬草の保管場所が有りますのでそちら迄お願いします」


 年の頃なら三十代後半かな、茶髪の小柄なおばさんに付いて行く。

此のおばさんなら、ファンクラブも無いだろうな。


「貴方、此の薬草の処置をして頂戴」


「また、此れは大量だな。でもこれはぁ?坊主が採取したのか?」


「そうですけど、何処か可笑しいでしょうか?」


「お前も知って居るだろう。王都周辺には薬草は生えて居ない。近くても

西の山まで行かないと採取出来ないぞ。馬に乗って走っても一週間は掛かるな。

此の新鮮さは可笑しいとは思わないか?」


「ギクッ」


「坊主、何か言ったか?」


「いえ、何も。新鮮なのは山から川を筏で下って来るからですよ」


「いやあ、それでも遠いぞ」


 (魔法省の凄腕の魔法使いが定年退職して、ご夫婦で田舎暮らしをして居て

薬草に新鮮さが長持ちをする魔法を掛けてくれていると。嘘の上塗りをしょうかな)


「貴方、冒険者の秘密は探ってはいけないと言われて居るわ」


「おお、そうだったな。悪い悪い。此れは新鮮だし珍しい薬草だからな

銀貨三枚に成るな。ルーシー払ってやれよ」


「分かったわ」


「俺の嫁だ、良い女だろ。坊主手を出すなよ」


「・・・」


 それから、窓口で代金を貰ってから冒険者組合を出た。

ルーシーさんか、上手く誤魔化してくれたな。

あのままなら、更に墓穴を掘って居たな。


 俺の今の冒険者スタイルでは、王都の冒険者組合とは合わないな。

お金には困って居ないから、船を動かせる様に整備してから隣の国を

見て見ようかな。


 折角此処まで来たのだから、もう一儲けしてから山に帰ろう。

薬舗 マクレナンに立ち寄り、ジャンさんに欲しがっていた薬草を

買って貰った。エリクサー程では無いけれど重病人が数日は生き永らえる

様な効果が有るそうだ。


 金貨数枚が手に入った。

数か月単位なら買い取りが可能だそうなので、覚えて居たら売りに来よう。


 毎日、肉は飽きるので適当に食堂を廻って買いあさる。

市場も廻って野菜とか色々な食料の買い付けを行う。

昼食は此処で済ませる。


 此処での買い物に金貨を出したら怒られた。

庶民は滅多に金貨は使わない様です。

前世日本には百万円硬貨は無かった、札も無かったな。

銀貨が一万円位だな、単位はセルと言うらしい。

銅貨が千円と言う感じだ。

その下に小銅貨が百円位かな。


 村単位に成ると物々交換が主流らしい。


 宿屋はもう良いかな。船を手に入れたし、移動は転移が使える。

船内には色々な設備が揃って居るだろう。無ければ買えば良いだろう。


 帰って、船の発掘の続きをしよう。

船内の転移部屋に入った。目印にして居るから必然である。

そこから、外に転移で出て発掘を進める。


 全て掘り出すのに三日掛かった。

宇宙船の全容が姿を現す。地表では無いけど。

地下五十m程に埋まって居る。それも地中に斜めに埋まって居る。

出来れば水平にしたい、全てを掘り出したいけど膨大な土量に成る。

それと、誰かに見られるかも知れない。


 秘密裏に事は進めたい。

幸いな事に埋まった所は硬い花崗岩だった。

船の形状は直径が百メートル程の円盤なのだ。中央が膨らんだ楕円形の。

船外には所々にダメージも見受けられる。開戦時に受けた物か。

その後の大陸の移動の余波を受けた物かは判別出来ない。


 転移部屋から、船の操舵室か船長室に向かう軍艦なら艦長室かな。

ヘラが管理者権限を持って居るので隔壁のドアもスムーズに開く。

まあ、殆どの扉は開いたままだったけど。


 でも、大変に歩き難い多分四十度位は傾いて居る。

何だったかな?オリンピックにも競技が有った様な。

そうだ、ボルダリングをして居る様な姿勢で。


 船体の角度を直すにも船体全てを把握しないといけない。

船が動く様に成って敵対をされるかも知れないからな。

艦長室に辿り着いた、距離はそれ程無かったけど。歩き難いから。


 艦長室の扉も開いて居た。

八畳程の部屋にはベッドとシャワー室が有り、執務をする為の机と椅子が。

椅子には部屋の主がお座りに成られて居ました。

私が、丁寧に収納に仕舞います。後はヘラが司法解剖はしなくても骨ですからね。


 死亡原因の調査はしてくれるでしょう。

机の上には、日誌は有りませんね。船体にスーパーコンピューターが

有るでしょう。


「ヘラ、今現在この船の魔力充填率はどの位?」


「今現在で三十八%です。船体中央部に魔力石が有ります。ご主人様が

魔力石に直接魔力を充填したら早く充填出来ますよ」


「それは、早くしなさいと言いたいのだね!」


「早めに言うと、そういう事に成りますね」


 リクエストにお答えして。

船体中央部の魔力石が据え付けられて居る部屋に行って見る。

直径が三十㎝は有ろうかと思われる、水晶で作ったかのような丸い球が、

複雑な機械の上に鎮座して居る。


 これが魔力石か。

両手の掌で魔力石を包む様に当てる。


魔力石に魔力を充填する。三日三晩食事の時を除き魔力を注ぎ続けた。

半分冗談ですよ。夜は寝てね。

三日目に成ると、透明だった魔力石に色が点き始めた。


 綺麗な七色の光が玉の中でオーロラの様に動き回り出した。


「ご主人様、もうそろそろ宜しいです」


「後はどうなるのだろう?」


「一度魔力を満タンにしたら、此の船自体で魔力の回収を始めます。

船体で太陽光発電をして魔力に変換します。太陽光が無い所では

船体に接触して来る物体を原子分解して魔力に変換して利用します」


「それなら、今、石の中に閉じ込められて居るから石を分解できるのか」


「はい、今から此の船を起動致します。何か起こるかも分かりませんから

船の制御室に行きましょう」


 又、ボルダリング風に通路を歩いて船の制御室に。

制御室は船の中枢部なので直ぐ近くです。重要な区画は船体中央部に

纏めますね。


制御室は半円状の割と広い部屋です。日本人ですから。

二十畳位は有るだろうか。中央部分には艦長が座るであろう機能的な椅子が

置かれて居る。

壁面にはモニター画面が配置されて居る。


 俺は、ヘラの指示道理に艦長席に座り、船の起動ボタンを触る。

液晶ディスプレイ状態なので、浮き上がった様なボタンは無い。

多分船が生きて来たら音声認識だろう。


 静かな起動音と共に微かに船が軋む。

制御室の壁面のモニターに船体周囲の画像が映し出される。

暗くて石だけしか見えないけれど。

マダマダ完璧では無いのだろう。モニター画面が時々チラつく。

何か所かは、モニター画面が点灯しない所も有る。


 多分カメラが破損して居る所も有るだろう。

俺が座って居る椅子の前に画面が現れる。現況の様子が映し出されて居る。

バーグラフ状に三十%位かな。徐々に百%に近づいて居る。


 前世のパソコン状態だな。時々プッツンしながら再起動を繰り返す。

何度か再起動を繰り返したら正常に起動した様だ。



【駆逐艦アルカイックにようこそ♡】


 その最後のハートマークはヘラだろうな。


「ご主人様、艦名は変えますか?」


「変えなくても良いと思うけど」


「それではこのままで、最終点検を行います。良ければ姿勢制御に

移ります」


 暫く、ヘラが調整を続けて居る様だ。


「只今より姿勢制御作業を致します。シートベルトをお締めください」


 俺はマッサージ機状態なのでシートベルトは締まって居る。

船長の椅子からシートベルトが出て来て締めてくれる。


 船体が微振動を始めた。船体廻りの岩盤を破壊して居るのだろう。

モニター画面には埃しか写って居ない。別の画面には写って居る。

赤外線とか色々な波長で埃を除いて見えるのだな。

徐々に船体の傾きが水平に近づいて来た。


 人間は傾いた建物には長時間住めないそうだ。

三半規管の働きで体の調子が狂うそうだ。

船酔いや車で酔うのと同じかな。

この船が俺の新しいホテルになるのだ。


 今夜からは此処で寝よう。

でもなあ、艦長室はなあ。

先住の方がお亡くなりになって居ました。

化けて出ないでね (涙)


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