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遺跡探索





 今日で薬草採取兼魔法の修練三日目かな。

そろそろ、冒険者組合に顔を出さないと行方不明名簿に記入されるかな。

朝肉を食べてから、遺跡探しでもして見ようかな。


「ヘラ、遺跡の探索は出来そうかな?」


「多少の誤差は有りそうですが一か所見つかりそうです。昔の軍事基地です。

元々頑丈な造りですから、エネルギーが残って居れば現存して居る可能性は有ります」


「エネルギーが問題だな。でも貴重な金属の宝庫だよな。今の世界で加工技術が

有れば欲しい人も居るだろうな。居なくても腐らないから持って居ても良いな」


「ご主人様は、隠れ家的な遺跡が欲しいのですよね。それと移動の問題が

解決すれば、場所は何処でも良いのでしょう」


「そうだな、魔法も覚えたから異世界定番の転移が使えれば場所は何処でも

良いよな。ハルゼー三世が居た所でも構わないな」


「ハルは転移が出来ますよ。昔は何処でも転移出来た様です。座標が使えた

頃ですけど。地中でも水中でも、あらかじめ出現場所を自分の体の大きさ

以上に物質を排除して転移出来る様です」


「と言う事は、ハルより大きな物は一緒に転移出来ないのだな。ハルに

抱かれての転移は無理なのだな。ハルも収納持ちだけど武器のみしか

収納出来なかったな。俺が転移出来たら一番良いのだけど」


「ハルの転移記憶領域をご主人様の脳内にコピー貼り付けしましょうか?」


「おいおいおい!俺の頭はパソコンじゃ無いぞ!」


「でも、女魔法使いの記憶を張り付けてどうも無いでしょう?」


「ああ、それもそうか? でもハルは人間じゃないからな。出来るのか?」


「多分、同じだと思いますよ」


「開き直ろうか、一度は死んだ身だ。今俺が死んだら誰が困るのだろうな?

あの爺さんじゃ無いのかな? そうなると誰かを又此の世界に連れて 

来るのかな?」


「覚悟は決まりましたか」


「他人事みたいな言い方だな! お前と俺は一心同体だからな! 死ぬ時は

一緒だぞ!」


 以前と同じでマッサージ機状態に成り、ハルの記憶領域を張り付けした。

やはり特殊な魔法は時間が掛かった様だ。

覚醒して、脳内検索をすると転移魔法が分かる。

どうも、ハルの機能は体に付随するもので俺が使えるのは目視か

一度行った場所で空気中の様に障害物がない所限定だな。


 お試しに秘密基地から出入り口を開けないで外に転移してみる。


「シュッツ」


 空気を押しのける音がして外に出られた。

しかしながら、地面との高低差は解消されて居なかった。

着地と同時に転がったよ。数十センチでも難しいな。

空が飛べないと危険だな。重力魔法が必要かな。


 そうか思い出したよ。ハルゼー三世から貰った靴は飛べると

説明書に書いて有ったはずだ。

今までは怖くて試して居なかった。

多分魔力を靴に纏わせたら機能するのではないだろうか。


 それと、此の世界に来る前。死ぬ前にお願いして居たと思う。

マッサージ機で空が飛べる様にして下さいと。


 多分マッサージ機で空が飛べると思う。今までは試した事が無かった。

ビビリだよな。

此の世界に来た時に、最初に角兎に破られたキャノピー。

今が頑丈な物に成って居る多分。


 マッサージ機状態で飛んでみる。魔力を全身に纏って見る。

上昇する事をイメージする。フワリと上昇して居る。

後は魔力コントロール次第だな、随分と練習した甲斐が有る。


 色々イメージしながらコントロールをして見る。

思う様に移動が出来る。速度もマッハ越えはしないが自由に出来る。

そのままの状態で目視にて転移を試して見た。


 問題無く転移は出来る。前世の記憶で転移や転送で生物との合体が

思い浮かんできた。蠅だったな。

空気中には微生物が一杯浮かんで居るはずである。

一緒に合体したらどうなるのだろう。今の所は大丈夫みたいだ。

やはり、転移先で自分の体の体積分だけを排除して居るのだろう。


 転移でどの位の魔力を消費するのだろうか?試して置かないと

全力を出して逃げなくてはならない時も有るだろう。

魔力を消費しながら戦って居て、敗戦が濃厚になれば転移で逃走だよな。


 一度、例のアルザックス王国軍を殲滅した所を見て見ようか。


名前:アドラ


種族:人間(§§)


年齢:18


職業:冒険者アイアンクラス


状態:正常


【能力値】


(生命力) :53,850/53,850

(魔 力) :255,850/256,000

(体 力) :690/690


(筋 力):550

(攻撃力):880

(防御力):580

(素早さ):580

(知 能):480

(器用さ):480

(感 知):280

(抵抗値):470

(幸運値):888


【スキル】

鑑定Lv4 言語Lv8


【マスタースキル】

収納Lv4 火魔法Lv2 水魔法Lv2


【EXスキル】

 転移Lv1


『ヘラ、ハルが反物質爆弾を使った所は知って居るだろう。

其処を見て見たいけど。転移座標は作れるか?」


『ご主人様、了解いたしました。前世地球と同じ様でしたら直ぐに

作れます。此の惑星は地球とは少し違いますから誤差が出ます』


『少々は良いだろう、大気中で高度千メートル位が良いよ』


『33°05’12,00”N 97°12’06,79”W 高度千m入力完了』


 転移を行う。一瞬にして景色が変わった。

一応、目撃はされない様に光学迷彩中です。

ボディーガードも出して置きます。


 下を見ると綺麗な心円を描いたクレーターが見えます。

位置情報、緯度経度は粗正確だ。

直径が五㎞位は有る。前世ならTNT火薬換算での比較がされるが。

前世では聞いた事は有ったけど見た事は無い反物質反応。


 正物質との反応なのだろうな、クレーター部分は物質が消えた証だろう。

クレーター周辺では何方かの国の兵士かな、測量中なのかな?

所々で小競り合いも行われて居る様だ。

でも、兵士の数がフロル王国の方が桁違いに多い。


 二万人も兵士が消えたアルザックス王国、今回は領土が随分減るだろうな。

私がやりましたと、名乗り出たら増えた領土を貰えて貴族に叙爵かな。

でも、一撃で二万人も消せる男は王様にとっては怖い存在になるな。


 俺が王なら手懐けないと後々怖くて枕を高くしては寝られないな。

姻戚関係を図った方が良いと考えそうだな。

他にも冷や飯食いの貴族の妬みなどが起こりそう。


 田舎でスローライフが理想だけど、この世界では無理だろうな。

魔物が居て戦争も起こる世界は、色々な人との協力関係は必然。

俺なら、最終兵器を持って居る。でも独りでは過ごしたく無いな。

家族は欲しい。夢は持ちたいよなぁ~。


 アッ!そうだ。今はその様な人生の行く末を考える為に転移したのじゃ

無かったよ。

魔力の使用量がどうなるかが問題なのだ。


(魔 力) :255,850/256,000


魔力の量は変わり無いな?どうしてだろう?

此処までは結構な距離が有ると思うけどな。


 前世の旅費を考えれば随分掛かると思うけど。

車だと、車の購入費に維持管理費は要るな。走った距離で割ったら出るな。


『ヘラ、此処までの移動距離はどの位だ。単位は㎞でね』


『≒千五百二十八㎞で御座います』


 千五百二十八㎞と言うと、日本列島が二千キロ程だったな。

九州から北海道位かな、車だと燃料と高速代か。

飛行機だと三万円位掛かるかな。


 魔力が減って居ないのは転移魔法がエクストラスキル扱いなのかな?

生前にお願いしたからなのか。爺さんの加護なのかも知れないな。

後が怖い様な気がするな。旅行に行く時に貰った餞別の土産が怖い様な。


 色々考えてもいけない、成る様にしかならないのが人生だ。

下界の小競り合いもフロル王国軍が優勢に終わった様だ。

一部の守備部隊を残してアルザックス王国方面に進軍する様だ。

整然と軍列を整えて動き出した。


 数が数えやすいな、三万人程の軍勢か二万人に対抗したのだな。

俺が加勢をする必要は無いな。

偶々グレイプルに連れて来られた国がフロル王国だったのに過ぎない。

そこで又偶々知り合った人達が居たから、フロル王国に加勢しただけだ。


 これがアルザックス王国に連れて行かれて居て、知り合った人達が居れば。

立場は変わって居たな。人の人生は分からない物だ。


 まあ、これで検証は終わったな。

何処かで誰かにボコボコにやられて瀕死の状態でも意識が有れば転移で

逃げられると言う事だ。何分旅費が掛からないのが一番良いな。


『ヘラ、言って居た軍事基地遺跡に行こうか』


『了解いたしました。36°09’50,18”N 115°07’03,31”W 高度四千m入力完了』


 ボディーガードを収納してから、転移。

瞬時に周りの景色が変わる。山脈の上空千メートル程。

ゆっくりと下に降りる。


『ヘラ、場所は特定出来たのか?』


『はい、ハルの探知システムに地中に有る金属反応を感知して居ます』


 ヘラの指示の元、地面に降りる。

此処掘れワンワンである。

垂直に掘ると上り下りが大変なので斜めに掘り進める。

勿論、収納内に建築資材として収めている。


 表面の土は捨てるけど、良質の御影石は一m角と一m×二m角に

整形して収納して居る。煉瓦の様に積む時に目地が芋積みに成らない様に。

何処かに愛の巣を作る時の為に準備は周到にですよ。


 でも、独居老人にはなりたくは無いな。


 進行方向には、マッサージ機からレーザーポインターが照射されて居る。

方向は指示されて居る、後は深さをどの位まで掘るのかな。


『ヘラ、深さはどの位まで掘るの?』


「ガツン!」


 ハルゼー三世が居た山で有った様に、収納出来ない物体に突き当たった。

黒い金属が立ちはだかって居ます

発掘調査の様にその物体の廻りを慎重に掘り進める。

全体が見える様に掘りたいけど、時間も掛かる。

腹時計が夕食を知らせている。


 夕肉を食べてから、少し残業をしようか。

半分程度は発掘調査をして見よう。でもその意気込みも半分も行かなかった。

五十m程掘ったけどマダマダ終わらなかった。

明日にしましょうね。働きすぎは駄目ですよ。


 朝起きて朝食ですね。朝肉ですね。

ふと、前を見ると。


 マッサージ機から電気コードの様な物が目の前の黒い壁に繋がって居ます。


「ご主人様、お早うございます。食事が終わりましたら。魔力を下さい」


「ああ、良いよ。どの位流せば良いのだ?」


「有り合わせを全てお願いしたいです。此の物体に魔力は皆無です」


 食事を終わらせて、魔力が二十五万位は有るな。

繋がって居る電気コードが細い様に思われるけど、大丈夫かな?


 溶接機の様な大電流を流す物は太い電線が必要だった。

細い電線は負荷が掛かると、熱を発生させて電線の被膜が劣化する。

まあ、ヘラの事だから大丈夫だろう。


 最初はそれでも心配なので少量をゆっくりと送り込む。

十秒位様子を見ながら送る。大丈夫みたいなので少しずつ多めに。


 手持ちの魔力が残り五万位に成った頃に変化が訪れた。

魔力を送り込んで居る黒い物体の色が変色を起こし始めた。


「ヘラ! 色が変わり始めたぞ!だいじょうぶか!」


「ご主人様、大丈夫です。もう少しで私の管理下に入ります」


「魔力が残り少ないけど、まだ続けるのか?」


「ご主人様の魔力の回復速度は速いですけど、奥の手を使います」


「へッ!その様な事が出来るのか?」


「ご主人様は、マッサージ機の取り扱い説明書(マニュアル)をあれから読んで居ませんね」


「そう言えば、二ページまでは読んだけどそれ以降は読めなかったな」


「今は、私が管理して居ます。読まなくても宜しいですよ。魔力が足りない時は

収納内の不用品をゴミ箱に入れると、魔力に変換出来る仕様です」


最 初 (魔 力) :255,850/256,000


充填中 (魔 力) : 55,850/256,000


現 況  (魔 力) :455,850/500,000


「心置きなく思う存分に充填しちゃって下さいませ」


「ところで何が不用品に該当するのかな?」


「食料品とかは除外致しました。主に建材ですね」


 ガーン! 俺の愛の巣の材料がゴミ箱にぃ~。

一生涯恨むぞ、ヘラよぉ~。


 気落ちしつつも、魔力を送り込む。


「ご主人様、成功致しました。MK22都市名クラスの駆逐艦アルカイックを

管理下に置きました。船内に入りましょう」


 目の前には黒い壁が真っ白な壁に変化して居る。一部分だけが見えているが

僅かに湾曲して居る。宇宙船だな。

出入り口の扉は見当たらない。転移でしか入れない様だ。


 ヘラの誘導で転移する。

転移部屋だろうな、大きさは縦横高さが五m×五m×五mの部屋だ。

色はクリーム色で何も置いて居ない伽藍洞の部屋。

斜めに傾いた部屋、立てないぞう。


「ヘラ、一応此れ位で良いだろう。全て掘り出して船の傾きを直してからだな。

船の修理は魔力を注げば自動修復も可能なのだろう?」


「はい、今現在の魔力充填量は≒十%程度です。徐々に充填をお願いします」


「遺跡を見つけただけでも大成功だよ。おまけに宇宙船だからな。

衛星も見つけたら監視用に活用したいな。でも今は冒険者としても

活動しないと行けないからね」


 今日は船の廻りの土砂を収納しながら魔力充填を行った。

ハルには、冒険者活動の為の薬草採取やアイアンクラスでも討伐できる

魔物を討伐して貰った。大量に。


 冒険者活動は明日から始めよう。




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