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異世界に逝く時は高級マッサージ機で  作者: 年金生活3ねんめ
二章[マニスト]での活動
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冒険者登録

お待たせ致しました。

マッサージ機 二章 3



お腹が鳴って居る

そう言えば、俺、昼肉を食べて無かったわ。


 前世日本なら、取り調べ室での定番は親子丼だったな。

でも、此処では、食べられないのだ。


 さっき貰った銀貨は、冒険者の登録費用だ。

使えない。


 食事に使える、お金を持って居ない。

古いお金。古銭なら司令官の机の中に有ったな。

ご本人はもう使えないので貰って来たが。


 多分、分かる人なら分かる。とんでもなく古い。

見た目も綺麗で値打ち物だと。

この様な地方都市では、捌けないだろうな。


 あの司令官の時代は、電子マネーが主流だっただろう。

あの調査官が言って居た様に、ドラゴンで国が買えたら。

此のコイン一枚で、都市が買えるかも知れないな。


 昼肉は、もう少し我慢して冒険者登録を先にしよう。

昼なので、冒険者も居ない。

定番の新人虐めも大丈夫そうだ。


 窓口も空いて居る。

出来れば、綺麗なお姉さまの窓口が良いな。

結婚願望が首を擡げる(もたげる)


 辺境の街の冒険者組合。でも、窓口が五カ所も有る。

魔物の襲撃が有るぐらいだから、冒険者の数も多いのだろうな。


 でも、お昼休みなのか。二か所しか職員は居ない。

何方の窓口にも若い女性では無い。

一か所は、黒髪の頑丈な体格の中年の男性で。

もう一つも中年の茶髪で小太りのおば様です。


 仕方ないなぁ~、中年のおば様の所へ。


「すみません。冒険者登録をしたいのですが?」


「隣です!」


「エミリー!職務放棄するなよ!」


「貴男、今夜から別々に寝るのね」


 おいおい! 夫婦喧嘩かよ。


「仕方ないな。坊主、こっちへ来い」


「はいぃ~、お願いします」


 取調官から貰った身分証明書を出して手続きをする。

登録の為の書類も謎文字もスラスラ読めるし書ける。

爺さん有難う。


 最後に、簡単な注意事項を聞いてから。一枚の銀貨を提出。

字の読めない者も居るので注意事項を言ってくれたが。

もっと詳しく知りたい場合は資料室が有る様だ。


 最後に、木製の札を貰う。

これが、初心者用の目印になるそうだ。十回受けた仕事を成功させると。

次回からは、金属製になるそうだ。

多分、鉄とか銅で銀かな。最後は金になるのかな。


 これで、登録は終わった。

腹が減っては、戦は出来ぬだ。

でも、昼肉ばかりも飽きたな。一度外に出てから人目に付かぬ所で

収納から、角兎を何羽持って行こうかな?

でも、上手くやらないと見張りが付いて居るとハルが言って居たな。


 『ハル、ステルスで出てから見張りの居る所を教えてくれ』


『はぁ~いぃ~。了解しましたぁ~』


 従順で良い子だけどね。


『普通のぉ~、街の人見たいなぁ~、格好でぇ~十m位ぃ~後ろにぃ~

居るよぉ~』


 次の建物の角を廻ってから、近くに他の人が居ない隙を狙って。

素早く走って差を広げる。

次の角で姿を消す、見失った二人組が慌てて走り去って行く。


 その隙に、冒険者組合の近くまで戻りながら人の居ない

路地を見つけて、ゆっくりと準備をする。


一本の棒を出してから、角兎を四羽出して前と後ろに二羽ずつ

ぶら下げて、冒険者組合に戻る。


 先程の中年男性の窓口に行く。


「すみません、買い取りをお願いします」


「なッなんだ!おまッ! どうしたその角兎は!さっき登録した

ばかりだろうが!」


「そうですよ、そこの街角で角兎が寝て居ましたので捕まえて来たのですが?」


「坊主! 角兎は草原に居る物だ! 街の中に居るか!」


「でも、ご覧の通り角兎ですよ。買取してくれるのでしょう?」


 その時です。


「 「ダリルさん!そッ!そこで角兎を拾ったよ!」 」


 ゾロゾロと四~五人の冒険者が入って来た。


「嘘だろうが! そんな馬鹿なぁ~」


 まあ、俺が収納から仮死状態の角兎を十羽程ばら撒いて

居た、だけな事だけど。

滅多に無い事は実績を作れば疑われない。

滅多に無い事も日常に成る。格言だな。


 無理に仕掛けた事も日常になり、四羽で四銅貨に成った。

確か、取調官は一羽五銅貨って言って居たが。

買い取り価格と、販売価格の差が有るのだな。

当たり前だな、儲けも無ければ商売は出来ない。


 冒険者組合の食堂で、遅い昼食を頂いた。

此の異世界初の本格的な料理を堪能した。

此の食堂が高いか安いかは、他の所と比べ無いと分からない。


 角兎の煮込み料理が一皿、一銅貨だった。

多分、一銅貨千円位かな。味はと言うと微妙かな。

調味料を手に入れられるか、入れられないかの違いかな。

そりゃあ、前世の料理とは。比べられないよ。


 取り敢えずは、宿屋の宿泊費を稼ぐ事が最優先に成る。

掲示板を見て、常時採取品を確認する。

時間も急ぐので、残りはヘラの撮影した物を後で確認する。


 先に資料を確認したら良かったのだけど。

時間が無いよな、でも今まで殆どが野宿生活だった。

今更、宿屋も要らないな。


 嫌、そうだ。前世で若い頃に建築現場でバイトをした事が有った。

その時に、万が一の事故の時に備えて、緊急連絡先と言うのが有ったな。


 この世界でも、多分同じだな。特に冒険者は危険な職業だ。

いつ何時、事故に遭うは分からない。その為の宿屋なのだろう。

今回の魔物騒ぎの時にも、多分緊急招集が掛かったのだろう。


 でも、今日は良いか。明日から泊まろう。

此の街の南は、俺が来た所なので行かない。

多分、魔物は居ない。


街の西へ行ったら、太陽が沈む方向だから少しでも時間が稼げる。


 夕方まで、薬草採取に勤しんだ。

まあ、ヘラが活躍したのだけどね。

薬草が繁殖して居る所を重点的に探査して貰い。

お金になりそうな薬草をピックアップして、俺が採取。


 その間に、ハルには上空で待機して偵察と、魔物の分布を調査させる。

その情報は、マッサージ機AIのヘラとリンクして共有させる。


 今夜の(ねぐら)も、日が暮れるまでには準備して置かないと。

今なら、マッサージ機形態でも大丈夫だと思います。

でも、ドラゴンに蹴られたらどうだろう?


 あれが、息子のドラゴンだったら、レベルはとんでも無い物だったな。

くたばり掛けのドラゴンだったので良かったのかも知れない。

急激なレベルアップによる肉体の変化は危険な物に成る。



 今夜も夕肉を食べて、木の上で休む。



・・・・・・



 朝起きて朝肉を食べる、やはり昨日の昼飯は美味かった。

昼頃までに帰れば良いのだから、採取した薬草を入れる入れ物を

作る事にしよう。


 昔々に有った、お米を入れる(たわら)と言う物が有ったな。

あれは、藁で作って居た。

この草原に生えて居る草を集めて俵風の入れ物を編んで作る。


 前世では、入れ物は麻で作った物も有ったけど、石油製品が

圧倒的に多かった、安くて丈夫が一番の理由だろうな。

土嚢袋が身近に有った、日本製は少し高いけど耐久性も高い。

お隣製は、安いけど紫外線に弱くて短命に終わったな。


 その様なしょうも無い事を考えながら五つ程作った。

俵状の袋に採取した薬草を丁寧に詰めてから、街に帰る。


 門番の兵士や、その他の通行人にも見られない所で収納から

一本の棒と薬草が詰まった俵を取り出して、天秤棒にして肩に担ぐ。

俺の様な格好は目立つかな?農家なら有るのかな?


 まあ、何か言われたらその時はその時だ。

それと、此の街に来た時の兵士達とは、その後は遭遇して居ない。

多分、門番とは違う部署なのだろう。


 「おい! 兄ちゃん、止まれ。そりゃあ何だぁ?」


 案の定止められたよ。

衛兵達がゾロゾロと見物に来た。

通行中の人達も遠巻きに見学を始めた。暇人達め!


「 「・・例の魔物襲来の時の・・」 」


衛兵達の中には、俺の事を知って居る者も居る様だ。


「そりゃあ、一体何だ?」


 一人の衛兵が、天秤棒が気になった様だ。


「ああ、これですか。私の田舎では荷物を運ぶ時に使いますよ。

最初は、肩が痛くなりますが。楽に運べますね」


「へえ~! 初めて見たよ」


 俺も早く冒険者組合に薬草を納めたいので。


「済みません、早く納品したいのですが良いでしょうか」


 首からぶら下げて居る。冒険者の印を見せる。


「ああ、そうか。すまんすまん。行って良いぞ」


 足早に冒険者組合を目指して進む。

組合に入ってから、窓口に行くが何時ものおっさんは居ない。

昼しか居ないのかな?


 五つの内四カ所に職員が居る。この前のおばさんはパス。

残りの内三人は若い女性だ。これはお知り合いになるチャンスが来た。

どの子にしようかと迷って居たら。


「アドラ君、此方に来なさい!」


 あのおば様ですよ。嫌だなぁ~。


「僕、申し訳ありませんが。若いお姉様が良いのですが」


「私が、嫌! この世界(クミアイ)を支配して居る私を嫌がるなんて」


「イエイエ、滅相も御座いません。仰せのままに」


 いそいそと、ご主人様の窓口に馳せ参じる。


「それで、それは。薬草の納品なのね」


「はい、そうです」


「でも、大量ね。窓口では収まらないから。解体場に御して

くれる。マリア、案内してやって」


 マリアの後を付いて行く。

身長は、百六十㎝位かな。腰の括れ(くびれ)も有って胸の大きさも合格かな。

髪の色はくすんだ金色、顔立ちは整って居るけどキツメかな。

紺のタイトスカートに包まれたお尻が魅力的だ。

夜道の独り歩きは危険だな。


「貴男! 私は冒険者とは結婚しないの!厭らしい目で見ないで」


 突然の先制パンチです。まだ告白もして居ないのに。


「俺も、貴方には申し込みませんよ」


「ヘッ!何時も皆私に告白するのよ!」


「私は、貴方に頼まれても絶対に、貴女とは結婚しませんよ!」


 ビシッと言ってやったぜ。


 それからは、ご機嫌が斜めになりました。

でも何とか、薬草の納品も終わり。銀貨までは届かなかった。

銅貨百枚で銀貨一枚に成る様だ。

やはり、薬草採取の仕事は安いのだった。


 それから、昼飯を冒険者組合の食堂で済ませて。

雑貨屋が、冒険者組合の隣に有ったので覗いて見る事に。


「おッ、お客様!それを売ってくれないか!」


お読みいただきありがとうございました。


ポイントも頂きまして有難う御座います。


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