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異世界に逝く時は高級マッサージ機で  作者: 年金生活3ねんめ
二章[マニスト]での活動
12/60

取り調べ

お待たせ致しました。

連鎖反応ですね、他の作品も読まれて居ます。

有難う御座います。


マッサージ機 二章 2




「処で! お前は誰だ!」


 見つかったよ。


「怪しい物では御座いません。通り掛かりの者です」


「通り掛かりの者だと・・? それは余計に怪しいな?おい!

テンダとテーゲ二人で、詰所迄連れて行け。他の者は手の空いた者を

連れて、魔物の死骸を片付けろ。冒険者達にも手伝って貰え」


【鑑 定】


名前:テンダ


種族:人間(白人種)


年齢:42


職業:バイロン家 兵士


状態:良好


【能力値】


(生命力) : 85/87

(魔 力) :50/55

(体 力) :48/52


(筋 力) :53

(攻撃力) :48

(防御力) :42

(素早さ) :55

(知 能) :38

(器用さ) :28

(感 知) :65

(抵抗値) :61

(幸運値) :50


【スキル】

両手剣Lv3 格闘Lv3


 一兵卒は大した事は無いな。

もう一人も同じ様な物だな。


 俺は、部下二人に両側から捕まえられて連行される。


『ご主人様ぁ~、どうされましたぁ~?』


『ハル、そのままでじっとして居ろよ。俺の指示を待てよ』


『了解致しましたぁ~』


 ハルの奴は、ステルスのまま上空に浮かんで居る。

俺の今の姿は、冒険者風の出で立ちだ。

司令官の秘蔵品で唯一使えそうな防具がこれだった。

多分、ミスリルとオリハルコンを繊維状にして織物にして服を

作った様だ。色も目立たぬ様に、今はグレー色にして居る。


 その場所に応じてカメレオンの様に色が変わるのだ。

靴も同じ様な物で、空が飛べるとか説明書には書いて有った。

まだ、怖くて試しては居ない。

頭にも兜の様な防具を被って居る。


 トボトボとドナドナされて、城門を潜り近くに有る兵士の

詰所に連れて来られた。

先程鑑定した騎士が取り調べをするかと思ったが、専門の取り調べ官が

居る様だ。

机の前に椅子が有る、その椅子に座らせられて。対面に取り調べ官が座る。


 取り調べ専用の調書が有るのだな、印刷した様な枠が書かれたA4サイズの

羊皮紙が机の上に置かれて居る。羊皮紙か初めて見たな。


「お前の名前は?」


「エ~と、俺の名前は何だったかな?」


「貴様! 自分の名前も分からないのか!」


『ご主人様、名前は アドラですよ』


『あッ、そうだったな。有難うヘラ』


「俺の名前は、アドラだ。良く覚えて置く様にな」


「貴様!偉そうに。何様だ! どうしてアソコに居た!」


「どうしてと言われましても。旅をして居たら偶々アソコに居た

だけですよ。駄目だったのですか?」


「貴様! 俺の質問に答えるだけにしろよ! どうして魔物と居たのだ?」


「だから、言いましたよ。偶々です。魔物が街を襲って居たのを見ていた

だけですからね」


「魔物はお前が連れて来たのじゃ無いのか?」


「無理ですよ、魔物に友達は居ませんからぁ~」


嫌、待てよ。ドラゴンのグレイプルは友達になるのかな?


「分かった、分かったよ。それで何処から来たのだ?」


「え~とですね。ずぅ~~っと南からですね」


「ずぅ~~っと南からと言ってもどの位だ?」


「どの位と言われましてもね。物凄い田舎だったので距離の測り方も

知りませんからね」


「分かった。教育を受けて居ないのだな。ずーっと南と」


取り調べ官は、調書に記入して居る。


【鑑 定】


名前: リュシアス・デモステ


種族:人間(白人種)


年齢:35歳


職業:バイロン家 (職員・調査官)


状態:良好


【能力値】


(生命力) : 85/88

(魔 力) :42/87

(体 力) :48/48


(筋 力) :49

(攻撃力) :48

(防御力) :38

(素早さ) :35

(知 能) :58

(器用さ) :58

(感 知) :74

(抵抗値) :66

(幸運値) :52


【スキル】

両手剣Lv1 格闘Lv1


【マスタースキル】


鑑定 Lv1


 こいつ、鑑定持ちなのか。だから取り調べ官なのか。


名前:アドラ


種族:人間(白人種)


年齢:18


職業:無職


状態:良好


【能力値】


(生命力) : 85/87

(魔 力) :50/55

(体 力) :48/52


(筋 力) :53

(攻撃力) :48

(防御力) :42

(素早さ) :55

(知 能) :38

(器用さ) :28

(感 知) :65

(抵抗値) :61

(幸運値) :50


【スキル】

両手剣Lv2 格闘Lv2


 俺のレベルを、あの兵士と同じに様に偽装する。

鑑定レベルが低いので多分。見破れないだろう。


 「リュシアス 調査官殿、少し良いですか?」


 取り調べ室の外から呼び出しが。

リュシアスと言う調査官が出て行った。

呼び出した兵士が、耳打ちをして居る。


「し・いがの。・・しいの・です」


 耳の調子が頗る(すこぶる)良いのだ。

色々と、聞こえて来る。内緒話も出来ないな。

調査官が帰って来た。


「ところで、お前は旅をして居るのか?」


 ほう、切り口を変えて来たな。


「私の父が、もう大きくなったので此の世界を見て来いと言いまして。

それと、成人も過ぎましたので嫁さんも欲しいので」


「そうか、見聞を広める為と。嫁さん探しか?良い事だな。で、お前が

此処に来たら、魔物がマニストの街を襲って居たと。お前は魔物の死骸を

見たな。あれは誰が殺したのだ?」


「嫌、知りませんよ。私が来た時には戦闘は終わって居ましたから」


「そうか、魔物との戦いは見て居ないのか」


「此の街の兵士の方が見て居たのでは無いのですか?」


「う~ん、それがな。皆が見て居たのだがな、城壁の近くから

光が出て魔物を薙ぎ払う様子は見て居たが。誰がと言うとな。

犯人が見えなかったのだ」


「近くで見て居た方が分からないのに! 遠くに居た私は余計に

分かりませんよ!」


「そりゃそうだな、長々と引き留めて悪かったな。所で此の街には

長く居るのか?」


「私も聞きたいのですが、あの魔物達は頻繁にこの街を襲うのですか?」


「嫌、滅多には来なかったぞ。十年振り位かな?」


「十年に一度ですか?」


 嫌々、何か引っ掛かるな? そういやあ、彼奴(グレイプル)が言って居たな。

食料を得る為には、十年毎に場所を変えるか。

彼奴の性じゃ無いか! くそったれ彼奴の性で酷い目に遭ったな。


 でも、此処で奴との関係はバラせ無い。

バレたら、俺が悪者に認定される。嫁どころでは無くなる。

此の街の全住民から袋叩きだな。


 あの山周辺に居た魔物全てが一斉に逃げたのだな。

ドラゴンの食料にはなりたく無い。

はあぁ~溜息が出るよ、それが分かったら此の街に暫く居ても良いな。


 暫く情報取集してからもっと住み良い所に行けば良いだけだ。


「此の街で働くなら良い仕事は有りますか?」


「そうだな、何か資格か特技は有るのか?」


 此の調査官、狸だな。俺を鑑定して居るはずだ。

俺は、一般兵士位の能力しか無い設定だ。


「いやあ、特に無いですね。やはり無いと難しいですか?」


「そうでも無いが、何も無ければ。子供でも出来る薬草の採取かな」


「それって、冒険者と言われて居る方達の仕事ですか?」


「そうだ、良く知って居るな」


「ええ、私の居た田舎でも時々来ていましたから」


「それをするなら、登録をしないといけないぞ。身分証明書も

要るな。此処で引き留めた迷惑料として身分証明書をやるぞ」


「はい、有難う御座います。やはり、冒険者に成るには登録料が

居るのですね」


「登録料は銀貨一枚だな。今回は、魔物が大量だからなお前に

銀貨一枚やっても、罰は当たらないな。ワハハ」


 くそったれ目、ハルの御蔭なのに言えないな。


「少しお聞きしても良いですか?」


「何だ、此の街の広さとか人口は軍事機密だから言えないぞ」


「イエイエ、その様な大それた事は聞きませんよ。魔物は売れるのですか?」


「ああ、売れるぞ。特に大物はな。ドラゴンなら国が買えるかもなウハハ」


 上機嫌だな、やはり魔物の大漁は嬉しいのだな。

グレイプルの親父の体を、貰って来たら国が買えるのか。

名前を貰ったから出来ないな。


「因みに、銀貨一枚に成る魔物はどの様な物なのです?」


「儂は詳しくは無いが、角兎が一羽で銅貨五枚位かな。冒険者組合で

聞いたら一番詳しいな。買い取りもそこでしてくれるからな」


「分かりました、有難う御座います」


「よし、身分証明書も書いたから。これを持って冒険者組合に行ったら良いぞ」


「色々有難う御座いました」


 身分証明書と銀貨一枚貰って詰所を出る。

冒険者組合の場所も宿屋も聞いた。


『ハル、上空から此の街の地図を作ってくれ』


『ご主人様ぁ~、了解いたしましたぁ~』


『終わったら、帰って寝て居ても良いぞ』


『ではぁ~帰りますぅ~。でもぉ~、ご主人様のぉ~後をぉ~

付けて来ていますよぉ~』


そうだよな、完全には信用なんかされない。

でも、ハルが居たら尾行も難しいな。


 手際の良い奴だ、俺が取り調べ室に居た頃に済ませて居たのだな。

此処が、冒険者組合か。

石造りの二階建て、十年毎の魔物の襲撃に備えた作りなのだな。


 玄関のドアを開けて中に入る。

中に、併設の食堂が有るのだな。

良い匂いがして居る。


「ぐう~」


お腹が鳴って居る

そう言えば、俺、昼肉を食べて無かったわ。


お読みいただきありがとうございました。

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