その6 やっちゃったネ☆マチルダ
前回のみつなの5話の文字数見て、パソコン閉めたくなりました。設定が頭に入ってこない。覚えられない。
ので、ノリだけで進みます。開き直った魚。
殿下、陛下、侯爵、子爵 違い何?偉い人としかわからん。チーン
「その格好の君にだけは言われたくないな?トニア」
さらりとそう言い、
「あぁ〜 我が家では、代々男の子が産まれたら、成人するまで外では女装して育てると健康に育つっていうしきたりがありましてぇ〜」
「嘘をつけ、嘘を。」
ばれたか。当り前だ。そんな嘘。
「『箱入りで純情』そんな風に育つように仕向けていたのは、トニアお前もだろう。リーティ家の三男坊でマチルダの幼馴染よ。
そんな格好までしてマチルダの側についてくる事が、過保護じゃなければ何だというのだ」
★ ☆ ★ ☆
信じられない、あのラスめ!あの変態め!
いきなし現れて捕まえたかと思うと、いきなり頬にかみついた!
あげく、あろう事か、いきなり部屋に連れていき鍵をしめ、閉じ込めたかと思うと、先ほどまでのにやついた笑顔は消え、
いきなり真剣な眼差しを向け、
「見せてみろ」
「?!…って何をっ!?」
いきなりつかつかと近づいてきた。
反射的に逃げる。当り前だ。うっかり近づいたら、何をされるのかわかったもんじゃあない、とさっきの事で学んだ。
学習能力はついたはずだ。
近づいてくるラスに嫌だぁ〜だの来るな〜だの罵声を浴びせ、広い部屋を走って逃げ回った。
けど。
どんなに広くても部屋には限界ってもんがある。
部屋の隅に追い詰められ、絶対絶命、大ピンチ。
近づいてくる…!
「だから、見せてみろと言っている…」
硬直している自分の顔を持ち上げ、まじまじとのぞきこまれる。顔だけ上を向かされているけど、身長差のせいで首が痛い。
だんだん近づいてくる薄い水色の瞳に、からめとられ、息が出来ない。
ダメだ、近い、吸い込まれる、ヤバい…!
近づいてくるラスの瞳に、反射的に目をつぶった瞬間、フワリとほのかな香り、ベルガモット系の爽やかな甘い香りがする、
と感じたのとほぼ同時に、頬を人差し指でなぞられる。
…ちょっとヒリッとした。
「血が出ているだろう。無茶な事はするな」
どうやら先ほどの窓からの脱出劇でつくった頬の傷の事を言ってるのだろう。
あっちゃ〜見られていたのか、アレ。
恐る恐るながらも目を開けてみると、ラスの薄い水色の瞳とばっちり目と目が合い、ここは笑顔で
照れ笑いで誤魔化す事にしようと、エヘヘッと笑みを向けた。
水色の瞳は、そんな私の照れ笑いを向けた一瞬、ほんの少しびっくりしたような顔して、止まった。
アレ?なんだろ?照れ笑い誤魔化し作戦は失敗か?と首をかしげ、下から、ラスを不安そうにうかがう。
次の瞬間、薄い水色の瞳が優しそうにほほ笑んだ気がして、ホッと一安心と思った瞬間−。
いきなり力強く引き寄せられ、さっきより、ベルガモットの香りを強く感じた瞬間、
唇にやわらかな何かが触れた気がする。いや、触れた。
★ ☆ ★ ☆
唇あたったよねぇ?口と口が!?せっぷん!せっぷん!マウス トゥ マウス!
な…な…な… なんて事を!
あまりのショックで立っていることもままならない、一瞬あっけにとられた揚句、よろよろとふらつく、
「な…なんて事を…!」
ラスは楽しげに少し、唇の端をあげて笑った。
「せっ…せっ…せっぷんなんてしたら…!!
子供がうまれてしまうじゃないかぁ〜〜〜〜!!」
今度はラスがあっけにとられる番だった。
その後の事は、あまりの動揺でマチルダの記憶はとんだ。
けど、マチルダは、あまりの動揺に側にあった小さな子供ぐらいの大きさはあるであろう、
花瓶をいきなりかかげラスの頭上めがけて一気に振り落とした…
ような気がする。
ガッシャーン!とな。
★ ☆ ★ ☆
「僕が過保護なのは、マチルダが僕以外の誰かに飼いならす事が出来るのか、今の僕の役目をバトンタッチできる相手がどんな相手か、
側にいて見極めたいから…ただそれだけの事です」
「ボディガードも結構な事だな」
そういい去ると、陛下は歩き始めた。その後ろ姿を黙って見送る…が、2.3歩歩いて陛下はいきなり、よろよろとよろめいたかと思うと、
ズッドーンと倒れこんだ。
!?!?
慌ててかけより、恐る恐る覗きこむと、後ろ頭からダクダクダクと大量出血をしていた。
おそらく気力だけでここまで歩いてきたのだろう。
『こりゃー、マチルダから一発くらっちゃったネ☆★』
高い代償を払ったワケだ、陛下も☆★
『くらっちゃったネ☆★』じゃねー!!怒怒
というカメの声が聞こえる気がする。
ま、いっか。空耳、空耳
気にしない、気にしない。
萌えとかどうでもよくなってきた。
もう頭にあるのは、ヤツをおとしめる事のみになってきた。
結論 おとしめたいとUPは早い
どこに進むか、わからないこのお話、
ありがとうございました。