表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/24

その13

ふははははは


お久しぶりのぎょうこ版です。


あで?あでで?お前放棄したんじゃねーの?の声が聞こえますが、

敵(打倒みつな)の不意を突いて

更新するからおもしろいのです。


ちなみにこの更新自体みつなは知りません。

いつ気づくかな。

ラフ―――っ!と不明瞭な叫びは無理やりここの所このように封じられている…


なんて、毎回、毎回許す訳がない。


ちょっと、ちょっと人の唇いつでもそのように奪えると思っているのかい、ラスよ?残念ながら、乙女の純潔は守らねばならぬのだよ。チッ、チッ、チッ。


ラスの唇を私の両手で押さえこみ、しばし、見つめう。攻防戦。

憎たらしいぐらいに、綺麗な顔しているけど、容赦なく、足で蹴りを一発お見舞いし、見事にラスの腹にクリーンヒットをくらわす。乙女の純潔を奪うような奴は、たとて神でも容赦はしてはいけません。これ、母から娘への言い伝えね。古今東西はるか古からの言い伝えだろう(たぶん、きっと)


ぐええっ、と。ラスはつぶされたカエルみたいなうめき声をだす、これも毎度の事。私は鼻から鼻息をひとつ、フンと鳴らす。ひるんだ隙に頭上から抜け出し、床に着地する。ふんだ。逃げ場がないなら作るまでの事。皆まで聞くな。


「トニア」


部屋の外に仕えているはずのトニアに声をかける。


「あいよ!」


「行くよ、トニア」


「あいさ」


そうして、片膝ついて、つぶれかけたカエルみたいなラスを置いて部屋の外に出るのもいつもの事。ラスは、毎度毎度ながら懲りない人だと思う。しかも苦しそうながらもラスはいつも楽しそうに笑っている。顔には笑みを浮かべているのも、私は見逃してはいない。

もしかして毎度毎度やられているので、むしろ快感を感じてきているのかもしれない。もしそうなら、新たな世界の扉を開けたラスを国民皆で祝福してやってほしい。


「ラスさ~いい加減やめなよね。こんだけ反撃されてもなんでやめないの?」

「反撃も愉快だからさ」


そうか。


きっとラスに面と向かって歯向かう人なんて、いないもんね。この国の象徴である輝かしい存在よ、誰もが羨むその地位にいながら、きっと本心でラスと接してくれる人って極僅かなのかもしれない。この人は皆が思っているより、孤独なのかもしれない。もしかしたら、私への対応も、試している部分もあるかもしれない。それならばラスのお望みどうり、遠慮なく毎回拒否の攻撃に出ると思うぞ、私は。乙女の純潔を奪う輩は正義の鉄拳がくだるのだ。


「反撃が愉快って、ラス」

「なんだいマチルダ」


潤んだ瞳で下から見つめるラスの顔を一瞬踏みつけてやりたい気分にかられるけど、我慢する。


「変態だね」


変態バンザイ。だけど勝手にやってくれ。


「じゃっ!」


さっそうと片手をあげて、部屋を出ていく。もちろん、トニアは側にいる

さっそうと逃げだす準備はオッケー。


「マチルダどこにいく?」

「あー トニアとそこらへん」


二言目にはトニア、トニアと言い、毎回二人でセットでいるのを本当はあまりラスは快く思ってないのを何んとな~くだけど肌で感じる。


…もしやラスはトニアが好きなんじゃあないのか。だってラスは痛めつけられて喜ぶ変態だ。ここでトニアを好きだと言っても、もう私は驚かない。


「マチルダ… いつまでもトニアと一緒というわけにもいかないだろう」


「え?コレとはいつまでも一緒のつもりだけど?」


コレとは、もちろんトニアの事を指さしながら言った。指をさされたトニアは『ゲッ!』と心底嫌そうな顔をしたのを見逃さなかった。イラッときたので、トニアめ生意気、後でお仕置きだ。


後での時間まで待てなくて、今まさにドカドカとトニアを足で踏みつけていたら、ラスは


「二人はただの幼馴染であろう」


「ただの幼馴染でも私はトニアとずっと一緒にいたいもの。ねっトニアー」


私がトニアを振り返ると、これまた心底嫌そうな顔したトニアが視線を床にやって、私と目を合わせない。そんなトニアの首をはがいじめにしながら引きずるように部屋の外へと出かけていく。


★ ☆ ★ ☆ 


「マチルダさぁ、夜会は今夜でしょ。準備とかいいの?」

部屋から抜け出し、トニアをお供に庭の散歩をする。

「だから、これから準備するの。その為にここに来たの」

「ここに?」

「そう。ここじゃなきゃ駄目なの」



見事な薔薇のアーチが彩られた庭の隅にトニアを連れ出す。庭師が丹精込めてお世話をしている薔薇の香りが嗅覚を刺激し、色とりどりの薔薇が、己の存在を主張し、見事なまでに咲き誇っている。そんな庭の隅にトニアを連れ出してきたのは訳がある。

ここなら誰の目にもつかない。この空間はトニアと二人っきりだ。私はトニアの幼い頃からずっと見ていた茶色の澄んだ瞳を見つめる。小さい頃は目線が同じだったけど、いつから、私がトニアを見上げる形になったんだろうか。少し見上げる姿勢で、真っ直ぐにトニアの瞳を見つめる、トニアも私を見つめる。あぁ、一体いつまで私たちは一緒にいれるのだろう。いつまで一緒にいてもいいのだろう。



「トニアが必要なの」



★ ☆ ★ ☆ ★


マチルダからヒットを受けた腹をさすりながらも自室に戻る。思い出すと笑みが止まらない。ふとあの二人の居場所が気になるが、大方庭でも散歩しているのだろう。

ふと自室の大窓から庭の片隅にいる人物に、目が止まり、驚き思わず大窓に駆け寄る。


「何をやっているんだ、何を…!!」



★ ☆ ★ ☆ ★ ☆



「さんじゅさん、さんじゅうしーーー、ちょっトニア!ちゃんと押さえてよ!」


「マチルダー、準備ってこれ?夜会に備えてお腹を空かせる為の準備運動?その為だけに僕を連れ出したの?」


「当たり前でしょ!腹筋するなら足を抑える人が必要でしょう!」



そうだ、準備だ、今夜は夜会。目下の私の目標は腹十分目どころか腹十二分目だ!




ラスは、自室の窓から庭の片隅で腹筋に励むマチルダと、足を押さえて数を数えるトニアをずっと見つめていた。

みつなが描いたシリアス路線から、ギャグ路線に走らせてみました。


みつなは完結させる気がないようなので、はっぱかけてみました。

やつは、きっとぎょうこが更新すると燃えるはず。


そんなうざい奴なのです。


次回のぎょうこは不定期です。このまま乗っ取りするか、一度も更新せずに終わるか

はたまた誰かに死亡フラグたてちゃうとか。。(テヘッ)


あっしの事は、気まぐれな森の妖精だとでも思っていてください。


お付き合いありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ