トランプとラスプーチン編②
当時のアラスカはベーリング海を越えロシア皇帝の所領だった。トランプはロシア皇帝に交渉したが、ヨーロッパ平民の子孫で何処の誰とも知らぬ、ただの庶民では相手にもして貰えない。そこで、交渉相手に目を着けたのが「皇帝のお気に入りの祈祷師ラスプーチン」である。
トランプはラスプーチンに賄賂を贈り、皇帝には不吉の土地として助言したラスプーチンのお陰で、トランプはアラスカをタダ同然の「1ドル」で買い受ける。この日から彼は「不動産王」と呼ばれることになる。
一方、ラスプーチンはロシアの土地をタダ同然に売り渡した売国奴として、皇帝一族の反感を買い暗殺される憂き目に遭う。
ラスプーチンの生まれ変わりのプーチン大統領が日本から北方領土の返還を求められているが、心に深く刻まれた「売国奴」の苦いトラウマから、北方四島どころか二島さえ返す気はなかった。正確には「1ミリも」渡さないと決めていた。
所詮日本国は敗戦国であり、戦勝国アメリカが沖縄返還に日米安全保障条約をセットにした様に、北方四島、或いは二島返還のために「日露」安全保障条約を結ぶ事などアメリカに対し云える筈もない、同盟国アメリカからは全くの夢物語として一笑に付されて終わる話である。しかし日本は領土返還は今後も言い続けるだろう。江戸末期、日本から樺太に至るまで歩き、あり得ないほど精緻な地図を遺した間宮林蔵の功績を無にする訳には行かないからだ。
プーチンとトランプは運命の糸で繋がっている。今風に云うなら「縦の糸は貴方、横の糸は私」と言う様に歴史を二人は織りなしている。プーチンはトランプと闘ったヒラリークリントンを情報戦で撹乱、トランプを助けアメリカの大統領にした。歴史は再び繰り返したのである。