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Silver Queen 魔法の国の女王様  作者: 中村千歳
第1話 サクラの辞書に、不可能の文字はない
5/50

第1話-5

「とりあえず追い掛けてみましょう。ミヤギノ本通りに行けばいると思うっすよ」

 そうしよう。

 噴水広場を走って、大手門をくぐる。近衛兵に「こいつら何してんだ」みたいな顔をされたけど、構わず走る。


 100mほど走って、道路の傍らにサクラ発見。

「あ、えっと……アカネさんと、ヒバリさん?」

 サクラ、1つ聞きたいことがあるんだ。聞いていいか?

「何ですか?」

 さっきの魔法、何?

「さっきの魔法……というと……」

 噴水広場からここまで、どうやって来た?

「どうやってって……普通にテレポート……」

 普通にテレポート。

 ヒバリに聞いたんだが、テレポートって理論上不可能らしいんだ。8級落ちたやつができるとは思えないんだが。

「……あれ?私魔法使ってました?」

 魔法使ってたな。それも他の人が絶対に使えない魔法を。

「でも、2月に魔法検定受けたときは、8級落ちて……」

 本当は準1級とか持ってたりしない?

「してたらこんなところにいませんよ……」

 とりあえずさ、ここで立ち話も疲れるから、王宮に戻らないか?大広間でゆっくり話そう。

「それがいいっすね。落ち着いてゆっくり話を聞きましょう」

「分かりました……」

 サクラがそう言うと、


 あたしの視界が、虹色の光に包まれた。


 光が消えると、……ここはどこだ?

「正殿の大広間っすね」

 正殿の大広間。さっきまでミヤギノ本通りにいたはずなのに。

 もしかして、またテレポートか?私たちと一緒に?

「私にもよく分からないんですけど……」

 自分でも分からない魔法を使ったのか。

 これだけは、確実に言える。サクラは魔法が使える。それも常人にはできない高度な魔法が。

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