表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Silver Queen 魔法の国の女王様  作者: 中村千歳
第1話 サクラの辞書に、不可能の文字はない
2/50

第1話-2

 ハコザキ王国の王宮、正殿の大広間で、作戦会議。

 魔法検定2級か……。どうしようか。ヒバリは何か良い案ある?

「うーん……ヒバリも大学には全部当たってみたし、王宮で働いている人にも聞いてみたっすけど……」

 あとは、貴族とかかな。

「アカネさん、何言ってるんですか?貴族制度は10年前に廃止されたじゃないっすか」

 あれ?そうだっけ?

「もう何回も話してるっすけど、ハコザキ王国の政治制度くらいはしっかり勉強してください。内務大臣っすからね」


 まあ、それは置いといて。

 魔法検定っていうのは、その名の通り魔法の技術を測る検定試験。

 魔法の属性ごとに分かれていて、火魔法、水魔法、土魔法、風魔法、光魔法、雷魔法、聖魔法、闇魔法、あと魔法の属性じゃないけど魔法耐性がある。

 土魔法は別名錬金魔法、聖魔法は回復魔法、闇魔法は精神魔法って言った方が分かりやすいかな。

 どの属性も一番上が1級、一番下が8級。途中に準1級と準2級があるから、全部で、えっと……11段階?

「10段階っすね」

 そう。10段階。

「アカネさん、魔法の技術以外は雑魚っすからね。こういう計算もできないんすね」

 ぐうの音も出ない。


 確か魔法検定にはレベルの目安があって、中卒で7級、高卒で5級、社会人で4級。3級取れたら一流の魔法使いって言われてるんだ。

 ちなみにあたしは、精神魔法が準1級、魔法耐性が2級、他全部準2級。

 ヒバリは回復魔法2級、あとは3級。

「アカネさんも十分すごいっすけど……3属性で2級っすか……」

 3つ以上の属性で2級っていうのが、どのくらい難しいか、分かったか?

「ヒバリもうっすら感付いてはいるっすけど、これ、無理じゃないっすか?」

 私もそんな気がしてきた。


「魔法検定合格者のデータベースとかあればいいっすけど」

 そんなのあったかな。後で情報担当のメンバーに聞いてみようか。何省に聞けばいいんだ?

「検定試験は文部省の管轄っすよ」

 そうなのか。

「何で内務大臣が知らないっすか。中卒だからっすか?」

 アカネさんは高卒です。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ