表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Baseball Love 主砲の一振り  作者: sky-high
球界の盟主
81/138

金の卵を獲る

ヤマオカが見つけた金の卵は、左腕の投手だった。


名前を廣澤ひろさわ 紀洋のりひろ育成二年目の20才。


荒れ球だが、速球とチェンジアップ、二種類のスライダーを投げ分ける。

横と縦のスライダーはかなりのキレだ。


佐久間の下で鍛えれば榊をも越える逸材だ、とヤマオカは確信した。


(コイツがウチに来て一人前になれば榊との両サウスポーで戦力がアップ出来る)


ヤマオカは即戦力とは考えていなかった。


しかし、将来性は十分にある。


何故ゴールデンズはこういう選手を埋もれさせているのか。


勿体ない事だが、チーム事情というのもあるのだろう。


ヤマオカは廣澤を獲る事に決めた。


しかし、浅野はエンペラーズには必要な選手かと言えばそうでもない。


エンペラーズには高梨がいる。


同じサードならどちらを獲るか。


ヤマオカは高梨を獲る。


バッティングでは浅野が遥かに上だが、総合的には高梨の方が上だと思っている。


これは榊も言っていたが、サードとしての守備力、キャプテンとしてチームを引っ張り、タイミングよくマウンドに駆け寄り投手に声を掛ける。


浅野はどちかと言えば、打撃に関しては、櫻井さえも凌駕するスラッガーだが、守備は高梨に及ばない。


チームを引っ張るタイプかと言えばそうでもない。


むしろ孤高なスラッガーというイメージだ。


浅野が加入すれば打線はリーグ1の破壊力になるだろう。


しかし、ポジションはどうするか?何番を打たせるか?


そう考えると、無理してまで獲得しようとは思わない。


やはり、このトレードは我々の方が不利だ。


出来る事なら白紙にしたい。


ヤマオカは寝ずに考えていた。


すると深夜、スマホから着信があった。


(オーナー?)


阿佐からの着信だ。


「はい、もしもし」


「ヤマオカ君、分かったぬ浅野をトレードに出す理由が」


阿佐が何かを掴んだようだ。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ