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Baseball Love 主砲の一振り  作者: sky-high
優勝争い
120/138

試合後の乱闘

ヤンキースは敗戦後のベンチで一悶着があった。


七回の裏の櫻井の打席で八幡は立ち上がらず敬遠策を取らなかった事についでだ。


櫻井と勝負しないのであれば、八幡はあの場面立ち上がり敬遠策をとるべきだった。


しかし八幡は投手の心情を考慮し、立ち上がらずにボール球を投げるようサインを出した。


一見勝負するように見えて全てボール球を投げるようサインを出したのだ。


結果、投手の投げた球がストライクゾーンから外れたが、バットに届くコースに投げた為にタイムリーを打たれた。


あれがなければ大量点に結び付かなかったのではないかと。


陳と守山は八幡に詰め寄った。


「コラッ!テメーがちゃんと敬遠のサイン出せば負けなかったかもしんねーんだぞ!今日の試合はテメーのせいで負けたんだ!!」


「朋友の言うとおりネ。ちゃんと敬遠してれば結果は違ったかもしれないネ。お前はまだ朋友とは呼べないネ!」


「なら、どうせぃっちゅうんじゃ?お前らかてピンチの時にマウンドに来なかったやないか!」


「ナニ?オレタチが悪いと言うのか?人のせいにするんじゃないヨ!」

二人が八幡に詰め寄る。


「青幇の言うとおりだ!バーチーの文句はオレに言えや、コラッ!!」


そしてベンチで取っ組み合いが始まった。


あらゆる物が飛び交い、嵐が通り過ぎたかのような荒れ果てた状況になった。


翌日、陳と八幡、守山の3人はケンカによる負傷で試合を休んだ。


クリーンナップのいないヤンキースが勝てるはずもなく、13対0と惨敗し、首位を明け渡した。


ヤンキースはいまだ八幡と守山を含むナインとの間の溝が埋まっていない状態だ。



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