06.妖魔退治とお邪魔虫
俺は、翌日から魅惑の熟女さんに連れられて王都にある王都守備隊の所に行くと、すぐに彼らと一緒に"魔の森"で妖魔退治に勤しむことになった。
守備隊の場所は爺さんが住んでいる屋敷の結構近くだった。
お陰で魅惑の熟女さんのプリプリお尻を後ろから眺めるとという至福の時間も、少ししか堪能出来なかったのはかえずがえすも残念だ。
魅惑の熟女さんは俺を王都守備隊の隊長に紹介すると、さっさとその場からいなくなってしまった。
もうちょっと親切に紹介してほしいと俺が考えていると、相手もそのようですぐに守備隊にある訓練場に連れ出されると、そこでたっぷり守備隊の隊長さんと汗臭い練習をする羽目になった。
もっともさすが隊長さん。
すぐに俺の実力を認めてくれて、幸か不幸かその日のうちに妖魔退治に参加することになった。
結局、”魔の森”で夕方近くまでかかって妖魔退治をすると、守備隊の面々が俺の活躍を祝って近くの酒場で歓迎会をしてくれた。
酒場は思ったより綺麗でムチムチ胸のおねーさん方が、何人も俺に酒を注いでくれた。
日本では二十歳が成人だがこっちは16歳で成人なのでガタイがでかいのも相まって、俺は心ゆくまでその日は酒を堪能出来た。
ウイッーク
ヒック
いい感じだ。
ほろ酔い加減の俺は、酒場のお姉さんに近くにある個室のトイレに連れ込まれた。
隣ではすでに隊長が細身のお姉さんとキスをしながら絡み合っていた。
俺もムチムチお姉さんを壁に押し付け、キスを始めた。
ムチムチお姉さんの足が俺の腰に絡みつく。
いい感じでお互い抱き合いながらイチャイチャしていると、突然、トイレのドアがバタンと開いて聞くはずのない声がまじかで聞こえた。
「お兄ちゃん。」
ビクッ。
俺はムチムチお姉さんとのキスを止めると、声をかけられた方を見た。
そこには魅惑の熟女さんに連れられた遥がいた。
遥。
なんでお前がここにいる。
いや、いてもいい。
いてもいいがなんで、もっと遅く来ないんだ。
俺は、清水の舞台から飛び降りるような気持ちでムチムチお姉さんから体を引きはがすと、隣でかなり白熱したイチャイチャを開始している隊長を遥から見えないようにしてトイレから出た。
「なんでここに来たんだ、遥?」
「だって。もうすぐミヤちゃんが来るんだもん。だから、ぼくが迎えに来たの。」
ミヤが来る?
なんで?
俺は、疑問符だらけになりながらも、まだテーブルで酒を飲んでいた他の面々に先に帰ると声をかけ、ものすごーく後ろ髪をひかれながらその場を後にし、しぶしぶ爺さんがいる屋敷に向かった。
くそっ、もう少しで・・・。
後、あともう少しで濃密なイチャラブが出来たはずなのにぃー。
なんで俺は、遥と手を繋いで爺さんの屋敷に向かってるんだ。
妖魔退治で滾った血を酒場のムチムチお姉さんと一緒の運動で解消しようとしてたのにぃー。
俺は遠い目をしながら屋敷に足を踏み入れた。
そこでは、唖然としているミヤと見たこともない魅惑の美女さんが、爺さんの首を締め上げていた。
誰、なんだ?
その魅惑の美女さんは。
この世界は美女で溢れてんなぁー。
俺は、現実逃避の目でその光景を他人事のように見ていた。