03.初体験
「そんなことありません。」
俺は慌てて否定すると、星野先生についてマンションのドアを潜った。
星野先生は、そのままエレベータに入ると、最上階にある先生の部屋に俺を案内してくれた。
玄関を入ると、そこには綺麗にたくさんの花が飾られていた。
「さあ、どうぞ。」
「お邪魔します。」
俺は狭いマンションの廊下を通って居間に入った。
なんとなく、星野先生の匂いを感じた。
「待っててね。今、お茶を入れるから。そこら辺に座ってて。」
星野先生はそう言うと、俺に背中を向けるとお湯を沸かし始めた。
先生の大きなお尻が揺れて、またもや俺の理性が・・・。
「はい。」
俺は返事をしながらも、目は先生の尻を追っていた。
「お待たせ。」
先生は後ろを振り向いて、ボケっと突っ立っていた俺にソファーに腰かけるように言った。
俺は、慌ててテーブルに置かれたコーヒーの前に座った。
先生はニッコリするとなぜか俺の隣に腰を下ろした。
俺は隣に腰を下ろした先生を気にしながら、コーヒーに口を付けた。
「どう?」
俺に顔を近づけながら、先生が聞いてきた。
「あっ、美味しいです。」
俺はコーヒーを一口飲んでそれをテーブルに戻した。
何とも言えない空気になった時、突然マンションが揺れ出した。
きゃー
先生が俺にしがみ付いてきた。
俺は震えている先生を優しく抱きしめた。
ほんのり甘い香りが漂ってきた。
「先生、大丈夫ですよ。もう治まったみたいです。」
「あっ、ごめんなさい。私ったら。」
先生は俺の胸に抱き付きながらウルウルした瞳で見上げてきた。
まっ、まずい。
これ以上こうしてると、俺のかは・・・。
俺はあせって、先生を胸から引き剥がした。
「竜くん。」
先生はビックリした顔でまた俺の胸に手を置いた。
「ちょっ・・・、せんせい・・・。」
俺が先生の手を引きはがそうとすると、
「竜くん、好きよ。私を抱いて!」
「先生!」
俺の理性が崩壊します。
「先生は止めて。瞳って、呼んで。」
先生はそう言いながら、さらに強く俺に抱き付いてきた。
俺の胸にや・・・やわらかい巨乳が・・・。
「早く。」
さらに、先生の手が俺の顔を捉えた。
「瞳。」
俺が名前を呼んだ途端、瞳は唇を重ねてきた。
俺の理性はここで、空の彼方へ弾け飛んだ。
瞳を抱き上げると、隣室のベッドに運んだ。
二人して、ベッドに重なり合うようにして倒れ込む。
「この胸が好きよ。」
瞳は、俺のシャツを脱がすと胸を触ってきた。
「青堂君?」
俺は我に返って時計を見た。
もう、30分も立っていた。
慌ててワイシャツを着ると、障子を開けてミヤを部屋に入れた。
「わりぃ、ちょっとボケてた。」
「ううん。ただあんまり遅いんでなんかあったのかとお義姉さんが心配してたから、私が見にきただけ・・・。」
ミヤは言い訳がましく話すと、俺のベッドに腰掛けた。
俺は苦笑いしてミヤを見た。
ミヤはなんでか意を決したように立ち上げると、俺に抱き付いてきた。
「ミヤ?」
俺はあまりにもビックリしてミヤに抱き付かれるまま、部屋の真ん中で突っ立っていた。
ミヤは、俺の胸に顔を伏せていたがいきなり顔を上げると、俺の首に手を回し口づけてきた。
ミヤ?
俺は、ミヤのなすがままにされていたが、彼女の手が俺の下半身に下がってきたのに気がついた。
俺は、そのまま彼女をベッドに押し倒していた。
「リュウくん。」
ミヤの手が俺の首に伸びると、彼女のあまりボリュームのない胸に俺の顔を押し付けた。
あまりボリュームがないわりに、それはふんわかして柔らかかった。
俺は、そのままミヤの制服に手をかけた。
「お兄ちゃん。」
ぎくっ
俺は慌ててベットから身を起こすと、障子を開けた。
そこには遥が立っていた。
「なんだ?」
俺はいかにもむっつりとして、問い返していた。
いいところを邪魔しやがって。
どこまでいけたかは、正直わからないが・・・。
遥は何も知らぬげに微笑むと、
「お客さんだよ。」
「俺に?」
「うん、女の人だよ。」
遥はそう言うと、檜の廊下を玄関に向かって歩き出した。
俺はため息を吐いてまだ部屋にいるミヤをその場に残し、遥の後に続いて玄関に向かった。