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アースガルズの私様  作者: 富良野義正
F5攻撃ラグナロク
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F5攻撃ラグナロク その四

 巨人のF5祭りの開催日の前に、アクセス数増加を知らせるギャッラ・ホルンがアースガルズのパソコン全てに鳴り響く。それはムスペルの恐ろしい子孫達が、揃ってアースガルズのサイトにアクセスを開始した証拠だ。


 縛り付けてあったサーバーはシギュンの手によってロキの元へ戻る。とりあえずアースガルズに嫌がらせをしたいロキは、開けておいたポートから対策ソフトの穴をついてF5攻撃できるように巨人を誘導する。巨人は、とりあえずロキのフリーソフトによる舵引きにより、どんどんとそこから神々のサーバーに攻撃をしかける。だが巨人がしかけることにより、巨人のIPが割れる。アース神族のF5反撃も開始される。



 

 フレイVSスルト


 一見、フレイにスルトと対峙する手段が無いように見える。フレイが幼い頃のゲズルの写真を要求した際に差し出した装置、ヴェルンドの作り出した自動F5連打(物理)装置『勝利の剣ver1,3』をギュミルに渡してしまったからである。一方のスルトは毎秒五連打(物理)が可能な『戦いの神の剣ver3.4』を所有しているのである。このまま戦えば間違いなく腱鞘炎によりフレイは一方的に負けることになるだろう。


 しかし、フレイは自分の装備に困らない。


 何故ならこの日の為に、新しいウィスル対策ソフトをミズガルズで購入していたからである。これならば、スルトのF5攻撃など、まったくも無力か?

 だが……おお、なんてことだ! フレイのパソコンには十万ものエラーが検出されたではないか! しかも動作が重い! インターネットに繋げていなくても広告が出て来る!


 ここに至るまでフレイは愚かにもウィルス対策ソフト詐欺にかかったのだと理解していなかったのだ!


 結局フレイのホームページは成すすべなくスルトのF5攻撃の前に沈むことになったのだ。




 オーディンVSフェンリル


「……まったく、変なことになっている。こんな遊びに付き合う暇などあるまい」


 くだらなさそうに玉座に座るのは、オーディンである。最初から彼女は、別段この争いはどうでもよいのだ。それにオーディンもロキ程度にはミズガルズの知識を知りえている。彼女のホームページのパソコンにはi7が搭載されているほどである。


 一方のフェンリルのサーバーは一般的な神々レベルのものだ。これでは性能の差で勝負にならないのではないか……


 いや、そうではない! フェンリルは想像以上のハッカーだ!


 なんとオーディンのパソコンをクラックすると、隠しフォルダー『ロキたんメモリアル』をインターネットにディスクトップの画像ごとアップロードしたではないか! おお、これは恥ずかしい!


 ついにオーディンはフェンリルの一撃により死亡。しかしフェンリル、追い討ちにどんどんフォルダーの中のロキの写真を出していく! まるで死体をむさぼるようだ!


 だが突然フェンリルの鯖が落ちた! どういうことだ!


 おお、それはオーディンの娘ヴィーザルのF5攻撃ではないか。身内の恥ずかしい死体をすぐにでも隠したいかのようにヴィーザルの凄まじいF5連打はフェンリルの鯖を落としてしまった! 結局は糞鯖であったのだ!

 



 ロキVSヘイムダッル


 戦う前からロキは死んでいるぞ! まさかのオーディンへの攻撃の流れ弾がロキにもろ被弾したのだ!


 一方のヘイムダッルも動かない! ああ、山奥だから電話線が繋がっていないのだ!



 

 トールvsヨルムンガンド


 この二人の対決は……おお、二人ともF5を連打しているではないか。 どこまでも肉体派な二人なのだろう。


 腱鞘炎でさえ恐れない二人の戦いは……おっと、先にヨルムンガンドの鯖が落ちたではないか! 一方的なトールの勝利か!?


 いや違う、死してもミズガルズの大蛇の攻撃は止まらない。どういことだ!?


 おお……サーバーとは別PCでヨルムンガンドはF5攻撃をしているではないか!


 かくしてトールのサーバーも落ちてしまう。二人の対決は、どちらも死亡に終わったのだ……

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