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いきなり音楽教室  作者: marron
3-18歳(私)編
91/200

16、合格発表

受験システムなどは、学校ごとによって違います。

また、ここに書かれていますのは情報が非常に古いことをご了承ください。



試験二日後、合格発表があった。

講堂の横に合格者の受験番号が張り出された。


Y門下の4人と一緒に、見に行かなかった。

なるべく遅れて見に行った。

だって、落ちると分かっていたから。


試験は、学科や楽典は普通に勉強していたのでできていたと思う。

新曲視唱もピアノ科の人たちの協力によって、ちゃんと歌えた。

だけど、何せ声楽もピアノも習い始めて日が浅くて、それで音楽高校に受かるはずがない。

そう分かっていた。

分かっていたけれど、ほんの少しくらいは期待していた。

もしかすると、受かるかもしれない。


だけど、勿論、

合格者欄に、私の番号はなかった。


何度見てもなかった。


分かっていたことだけど、やっぱり体中が重くなるような、脱力感に見舞われた。

はぁ。

ため息をついて、ふと横を見ると、

「補欠」

に、私の番号が入っていた。


補欠―!!!


お、落ちて・・・ない?

受かってないけど、落ちてない。

微妙なところで、私は首の皮が一枚だけ繋がっていた。


無表情のまま帰宅し、無表情のまま、学校に連絡を入れた。

その日の夕方、

「おめでとうございます」

と、わざわざ音高から電話があった。


誰だか知らないけど、せっかく合格したのに、入学しない人がいたんだって!

ありがとう!


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