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いきなり音楽教室  作者: marron
3-18歳(私)編
80/200

5、禿げ頭の2重唱


私の父は、髪の毛が薄い。今も昔もあまり変わらないので、禿げと言うわけではなくて、そういう頭髪の形なのだろう。

だけど、姉はそんな父のことを容赦なく「ハゲ」と言っていた。


姉は何でも歌を作った。別に楽譜を書くわけではない。ただ、頭の中に作った歌を歌ってみせるだけ。

だけど、その歌が結構よくできている。(音はご想像ください)


♪はーげ、あ・た・ま~

 はーげ、あ・た・ま~

 はーげはげはげ、はーげはげはげ、

 あ・た・ま~♪

こんな程度。


それに私が別パートを加える。

♪はーげ、あ・た・ま~(はげあたま、あ、あ~あ~)

 はーげ、あ・た・ま~(はげあたま、あ、あ~あ~)

 はーげはげはげ、はーげはげはげ(ここは3度でハモる)

 あ・た・ま~\(^▽^)/♪


姉と私の「禿げ頭の2重唱」が完成した。

今頭の中で歌ってみても、素晴らしい出来だと思う。


だけど、父に披露する前に、母に披露したら、速攻却下された。

そして永久にお蔵入りとなったのだった。



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