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5、禿げ頭の2重唱
私の父は、髪の毛が薄い。今も昔もあまり変わらないので、禿げと言うわけではなくて、そういう頭髪の形なのだろう。
だけど、姉はそんな父のことを容赦なく「ハゲ」と言っていた。
姉は何でも歌を作った。別に楽譜を書くわけではない。ただ、頭の中に作った歌を歌ってみせるだけ。
だけど、その歌が結構よくできている。(音はご想像ください)
♪はーげ、あ・た・ま~
はーげ、あ・た・ま~
はーげはげはげ、はーげはげはげ、
あ・た・ま~♪
こんな程度。
それに私が別パートを加える。
♪はーげ、あ・た・ま~(はげあたま、あ、あ~あ~)
はーげ、あ・た・ま~(はげあたま、あ、あ~あ~)
はーげはげはげ、はーげはげはげ(ここは3度でハモる)
あ・た・ま~\(^▽^)/♪
姉と私の「禿げ頭の2重唱」が完成した。
今頭の中で歌ってみても、素晴らしい出来だと思う。
だけど、父に披露する前に、母に披露したら、速攻却下された。
そして永久にお蔵入りとなったのだった。




