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いきなり音楽教室  作者: marron
お教室編
8/200

8、かがみを見て

ウチでは、声楽も教えている。

もともと私は声楽家なので、こっちが専門。

そのため、ピアノの上に鏡が置いてある。なぜ鏡が必要かというと、自分の顔や口の形を確認してもらうため。

一生懸命歌っていると、時に、酷いというか醜いというか凄まじい表情で歌っていることがある。勿論、私も。

声楽のレッスンの時は、みなさん楽譜と鏡を交互に見ながら歌う。

でも、ジッと自分の顔だけを見て歌うツワモノは今のところいない。やっぱり恥ずかしいのだろうねぇ。

私はやるけどね。



ところが、この鏡。ピアノに来る男子生徒に大人気。

「せんせー、あそこにあるアレ、見せて―」

「アレって、鏡?」

「うん」

「しょうがないな。一度だけだよ」

そう言って取ってやると、生徒さんはしばし見入って

「うひゃひゃひゃひゃ!」

と、大笑い。

その鏡、両面になっていて片面は普通だけど、もう片面は凹面鏡。

凹面鏡に写る自分の顔が相当面白いらしい。

たいていの子は、なぜか鼻の穴を見る。

そんなところ、デカく写して楽しいのかい。

「うひゃひゃひゃひゃ!」の一回が長い。お楽しみいただけたようで、何より。


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