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いきなり音楽教室  作者: marron
うちの子編
75/200

25、ありがたい


私は自宅でピアノ教室をしているので、子どもたちは必然的にピアノの生徒さんを見るし、音も聞くし、静かにして待っている。

多分、色々我慢したりしているのだろう。


たとえば、小学生にはお母さんが見なければならない宿題というものがある。音読を聞いてあげたり、丸付けをしたり、分からないところを一緒に考えたりしてあげる。

ところが、ウチの子が宿題をやる時、私はピアノの先生である。


「おかあさん、ここ、丸付けして」

と、末っ子がピアノの部屋に入ってくると、

「今無理だから、あとでね」

ということになって、非常に可哀想だ。

そうすると、ピアノの生徒さんのお母さんが

「おばちゃんが見てあげようか?」

と言ってみてくださる。


すごい。

ありがたい。

「この字はもう少していねいに書かなきゃダメよ?」

などと指導までしてくださる。スミマセン。



ちゅんちゅんは小学生時代、図書館に遊びに行く前に台所に立ってから出かけていた。

そして、出かける前にピアノの部屋を覗き

「おかあさん、お味噌汁の下準備しておいたから」

と言ってから、出かけて行く。

帰ってきて、私がまだお稽古をしていると、下準備どころか夕飯ができている。

お稽古が終わって部屋を出てくると、良い匂いがする。

「今日の夜ごはんなに?」

という母。

娘が中学生になってからは、弟たちがそれを引き継いでいる。

本当に本当に、ありがたい。


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