21、またまた立候補
3年生の時、ピアノに立候補して落選したあす君だったが、なんと6年生の音楽会で、またピアノに立候補した。
どんだけやりたいんだ。
まあ、良いよね。やる気があるのは良いことだよ。
小学校の音楽のピアノと言っても、ちゃんとレベルがある。
3年生が弾けるものと、6年生が弾くものでは当然レベルは相当違う。
3年で落ちたのに、6年で受かるのだろうか。
でも、あす君は頑張る子。ホント、すっごい真面目だから。
ちょうど音楽の先生も代わった年だった。その先生は、やる気をとても重視してくれた。
一か月間、あす君は練習に練習を重ねた。
どんなテンポでも弾けるように、さまざまな工夫をして自分なりに練習した。
やったことのないペダルも踏んだ。あす君小さいから、ペダルなんて踏むことないかと思ったよ。
そしてオーディション当日。
なんと、ピアノの上手い女子はオーディションを受けなかった。
後から聞いた話で、3年生の時にあす君のほうが弾けていた(ように感じた)のに、自分になったのが嫌だったとのこと。それで、今回彼女はあす君に譲ってくれたというわけ。ありがとう!(でも、この子本当にとても上手なんだよ)
ということで、小学校最後の音楽会で、あす君は合唱の伴奏をすることができた。
すっごく楽しそうに弾いていて、母ちゃんは嬉しかった。
良かったね!その一言に尽きる。




